【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進む中で、個人消費の持ち直しをはじめ景気は緩やかな回復傾向が見られました。しかしながら、海外経済の不確実性や地政学リスクの高まりが景気を下押しする影響が懸念されるなど、依然として先行きが不透明な状況が続いております。当社を取り巻くインターネット広告市場におきましては、2022年のインターネット広告費は前年比114.3%の3兆912億円となり、継続的に成長を続けております(出典:株式会社電通「2022年日本の広告費」)。このような状況のなか、当社は“未来の予定を晴れにする”を経営理念として、天気予報専門メディア「tenki.jp」を一般財団法人日本気象協会との共同事業として運営しております。tenki.jp事業においては、安定的なPV(ページビュー)数の増加とPV当たり広告単価の維持に取り組んでまいりました。当第3四半期累計期間の9カ月間における台風発生数は16個と例年に比べても少なく(前年同期は24個)、また、2023年7月の東京都心で雨を観測していない日が連続25日間と記録的な長期間に及ぶなど、PV数が伸び悩む外部要因がありましたが、継続的なPV数の増加施策等により当第3四半期累計期間のPV数は、前年同期比99.0%の47億PVとなりました。一方でPV当たり広告単価は、市況要因により依然として下落傾向が続き前年同期比84.8%となりました。なお、前事業年度にPV数の測定ツールのアップデートに伴い、測定基準の変更を実施いたしましたが、アプリのPV取得方法には仮定に基づく推定値を含んでいるため、第1四半期会計期間よりそれ以前に採用していた測定基準へ変更しております。この測定基準は、ユーザーの利用実態を下回る保守的な方法となるため、今後、精緻となる測定方法を新たに導入する予定であります。費用面に関しては、将来の売上高及び利益の向上を目的として、新規事業を含めた新たな収益事業の構築に向けた人件費や開発費等の先行投資を行っております。この結果として、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高457,572千円(前年同期比14.8%減)、営業利益72,149千円(前年同期比60.0%減)、経常利益74,027千円(前年同期比58.3%減)、四半期純利益90,703千円(前年同期比24.8%減)となりました。なお、当社はtenki.jp事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
② 財政状態の分析(資産)当第3四半期会計期間末における総資産は1,640,573千円となり、前事業年度末に比べ78,979千円増加いたしました。これは主に、短期貸付金が349,255千円増加した一方で、現金及び預金が221,977千円減少、積立保険の一部を解約したことに等に伴い長期前払費用が55,123千円減少したことによるものであります。(負債)当第3四半期会計期間末における負債合計は61,002千円となり、前事業年度末に比べ11,857千円減少いたしました。これは主に、給与の支給日変更等により未払費用が18,315千円減少した一方で、外注費用等の増加により買掛金が9,878千円増加したことによるものであります。(純資産)当第3四半期会計期間末における純資産合計は1,579,571千円となり、前事業年度末に比べ90,837千円増加いたしました。これは主に、四半期純利益の計上により利益剰余金が90,703千円増加したことによるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
#C7077JP #ALiNKインターネット #サービス業セクター