【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1) 当第3四半期連結累計期間の連結業績の概況
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)は、世界的にインフレが落ち着く一方、我が国においては想定以上の物価上昇や為替相場の円安傾向が進むことで、複雑な市場環境となりましたが、当社の連結業績は増収増益、そして売上および全ての利益項目で過去最高を更新することになりました。
アセットマネジメント事業においては、中心となるSBIアセットマネジメント株式会社において公募インデックスファンドの新商品投入など積極的な施策が寄与し、なかでもインデックスファンドの運用残高は前年同期末比で71.1%も増加し、2023年12月末の合計運用残高は5.15兆円となりました。また、運用残高の拡大に伴い運用報酬(信託報酬)が増加し、当第3四半期連結累計期間でのセグメント売上高は、前年同期の4,958百万円から1,085百万円(21.9%)の増収となる6,043百万円となりました。また、セグメント利益は、前年同期の1,135百万円から13.2%の増益となる1,285百万円となりました。
ファイナンシャル・サービス事業においては、当第3四半期は新NISA関連におけるセミナー・資産運用フェア等の開催が増えたことで、スポンサー関連の売上は伸び、また投資信託関連ツールも引き続き伸長したものの、株式関連ニュース配信の売上が減少し、セグメント売上高は、前年同期比2.3%の減収となる1,532百万円となりました。セグメント利益は前年同期の381百万円から1.0%の増益となる385百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高が前年同期の6,526百万円から1,049百万円(16.1%)の増収となる7,576百万円となりました。
また、売上原価は、前年同期の3,054百万円から587百万円(19.2%)増加し3,642百万円となり、販売費及び一般管理費は、前年同期の1,955百万円から308百万円(15.8%)増加し2,263百万円となりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期の1,517百万円から153百万円(10.1%)の増益となる1,670百万円となりました。
営業外損益は、前年同期と比べて純額で54百万円増加し、当第3四半期連結累計期間の経常利益は、前年同期の1,799百万円から207百万円(11.5%)の増益となる2,007百万円となりました。
上記の結果、当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期の1,091百万円から166百万円(15.2%)の増益となる1,258百万円となりました。
[業績の概要]
2023年3月期第3四半期連結累計期間
2024年3月期第3四半期連結累計期間
増減
金額(千円)
利益率
金額(千円)
利益率
金額(千円)
比率
売上高
6,526,688
7,576,008
1,049,320
16.1%
営業利益
1,517,129
23.2%
1,670,503
22.0%
153,373
10.1%
経常利益
1,799,872
27.6%
2,007,315
26.4%
207,443
11.5%
親会社株主に帰属する四半期純利益
1,091,945
16.7%
1,258,394
16.6%
166,448
15.2%
連結売上高は第3四半期として、12期連続の増収、7期連続で過去最高売上を更新しました。
営業利益は第3四半期として、4期連続の増益、3期連続の過去最高益を記録しました。
経常利益は第3四半期として、15期連続の増益、12期連続の過去最高益を記録しました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は第3四半期として、4期連続の増益及び過去最高益を記録しました。
セグメント別売上高は、以下のとおりであります。
セグメント別売上高
前第3四半期連結累計期間
2022年4月1日から
2022年12月31日まで
当第3四半期連結累計期間
2023年4月1日から
2023年12月31日まで
増加率
(%)
金額(千円)
構成比(%)
金額(千円)
構成比(%)
アセットマネジメント事業
4,958,580
76.0
6,043,868
79.8
21.9
ファイナンシャル・サービス事業
1,568,107
24.0
1,532,140
20.2
△2.3
連結売上高
6,526,688
100.0
7,576,008
100.0
16.1
1)アセットマネジメント事業
アセットマネジメント事業においては、中心となるSBIアセットマネジメント株式会社において公募インデックスファンドの新商品投入など積極的な施策が寄与し、なかでもインデックスファンドの運用残高は前年同期末比で71.1%も増加し、2023年12月末の合計運用残高は5.15兆円となりました。また、運用残高の拡大に伴い運用報酬(信託報酬)が増加し、当第3四半期連結累計期間でのセグメント売上高は、前年同期の4,958百万円から1,085百万円(21.9%)の増収となる6,043百万円となりました。また、セグメント利益は、前年同期の1,135百万円から13.2%の増益となる1,285百万円となりました。
2)ファイナンシャル・サービス事業
ファイナンシャル・サービス事業においては、当第3四半期は新NISA関連におけるセミナー・資産運用フェア等の開催が増えたことで、スポンサー関連の売上は伸び、また投資信託関連ツールも引き続き伸長したものの、株式関連ニュース配信の売上が減少し、セグメント売上高は、前年同期比2.3%の減収となる1,532百万円となりました。セグメント利益は前年同期の381百万円から1.0%の増益となる385百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
資産合計は前連結会計年度末と比較して3,185百万円減少し、18,170百万円となりました。
これは、主に流動資産が7,681百万円減少し、固定資産が4,501百万円増加したことによるものであります。
流動資産の減少は、主として未収入金が9,409百万円減少したことと、現金及び預金が1,245百万円純増したためです。未収入金は主として「モーニングスター」ライセンス返還債権等の回収に伴う減少であります。現金及び預金の純増は、前述の未収入金の回収、配当金の支払、納税、投資運用の結果によるものです。
固定資産の増加は、主として投資有価証券が4,429百万円増加したことによるものであります。これは、主に5,477百万円の安定運用の債券関連の商品を購入したことによるものであります。
また、負債合計は前連結会計年度末と比較して2,220百万円減少し、2,336百万円となりました。これは主として、税金の確定納付及び中間納税と、当期の法人税等の計上により、未払法人税等が純額で2,388百万円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して965百万円減少し、15,834百万円となりました。主な要因は、当第3四半期連結累計期間に1,258百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益を計上し、1,905百万円の配当を行なった結果、利益剰余金が純額で647百万円減少したことと、その他有価証券評価差額金が、投資有価証券の基準価額の変動等によって、377百万円減少したことによるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
当期の連結業績予想につきましては、当社事業と関連性の高い金融市場の動向を当期を通じて想定するのは難しく、故に当社グループの業績を合理的な算定で行なうことが困難であるため、現時点では未定とさせていただきます。
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