【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、アフターコロナの需要拡大に伴い緩やかな回復がみられますが、為替レートの不安定な推移等によるインフレ傾向が顕著であり、今後も引き続き、厳しい状況が継続すると見込まれます。 このような状況のもと、当社グループは、システムソリューション事業において、第2四半期連結累計期間より、AI関連事業展開の準備に着手しております。また、アイラッシュケア事業に関しては、アフターコロナの影響により、サロンの売上が好調であり、現在営業を行っている3店舗においては、対前期比110%を達成いたしました。 この結果、当第3四半期連結累計期間につきましては、売上高161百万円(前年同期比13.6%減)、営業損失397百万円(前年同期は営業損失294百万円)となりました。経常損失は268百万円(前年同期は経常損失113百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は265百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失925百万円)となりました。
セグメント別の売上高は、以下のとおりであります。
(システムソリューション事業) 当事業におきましては、5G技術とAI技術を融合した関連事業として、当第3四半期連結累計期間より、AI関連事業展開の準備も始めております。その一環として、2023年7月にCompass Cloud Technology Pte. Ltd.(以下「Compass Cloud」という。)との合弁会社としてコンパスクラウド AI ジャパン株式会社を設立し、同社において、Compass Cloudの開発した計算効率に優れ、消費電力やサイズで他社製品に比較優位性のある ARM ベースのエッジ・サービス・ハードウェアを利用し、AI、エッジコンピューティング、クラウドストレージ、クラウドゲーミング、デジタルツイン事業を日本で展開していく予定です。また、その後、同年同月に「第三者割当による第 12 回新株予約権の発行に関するお知らせ」で開示したように、AI生成コンテンツ(以下「AIGC」といいます。)事業を具体的かつ相応の速度で進めるため、新株予約権発行による資金調達を行いました。 さらに、現在、大規模言語モデルを活用したいわゆる生成型AIの開発が爆発的に進んできており、使用されるGPUの市場規模が急速に拡大しているため、2023年9月に当社はKAYTUS SINGAPORE PTE. LTD. (以下「KAYTUS社」という。)と販売代理店契約を締結し、AI 開発向け GPU サーバーの販売を開始しております。本事業は現在、予定通り進んでおり、KAYTUS社から高性能GPUサーバーを調達して検索エンジン大手企業を含んだ販売先へ提供を開始しております。以上のように事業を進めていく予定ですが、当第3四半期連結会計期間においては、まだ結果が出ていない状況です。その結果、売上高は26百万円(前年同期比5.1%減)、売上構成比は16.2%となりました。セグメント損失(営業損失)は100百万円となり、前年同四半期と比べ37百万円(前年同期は138百万円の営業損失)の増益となりました。
(アイラッシュケア事業) 当事業におきましては、予約が2か月先まで獲得されているなどの状況で、サロンの売上が好調であり、現在営業している3店舗に関しては、前年対比で110%となっております。特に有楽町マルイ店は前年対比126%と大幅に伸びておりますが、前期に3店舗閉鎖していることから、店舗数が減少しているため、サロン全体の売上高は前年比86%となっております。また、自社サイトでの商材販売においては、顧客一社あたりの売上の減少、他社の安価な商材の市場参入などにより前年対比81%と不本意な結果となりました。その結果、売上高は135百万円(前年同期比15.1%減)、売上構成比は83.8%となりました。セグメント損失(営業損失)は15百万円となり、前年同四半期と比べ31百万円(前年同期は47百万円の営業損失)の増益となりました。
(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べて737百万円増加し、1,179百万円となりました。これは、主に現金及び預金が455百万円、商品及び製品が421百万円増加し、未収入金が111百万円減少したことによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて13百万円増加し、39百万円となりました。これは、主に差入保証金が10百万円増加したことによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて750百万円増加し、1,219百万円となりました。
(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べて450百万円増加し、522百万円となりました。これは、主に買掛金が395百万円増加したことによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて6百万円増加し、6百万円となりました。この結果、負債は、前連結会計年度末に比べて457百万円増加し、529百万円となりました。
(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べて293百万円増加し、690百万円となりました。これは、主に資本金及び資本剰余金がそれぞれ314百万円増加し、利益剰余金が265百万円及び為替換算調整勘定が126百万円減少したことによります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動該当事項はありません。
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