【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響の下で、経済活動は抑制の状態から、政府の観光助成の効果を受けて、回復する兆しを見せましたが、いわゆる第3波による感染者数が増加する事態を受けて、2020年11月下旬以降、都市部の自治体が新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした飲食店の休業・営業時間の短縮を要請し、また、2021年1月上旬以降、2度目の緊急事態宣言が発令される等、先行きにつきましては、不透明な状況で推移いたしました。
当飲食業界におきましても、上記の営業時間短縮要請やテレワークの広がり等によりお客様のご来店が減少する等、経営環境は厳しいものとなりました。
このような状況の下、当社グループは飲食事業において、2020年7月、東京都豊島区の大規模商業施設「ハレザ池袋」内にハンバーグにデミグラスソースをはじめ様々なソースやトッピングを組み合わせることで365日毎日ハンバーグを楽しむことが出来る「グリルデミ玉」の1号店をオープンいたしました。また、2020年12月、神奈川県平塚市の大規模商業施設「ららぽーと湘南平塚」内に、「健康と美容は毎日のおいしい食事から自分に」をテーマにした韓国料理専門店「VEGEGO(ベジゴー)オヌレシクタン&CAFE」をオープンいたしました。この店舗は、出店に際し、既存設備を引き継ぐことで初期投資を合理化することができております。現在商業施設による一定額の投資を負担頂く形態での出店を協議できる環境にあり、今後こうした取組を進めることで、当社グループの競争力をより強化することが可能となってまいります。
また、既存店舗でのテイクアウトやデリバリーの販売強化を積極的に進めました。ティーラテ専門店「CHAVATY」のスイーツ等の商品を自社の公式オンラインショップで販売を進めており、また、有力ファッション誌「婦人画報」のECサイトにて販売が開始する等、ブランド力の認知度が高まり、非対面型サービス事業を強化することができました。いわゆるコロナ禍での競合優位性を確保する新たな取り組みに注力するとともに、エリアごとにお客様の嗜好に合わせて、メニューの内容を改変し、それぞれの業態において、単価が向上いたしました。このように多様化する消費者のニーズに対応するため、新たな業態の取組や、付加価値の高い料理の開発にも尽力しております。
プラットフォームシェアリング事業については、外食企業向けの更なるプラットフォーム強化を進めると共に、異業種のブランドホルダーに対する出店支援コンサルティング業務の提供も増加しており、今後につきましても、あらゆる可能性を模索しながら、事業の拡大に努めたいと考えています。
フランチャイズ事業については、西日本最大級の総合スーパーであるイズミが展開するショッピングセンター「ゆめタウン」への出店を行っており、今後も同社施設内への継続的な新規出店を進めるとともに、新規のクライアント開発も積極的に行ってまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、4,673百万円(前年同期比36.9%減)、営業損失911百万円(前年同期は営業利益24百万円)、経常損失603百万円(前年同期は経常利益19百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失433百万円(前年同期は83百万円)となりました。
また、休業協力金、雇用調整助成金等の助成金収入260百万円及びお客様の支払手段の多様化に対応するため、暗号資産による決済を導入しており、暗号資産を保有した結果、暗号資産評価益37百万円を営業外収益に、店舗臨時休業による損失に対応する助成金収入324百万円を特別利益に、店舗臨時休業による損失222百万円及び固定資産の減損損失67百万円を特別損失に、それぞれ計上しております。
なお、当社グループはセグメント情報の記載を省略しているため、セグメントごとの経営成績の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産) 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は8,273百万円となりました。
流動資産合計は5,425百万円となり前連結会計年度末と比較して230百万円減少しております。減少の主な要因は現金及び預金が751百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産合計は2,847百万円となり、前連結会計年度末と比較して168百万円増加しております。増加の主な要因は繰延税金資産が202百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は7,298百万円になりました。
流動負債合計は2,591百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,641百万円減少しております。減少の主な要因は短期借入金が3,100百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債合計は4,707百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,984百万円増加しております。増加の主な要因は長期借入金が3,002百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は974百万円となり、前連結会計年度末と比較して405百万円減少しております。減少の主な要因は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上に伴う利益剰余金の減少433百万円があったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。