【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や個人消費、インバウンド需要がともに回復基調で推移し、ポストコロナ時代に向けて経済・社会システムが再構築されていく一方で、不安定な国際情勢や物価高の影響により、社会全体は依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが属するアパレル業界においては、帰省や旅行、また日常の外出機会が増加する中、コロナ禍を経て変化した価値観と新たなお客様ニーズに対応する取り組みが求められております。
このような環境の下、当社グループは、9月に大型台風の上陸、また温暖化影響によって高温の気候が続き、秋物の出足が鈍く苦戦を強いられました。しかし、10月上旬ごろより気温が低下し始め、秋冬物の売れ行きが好調となり、百貨店チャネル、ショッピングセンターチャネル、アウトレットチャネルの売上は堅調に推移しました。
一方、ECチャネルの売上高は巣ごもり需要の反動から期初は前年を下回りましたが、自社サイト及び他社サイトへの適切な在庫配分を行ったこと、EC独自のプロモーションやEC専売品の投入などを行ったことから、順調に回復基調となり、直近は前年を上回っております。また、円安、原料高による仕入価格高騰に対して、仕様、デザイン、販売価格の工夫などによって、業績への影響を最小限にとどめるべく努めております。
当第3四半期連結累計期間における出退店の状況は、百貨店15店舗・ショッピングセンター7店舗・アウトレット1店舗を出店し、百貨店11店舗・ショッピングセンター1店舗・LOVST(フォトスタジオ)3店舗撤退しました。出店については、前連結会計年度同様に地域や商圏などを厳選した計画としております。
この結果、当第3四半期連結累計期間におきましては、売上高26,388百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益1,454百万円(前年同期比39.7%増)、経常利益1,424百万円(前年同期比47.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益721百万円(前年同期比24.5%増)となりました。
また、当社グループはベビー・子供服の企画販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の経営成績に関する記載は省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産は15,006百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,568百万円の増加となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が969百万円及び商品が2,530百万円増加し、現金及び預金が1,853百万円及びのれんが319百万円減少したことによります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は9,497百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,442百万円の増加となりました。これは主に、買掛金が1,638百万円及び賞与引当金が422百万円増加し、長期借入金が405百万円及び未払消費税等が294百万円減少したことによります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は5,509百万円となり、前連結会計年度末に比べて126百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益721百万円の計上及び配当金の支払により313百万円減少し、自己株式が280百万円増加したことによります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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