【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明当第1四半期会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が克服されていく中、景気に緩やかな持ち直しの動きが見られた一方で、ウクライナ情勢等の地政学リスクや円安の進行等により、未だ予断を許さない状況が続いております。このような経済環境の中においても、当社の注力市場である医療・介護・福祉分野は依然として人手不足が大きな課題になっており、厚生労働省が発表した2023年度11月の有効求人倍率は、医療業界が2.52倍と全職業合計の有効求人倍率1.32倍を大きく上回っております。当社では医療・介護・福祉分野の医療従事者の不足や偏在、また、介護事業者・介護従事者の不足を解消するため、医療提供機関、医療従事者の良きパートナーとなり、人材サービスをベースにした経営サポートを行うなど、新たなサービスの開発にも取り組んでまいりました。この結果、売上高は592,946千円(前年同四半期比8.2%増)、営業利益は147,798千円(前年同四半期比22.1%減)、経常利益は147,489千円(前年同四半期比21.5%減)となり、四半期純利益は105,031千円(前年同四半期比16.7%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 人材サービス事業人材サービス事業では、医療・介護・福祉業界における主に有資格者に対応した求人サイト「GUPPY」において、中途転職者においては求人広告事業、就職新卒者においては国家試験過去問アプリの提供、求人広告、就職情報誌、また求職者全体への就職合同説明会などを展開し、国家試験対策から就職活動、転職までのサポートを提供しております。当第1四半期会計期間においては、医療・介護・福祉業界に特化した求人サイト「GUPPY」において、求人者に対してスカウト配信サービスのサポート及び訴求を行い、利用配信数向上に努めました。また、サービスのシェアを拡充し継続的に成長するため、優秀な人材確保に努めました。以上の結果、売上高は539,540千円(前年同四半期比6.9%増)、セグメント利益は241,742千円(前年同四半期比7.8%減)となりました。
② ヘルスケア事業ヘルスケア事業では、スマートフォンによる健康アプリ「グッピーヘルスケア」を企業、自治体及び健康保険組合向けに提供しております。当第1四半期会計期間においては、企業向けプランの顧客獲得に努めるとともに、地域対抗のウォークラリーイベントを開催し利用法人数の増加を図りました。また、利用者の利便性向上を目的としたサービス改善等を行うために、システム関連投資の実施や人員増加に努めました。以上の結果、売上高は53,405千円(前年同四半期比23.8%増)、セグメント損失は15,313千円(前年同四半期は13,105千円のセグメント損失)となりました。
(2)財政状態に関する説明
① 流動資産当第1四半期会計期間末における流動資産は2,572,236千円と前事業年度末比41,206千円減少しました。これは主に税金の支払及びオフィス増床による設備費用等支払に伴う現金及び預金85,203千円の減少、売上増加に伴う売掛金32,247千円の増加及び年間契約費用増加に伴う前払費用13,155千円の増加によるものであります。
② 固定資産当第1四半期会計期間末における固定資産は255,888千円と前事業年度末比5,868千円減少しました。これは主に求人サイト「GUPPY」の追加開発等に伴うソフトウエア10,833千円の増加及び繰延税金資産15,131千円の減少によるものであります。以上の結果、当第1四半期会計期間末の総資産は2,828,124千円となり、前事業年度末比47,074千円減少しました。
③ 流動負債当第1四半期会計期間末における流動負債は540,485千円と前事業年度末比249,247千円減少しました。これは主に税金の支払いが行われたことに伴う未払法人税等146,227千円及び未払消費税等21,102千円の減少、オフィス増床による設備費用等支払に伴う未払金55,632千円の減少及び決算賞与が支払われたこと等に伴う未払費用23,128千円の減少によるものであります。
④ 固定負債当第1四半期会計期間末における固定負債は109,573千円と前事業年度末比75,341千円増加しました。これは主に新規借入に伴う長期借入金75,000千円の増加によるものであります。以上の結果、当第1四半期会計期間末の負債合計は650,059千円となり、前事業年度末比173,906千円減少しました。
⑤ 純資産当第1四半期会計期間末における純資産は2,178,065千円と前事業年度末比126,831千円増加しました。これは主に四半期純利益の積み上げに伴う繰越利益剰余金105,031千円の増加によるものであります。
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