【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する中で、各種政策の効果もあり、景気は緩やかに回復した一方世界経済においては金融引締めに伴う影響や、海外景気の減速が製造業の収益を下押し依然として先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社といたしましては経営方針として“基本の徹底”を掲げ、お客様のニーズにあった製品の開発・販売に注力し、販路拡大に努めてまいりました。
この結果、当社の経営成績につきましては、当第3四半期累計期間の売上高は3,928,081千円(前年同四半期比1.8%増)、大阪営業所及び新社屋移設に伴う一時的な諸経費の発生により営業損失1,384千円(前年同四半期は125,067千円の営業利益)、経常利益40,507千円(前年同四半期比75.6%減)、固定資産除却損を63,146千円計上し、四半期純損失13,422千円(前年同四半期は128,166千円の四半期純利益)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
<電線事業>
電線事業につきましては、業界におけるケーブル欠品に伴う問い合わせが多く、交通信号線も動き出したことから順調に売り上げを伸ばすことができ、売上高3,787,355千円(前年同四半期比3.6%増)となりましたが、大阪営業所及び新社屋移設に伴う一時的な諸経費の発生により、セグメント利益65,022千円(前年同四半期比72.4%減)となりました。
<トータルソリューション事業>
トータルソリューション事業につきましては、スマートグラスの売上は好調でしたが、その他システムに関しては販売減少が続き、売上高140,726千円(前年同四半期比30.6%減)となり、セグメント損失66,406千円(前年同四半期はセグメント損失110,538千円)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産の部)
当第3四半期会計期間末の総資産残高は9,078,118千円となり、前事業年度末に比べ1,021,323千円増加いたしました。その主な要因は、現金及び預金の増加317,744千円、売上債権の増加198,457千円、商品及び製品の減少82,026千円、原材料及び貯蔵品の減少177,339千円、有形固定資産の増加621,612千円等によるものであります。
(負債の部)
当第3四半期会計期間末の負債残高は4,530,125千円となり、前事業年度末に比べ1,076,924千円増加いたしました。その主な要因は仕入債務の増加34,261千円、短期借入金の増加1,100,000千円、長期借入金の減少63,861千円等によるものであります。
(純資産の部)
当第3四半期会計期間末の純資産残高は4,547,993千円となり、前事業年度末に比べ55,601千円減少いたしました。その主な要因は四半期純損失13,422千円の計上、剰余金の配当46,859千円等によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、10,480千円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
①新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
除却
事業所名(所在地)
セグメント名称
設備の内容
前期末帳簿価額
(千円)
完了年月
大阪営業所
(大阪市淀川区)
電線事業
トータルソリューション事業
営業所
11,858
2023年9月
東京営業所
(東京都千代田区)
電線事業
トータルソリューション事業
営業所
7,029
2023年9月
②前事業年度末において計画中であった主要な設備の新設のうち、当第3四半期累計期間に完了したものは次のとおりであります。
事業所名(所在地)
セグメント名称
設備の内容
投資金額
(千円)
調達方法
完成年月
新工場棟及び本社棟
(兵庫県加東市)
電線事業
建物等
1,086,443
自己資金及び借入金
2023年10月