【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあって緩やかに回復いたしました。一方、金融資本市場の変動や地政学リスクの高まりなど、景気の先行きは不透明な状況が続いております。 この間、建設業界におきましては、公共投資は補正予算の効果もあって底堅く推移しているものの、建設資材価格の高止まりと慢性的な労働者不足に伴う建設コスト上昇に加え、受注競争が激化しており、業界を取り巻く環境は厳しい状況にあります。 このような状況の下、当社グループでは「3カ年経営計画」の基本方針にもとづき、主要目標数値の達成に向けて取り組んでまいりました。 これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は前年同四半期に比べ5.8%増の322億72百万円、営業利益は前年同四半期に比べ36.2%減の8億23百万円、経常利益は前年同四半期に比べ39.5%減の7億72百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期に比べ63.7%減の5億19百万円となりました。 また、資産合計は現金預金や電子記録債権が減少したこと等により、前連結会計年度に比べ60億86百万円減の 287億69百万円となりました。負債合計は借入金及び支払手形・工事未払金等が減少したこと等により、前連結会計年度に比べ65億24百万円減の138億78百万円となりました。純資産合計は配当金の支払により利益剰余金が86百万円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益5億19百万円を計上したこと等により、前連結会計年度に比べ4億37百万円増の148億91百万円となりました。セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。なお、セグメント利益は四半期連結損益計算書における営業利益と対応しております。(建設事業)売上高は手持工事の進捗が進んだこと等により、前年同四半期に比べ1.5%増の307億68百万円となり、セグメント利益は、建設資材価格・労務単価の高騰等への対応が計画通り進まなかったことや一部工事の採算性の悪化等により、前年同四半期に比べ55.7%減の5億64百万円となりました。(不動産事業)売上高は販売用不動産を売却したこと等により、前年同四半期に比べ632.5%増の15億11百万円となり、セグメント利益は、前年同四半期に比べ703.2%増の2億86百万円となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。 (3)研究開発活動当第3四半期連結累計期間において、特記すべき事項はありません。