【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことにより、社会経済活動の正常化が進み、企業活動や個人消費に持ち直しが見られました。一方、円安傾向の継続やロシア・ウクライナ情勢に起因する資源・原材料価格の高騰による物価上昇など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループが属するオンラインゲーム市場においては、スマートフォンやタブレット等、情報端末の普及が減速したことに伴うユーザー数の鈍化に懸念はあるものの、海外向けサービスの堅調な成長が見受けられ、グローバルにユーザーの獲得競争が続いております。
このような事業環境のもと、当社グループでは引き続き既存サービスの拡大及び収益性の向上に注力すると共に、培ってきた開発技術を応用した新規サービスの開発を進めてまいりました。
当第2四半期連結会計期間においては、2023年11月16日付けの「みんなで作るサンドボックスゲーム『テラビット』iOS/Android版を13時より配信開始!」及び2023年11月30日付けの「『テラビット』Nintendo Switch版を基本プレイ無料にて本日配信開始!」にて公表いたしました通り、新規タイトル「テラビット」の配信を開始しました。また、既存タイトルである「トレバ」におきましては、中国市場での展開に向けたカスタマイズを進めると共に、顧客層の拡大及び継続率向上に向けた施策として継続的な国内外でのプロモーションを実施し、かつ、システム面においての各種アップデートによる快適な操作性を維持するための取り組みに注力してまいりました。
売上高におきましては、新規タイトル及び「トレバ」において安定的な運営を中心として、定期的なキャンペーンや積極的な人気IP景品の取り扱いによるサービス展開を進めてまいりましたが、業績の向上に対する効果は想定より下回って推移いたしました。
コスト面におきましては、新規タイトルへの投資が進んだことを受け、全社的に削減可能なコストの内容を再度洗い出し、各タイトルにおける運営・管理体制の見直しや「トレバ」事業における配送業務等の外注費用を中心としたコスト削減の施策を進めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高は1,494百万円となり、前年同期に比べ、28.2%の減収となりました。
利益面につきましては、営業損失909百万円(前年同期は営業損失565百万円)、経常損失901百万円(前年同期は経常損失550百万円)、税金等調整前四半期純損失936百万円(前年同期は税金等調整前四半期純損失523百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失848百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失563百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
従来、当社グループの報告セグメントは、「オンラインゲーム事業」を単一の報告セグメントとしており、その他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しておりましたが、前連結会計年度に株式会社ブルームズを連結子会社化したことにより、前連結会計年度から「エンターテインメント事業」を報告セグメントとして追加し、セグメント情報を開示しております。なお、前第2四半期連結累計期間のセグメント情報を当第2四半期連結累計期間の報告セグメントの区分方法により作成した情報については、「オンラインゲーム事業」以外の事業セグメントの重要性が乏しく開示を行っていないため、前年同期比の記載は省略しております。
(オンラインゲーム事業)
オンラインゲーム事業は、主に「トレバ」を展開した事業であります。
オンラインゲーム事業においては、外部顧客への売上高は1,431百万円、セグメント損失は383百万円となりました。
(エンターテインメント事業)
エンターテインメント事業は、主に音響制作及び声優プロダクション事業であります。
エンターテインメント事業においては、外部顧客への売上高は62百万円、セグメント損失は0百万円となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,272百万円減少し、2,066百万円となりました。これは主に、現金及び預金996百万円の減少が生じたことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ359百万円減少し、657百万円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金106百万円、未払金133百万円及び転換社債型新株予約権付社債100百万円の減少が生じたことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ913百万円減少し、1,408百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による利益剰余金848百万円の減少が生じたことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ948百万円減少し、1,211百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動により、資金は767百万円減少(前年同期は590百万円の減少)しました。これは主に、売上債権の減少額78百万円及び棚卸資産の減少額151百万円による増加があった一方で、税金等調整前四半期純損失の計上936百万円及び未払金の減少額130百万円による減少があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動により、資金は28百万円増加(前年同期は153百万円の減少)しました。これは主に、出資金の払込による支出52百万円及び貸付けによる支出20百万円による減少があった一方で、貸付金の回収による収入35百万円、敷金及び保証金の回収による収入34百万円及び信託預金の減少額47百万円による増加があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動により、資金は251百万円減少(前年同期は1,149百万円の増加)しました。これは主に、長期借入れによる収入180百万円による増加があった一方で、長期借入金の返済による支出302百万円及び転換社債型新株予約権付社債の買入による支出100百万円による減少があったことによるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は55百万円であります。 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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