【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(令和5年9月1日から令和5年11月30日まで)のわが国の経済は、米欧各国の中央銀行による金融引き締めや中東情勢の緊迫化等により世界経済の減速懸念が強まっております。国内においては、ウクライナ危機による資源高や長引く円安の影響等でガソリンや電気、食料品といった生活必需品が高騰し、消費者の生活防衛意識が高まってきております。一方で、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の撤廃で、消費者行動が旅行やレジャー、外食等の外出関連の消費行動に移ったことや、長引く円安により外国人観光客が増加し、インバウンド需要が新型コロナウイルス感染症拡大前の水準近くまで回復する傾向も見られました。そのような経済環境のなか、当社グループは、お客様の日常から最も近いところから「本当にいいものや必要とされるものを見極める感性を磨き続け、良質な提案をスピーディーにお届けすること」を最重要使命とし、グループ全体でお客様、そして地域社会の生活文化の質的な向上を「美・健康・ゆとりの側面」から応援し、顧客満足、社員満足を高めていくことで会社満足も高め、これら3つの満足によってグループ価値の更なる向上に努め、株主様、取引先様をはじめとするすべての関係者の皆様への利益還元と社会貢献の実現を目指しております。
具体的な取り組みとして、令和5年9月、チャーリー川内店(徳島県徳島市)において、化粧品の品揃えを充実するリニューアルを実施するとともに、複合施設YAMASHIRO TERRACE(徳島県徳島市)にあったサイクルショップGoGoBIKEをデコール川内店(徳島県徳島市)に移転いたしました。また、アウトドア用品を新たに品揃えし、サイクルキャンプを提案する店舗にリニューアルいたしました。同年同月、同複合施設にあったアウトドアショップ好日山荘徳島山城店(徳島県徳島市)をアレックススポーツ沖浜店(徳島県徳島市)に移転リニューアルオープンいたしました。同年10月、国内外のウイスキーや入手困難なウイスキーを数多く取り扱う川端WHISKY Established in 2023(福岡市博多区)を福岡県に初出店いたしました。その一方で、同年同月、チャーリーDSブランチ大津京店(滋賀県大津市)を閉店いたしました。
その結果、当第1四半期連結会計期間末におけるグループ店舗数は、42店舗となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間は、売上高は2,795百万円(前年同四半期比4.0%増)となり、営業損失は37百万円(前年同四半期は営業利益119百万円)、経常損失は69百万円(前年同四半期は経常利益87百万円)となりました。法人税等を計上し、親会社株主に帰属する四半期純損失は55百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益81百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 小売事業
小売事業につきましては、ヘルス&ビューティーケアユニットでは、人気商品の販売を強化したインポートコスメカテゴリーの販売が好調に推移いたしました。一方で、高額クレンジング商品等の客注が減少したことによりスキンケアカテゴリーの販売が苦戦いたしました。
ライフスタイルユニットでは、天然の素材を香りで表現したフレグランスのリードディフューザー等、アロマカテゴリーの販売が好調に推移いたしました。一方で、9月以降の残暑が長引いた影響により前年同四半期販売が好調だったアパレル部門のトップスやアウター等の高単価商品の販売が振るいませんでした。
アスレユニットでは、アレックススポーツ沖浜店におけるリニューアル前のセールが好評だったことや9月以降の残暑が厳しかったことにより、ジュニア・キッズのTシャツ等のトップスの販売が好調に推移いたしました。一方で、暑さが長引いた影響もあり、冬物アイテムの消費者需要が落ち込み販売が苦戦いたしました。
ホームキーパーユニットでは、製図用シャープペンやボールペンの限定品等の専門文具カテゴリーの売上が好調に推移いたしました。一方で、9月から10月の記録的な猛暑の影響で野菜苗や花苗の販売が落ち込みました。
アルコユニットでは、国内出荷量が年々減少傾向にある日本酒や焼酎の販売が減少いたしましたが、ECサイトを含めた各店舗において、高単価のウイスキーやシャンパン等の販売が好調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は1,961百万円(前年同四半期比14.0%増)、セグメント損失は13百万円(前年同四半期はセグメント利益50百万円)となりました。
② 卸売事業
卸売事業につきましては、コストパフォーマンスに優れたウイスキーやワイン等、低価格帯商品の販売が好調に推移いたしました。一方で、販売価格の値上げによる買い控えや物流が安定したことによる価格競争が発生しました。六甲山蒸溜所につきましては、認知度が高まったことによる販売の拡大やインバウンド向け需要等により販売は好調に推移いたしましたが、価格高騰による買い控えや高価格帯商品の低迷、価格競争の激化が影響し、セグメント利益を押し上げるには至りませんでした。
これらの結果、売上高は898百万円(前年同四半期比4.3%増)、セグメント利益は22百万円(同81.3%減)となりました。
③ 不動産賃貸事業
不動産賃貸事業につきましては、所有物件の価値を維持、向上させることにより、引き続き既存テナントからの安定した売上を確保しております。
これらの結果、売上高は162百万円(前年同四半期比0.5%増)、セグメント利益は67百万円(同2.1%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は18,914百万円(前期末比7.5%増)となり、前連結会計年度末に比べ1,320百万円増加しました。これは主に、現金及び預金1,359百万円、売掛金112百万円等の増加に対し、棚卸資産68百万円等の減少によるものであります。
負債合計は17,009百万円(同9.6%増)となり、前連結会計年度末に比べ1,494百万円増加しました。これは主に、短期借入金1,589百万円、1年内返済予定の長期借入金を含む長期借入金917百万円、社債200百万円等の増加に対し、未払金1,065百万円等の減少によるものであります。
純資産合計は1,904百万円(同8.4%減)となり、前連結会計年度末に比べ174百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失55百万円、配当金の支払121百万円による利益剰余金の減少に対し、その他有価証券評価差額金2百万円の増加によるものであります。
以上の結果、自己資本比率は10.1%(同1.7ポイント減)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。
重要な設備の新設
セグメント
の名称
事業所名
(所在地)
設備の内容
投資予定金額
(千円)
資金調達
方法
着手及び完了予定年月
増床予定
面積
(㎡)
総額
既支払額
着手
完了
小売
チャーリー沖浜店
(徳島県徳島市)
店舗
84,715
4,064
自己資金
令和5年10月
令和5年12月
-
合計
84,715
4,064
-
(注)着手及び完成予定年月の「着手」には、建設又は改装工事等の始期又は契約締結日、「完了」には、営業開始日又は引渡日を記載しております。
閉店
セグメント
の名称
事業所名
(所在地)
設備の内容
完了
閉店による減少能力
小売
チャーリーDS
ブランチ大津京店
(滋賀県大津市)
店舗
令和5年10月
年間売上高(令和5年8月期実績) 120,351千円
また、主要な設備の前連結会計年度末における計画のうち、完了したものは次のとおりであります。
重要な設備の新設
セグメント
の名称
事業所名
(所在地)
設備の内容
投資予定金額
(千円)
資金調達
方法
着手及び完了予定年月
増床予定
面積
(㎡)
総額
既支払額
着手
完了
小売
川端WHISKY
(福岡市博多区)
店舗
16,206
15,540
自己資金
令和5年9月
令和5年10月
230.03
合計
16,206
15,540
230.03
(注)着手及び完成予定年月の「着手」には、建設又は改装工事等の始期又は契約締結日、「完了」には、営業開始日又は引渡日を記載しております。