【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による行動制限が緩和され、経済活動の正常化が進む一方で、海外情勢不安によるエネルギー価格や原材料価格の高騰、世界的な金融引締めや中国経済の先行き懸念など、先行き不透明な状況が続きました。
このような状況の中、当社グループは、新規取引先の開拓、既存取引先のリピートに積極的に取り組み、主として金属加工事業において金属サンドイッチパネルを中心にオーダー加工品が増収したことや、前連結会計年度においてM&Aにより子会社化した株式会社ワタナベテクノス、ニッタイ工業株式会社及び株式会社天神製作所の業績寄与により、当第1四半期連結累計期間の売上高は3,721百万円(前年同四半期比63.0%増)、営業利益は339百万円(同144.5%増)、経常利益は366百万円(同143.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は262百万円(同248.4%増)となりました。
なお、セグメント別の業績は次のとおりであります。
(金属加工事業)
金属サンドイッチパネルを中心にオーダー加工品が増収したことや、前連結会計年度においてM&Aにより子会社化した株式会社ワタナベテクノス及び株式会社天神製作所の業績寄与により、売上高は1,767百万円(前年同四半期比54.6%増)、セグメント利益は398百万円(同583.8%増)となりました。なお、受注高は2,353百万円(同74.0%増)、受注残高は3,638百万円(同150.7%増)となりました。
(ゴム加工事業)
既存取引先との関係強化に積極的に取り組み、一定の受注を確保しましたが、売上高は257百万円(前年同四半期比10.8%減)、セグメント利益は29百万円(同51.5%減)となりました。なお、受注高は263百万円(同6.9%減)、受注残高は90百万円(同20.8%減)となりました。
(建設事業)
電気工事や内装工事を中心に営業活動に取り組みましたが、大型工事の進捗が高い水準にあった前年同四半期の反動減により売上高は444百万円(前年同四半期比47.8%減)、セグメント損失は24百万円(前年同四半期は86百万円のセグメント利益)となりました。なお、受注高は1,423百万円(同42.9%減)、受注残高は3,274百万円(同26.2%減)となりました。
(タイル事業)
前連結会計年度においてM&Aにより子会社化したニッタイ工業株式会社の業績寄与に伴い、売上高は1,253百万円、セグメント利益は35百万円となりました。なお、受注高は1,188百万円、受注残高は1,294百万円となりました。
(注)セグメント利益の合計額と営業利益との差異△91百万円は、主として各報告セグメントに配分していない全社費用であります。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は13,655百万円となり、前連結会計年度末に比べ502百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が903百万円減少し、仕掛品が254百万円増加したことによるものであります。また、固定資産は7,645百万円となり、前連結会計年度末に比べ82百万円減少いたしました。
この結果、資産合計は21,301百万円となり、前連結会計年度末に比べ585百万円減少いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は5,479百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円増加いたしました。これは主に、工事未払金が104百万円、短期借入金が190百万円それぞれ増加し、未払法人税等が226百万円減少したことによるものであります。また、固定負債は4,592百万円となり、前連結会計年度末に比べ656百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金が192百万円、その他が448百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は10,072百万円となり、前連結会計年度末に比べ650百万円減少いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は11,229百万円となり、前連結会計年度末に比べ65百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益262百万円の計上及び剰余金の配当196百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は52.7%(前連結会計年度末は51.0%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は4百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当第1四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2023年9月1日
至 2023年11月30日)
金額(千円)
前年同四半期比(%)
金属加工事業
1,159,740
122.6
ゴム加工事業
139,811
95.5
タイル事業
221,751
-
合計
1,521,303
139.3
(注)1.金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値であります。
2.建設事業及びその他に含まれるものづくりWEBサービス事業については、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績を記載しておりません。
3.タイル事業は、前第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めているため前年同四半期比を記載しておりません。
②受注実績
当第1四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2023年9月1日
至 2023年11月30日)
受注高(千円)
前年同四半期比(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比(%)
金属加工事業
2,353,145
174.0
3,638,736
250.7
ゴム加工事業
263,617
93.1
90,621
79.2
建設事業
1,423,853
57.1
3,274,960
73.8
タイル事業
1,188,876
-
1,294,672
-
その他
20
-
6
-
合計
5,229,512
126.7
8,298,997
138.2
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.タイル事業は、前第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めているため前年同四半期比を記載しておりません。
3.その他は、カナエテ株式会社が行っているものづくりWEBサービス事業であり、当第1四半期連結会計期間から連結の範囲に含めているため前年同四半期比を記載しておりません。
③販売実績
当第1四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2023年9月1日
至 2023年11月30日)
金額(千円)
前年同四半期比(%)
金属加工事業
1,767,128
154.6
ゴム加工事業
257,049
89.2
建設事業
444,518
52.2
タイル事業
1,253,118
-
その他
13
-
合計
3,721,827
163.0
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.タイル事業は、前第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めているため前年同四半期比を記載しておりません。
3.その他は、カナエテ株式会社が行っているものづくりWEBサービス事業であり、当第1四半期連結会計期間から連結の範囲に含めているため前年同四半期比を記載しておりません。