【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
本項における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の緩やかな改善や個人消費の持ち直しなどにより、景気が緩やかに回復しておりますが、円安傾向の継続及び世界的な資源並びに原材料価格の高騰など、先行きは依然として不透明な状況が続くものと思われます。
このような状況のもと、当社グループは、企業と人材を繋ぐ役割と機能を果たし、質の高い人材サービスの提供を通じて、双方が求めるニーズに応えてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高3,154,154千円(前年同期比10.0%減)、営業損失115,368千円(前年同期は営業利益54,686千円)、経常損失99,258千円(前年同期は経常利益58,110千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失27,365千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益97,854千円)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①人材派遣関連事業
人材派遣関連事業においては、前年同四半期に計上した大型の行政系事業及び新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に係る売上高が減少した結果、売上高1,354,215千円(前年同期比21.7%減)、セグメント利益92,926千円(同63.9%減)となりました。
②人材派遣関連事業(関東)(株式会社セールスアウトソーシング)
人材派遣関連事業(関東)においては、新規のコールセンター業務が受託できたこと及びイベント及び推奨販売等の対面で行う業務が回復してきた結果、売上高254,459千円(前年同期比27.6%増)、セグメント損失6,146千円(前年同期はセグメント損失9,491千円)となりました。
③人材紹介事業
人材紹介事業においては、依然として人材の流動化による求人ニーズが高く、迅速に対応したことで成約数が伸びましたが、人材の募集に係る費用が増加した結果、売上高116,907千円(前年同期比15.9%増)、セグメント利益8,452千円(同74.1%減)となりました。
④再就職支援事業
再就職支援事業においては、行政官庁から発出される雇用政策系の事業が減少傾向となった結果、売上高589,891千円(前年同期比9.4%減)、セグメント利益74,490千円(同12.9%減)となりました。
⑤BPO事業
BPO事業においては、前年同四半期に比べ、給与計算処理人数が増加した一方、新規顧客の導入関連売上が減少した結果、売上高603,171千円(前年同期比1.9%減)、セグメント損失157,317千円(前年同期はセグメント損失142,952千円)となりました。
⑥日本語学校運営事業
日本語学校運営事業においては、新規留学生の募集営業が順調に推移し、2地域で運営している学校の生徒数が安定してきた結果、売上高133,157千円(前年同期比50.3%増)、セグメント利益51,585千円(前年同期はセグメント損失6,086千円)となりました。
⑦その他
その他事業は、ソフトウエア・ハードウエア開発事業は堅調に推移したものの、中国語研修事業において、中国語圏での政治的課題の影響により、中国語圏への赴任者が抑えられた結果、売上高102,350千円(前年同期比15.9%減)、セグメント損失5,200千円(前年同期はセグメント利益3,590千円)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ534,847千円減少し、2,836,320千円となりました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産の増加302,212千円と現金及び預金の減少840,076千円との差額等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ36,962千円増加し、837,684千円となりました。
この結果、総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ497,885千円減少し、3,674,005千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ369,660千円減少し、1,499,804千円となりました。これは主に未払費用の減少110,755千円及び1年内返済予定の長期借入金の減少158,124千円等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ32,482千円減少し、328,980千円となりました。これは主に長期借入金の減少30,698千円によるものであります。
この結果、負債につきましては、前連結会計年度末に比べ402,142千円減少し、1,828,784千円となりました。
(純資産)
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ95,742千円減少し、1,845,220千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、売上債権の増加及び税金等調整前四半期純損失の計上等により、期首残高に比べて840,076千円減少し、当第2四半期連結累計期間末には1,616,741千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は633,392千円(前年同期比23.1%減)となりました。これは主に売上債権の増加及び税金等調整前四半期純損失の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は67,684千円(前年同期比56.2%増)であります。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は120,068千円(前年同期は得られた資金149,750千円)であります。これは主に長期借入金の返済による支出が短期借入れによる収入を上回ったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
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