【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況① 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化に向けて緩やかな回復基調で推移する中、長期金利の上昇、ウクライナ・中東情勢の問題や円安の為替相場によるエネルギ―価格、鋼材価格の高止まり、中国の経済減速、不安定な半導体部品の供給に米中の地政学的リスクが加わるなど、先行き不透明な状況が継続しております。このような状況の下、当社グループは「お客様視点のものづくり」を基本原点に、新製品開発の促進、提案営業の展開、保守サービスの充実等に取り組むほか、ICT技術を活用した継続的な生産性向上への取組みや人手不足の解消に向けてRPA技術を利用するなど、付加価値を向上させるよう推進しております。当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は2,582百万円(前年同期比22.4%増)、営業利益は342百万円(前年同期比93.8%増)、経常利益は354百万円(前年同期比79.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は226百万円(前年同期比41.0%増)となりました。品目別売上高につきましては、形鋼加工機は1,728百万円(前年同期比20.3%増)、丸鋸切断機は124百万円(前年同期比507.0%増)、金型は215百万円(前年同期比1.6%増)、受託事業・その他は150百万円(前年同期比15.9%増)、部品は302百万円(前年同期比16.6%増)、サービスは61百万円(前年同期比18.2%増)となりました。
なお、当社グループの事業は金属加工機械事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
② 財政状態の状況(総資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は7,537百万円となり、前連結会計年度末に比べ246百万円増加しております。これは、主に棚卸資産が341百万円、現金及び預金が233百万円増加したこと、売上債権が224百万円、固定資産が54百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は2,764百万円となり、前連結会計年度末に比べ66百万円増加しております。これは、主に支払手形及び買掛金が101百万円、短期借入金が100百万円増加したこと、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む。)が104百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は4,773百万円となり、前連結会計年度末に比べ180百万円増加しております。
これは、主に利益剰余金が171百万円、その他有価証券評価差額金が9百万円増加したこと等によるものであります。
③ 当連結会計年度の目標とする経営指標と予想数値との分析当連結会計年度の目標とする経営指標に対する予想数値を見直しております。その分析の内容は、次のとおりであります。
区 分
2024年5月期計画(百万円)
2024年5月期予想(百万円)
増減比(%)
売 上 高
5,000
5,000
―
経常利益
480
550
14.6
当四半期連結会計期間の末日現在における当社グループの事業環境は、都市部を中心とする堅調なインフラ需要を背景に緩やかな回復基調で推移する中、長期金利の上昇、変動する為替相場のほか、中国の経済減速等の地政学的リスクが発生しており、先行き不透明な状況にあります。当連結会計年度の業績予想は同項①に記載する実績と最近の業績動向を踏まえ、売上高はほぼ経営指標のとおりとなりますが、経常利益は翌年度の納入案件に対応する操業の確保、想定したコスト上昇の抑制や前年度に行った販売価格の見直しによる影響といった諸要因を織り込み、予想数値を算出しております。なお、先行き不透明な事業環境から業績予想においては不確実性があり、実際の業績等は今回の予想数値と大きく異なる可能性があります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は875百万円となり、前連結会計年度末に比べ273百万円増加しております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、獲得した資金は374百万円となりました(前年同期は32百万円の獲得)。この主な要因は、減価償却費が92百万円(前年同期は115百万円)、仕入債務が115百万円の増加(前年同期は69百万円の増加)、売上債権が224百万円の減少(前年同期は247百万円の減少)、棚卸資産が341百万円の増加(前年同期は382百万円の増加)、税金等調整前四半期純利益が362百万円(前年同期は248百万円)、法人税等の支払額が70百万円(前年同期は137百万円)等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、獲得した資金は0百万円となりました(前年同期は34百万円の獲得)。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出が16百万円(前年同期は12百万円)、無形固定資産の取得による支出が21百万円(前年同期は9百万円)、定期預金の支出入が40百万円の収入(前年同期は24百万円の収入)等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、支出した資金は100百万円となりました(前年同期は207百万円の支出)。この主な要因は、短期借入金の支出入が100百万円の収入(前年同期は100百万円の支出)、長期借入金の支出入が104百万円の支出(前年同期は10百万円の支出)、リース債務の返済による支出が41百万円(前年同期は50百万円)、配当金の支払額が54百万円(前年同期は45百万円)等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」の内容について、重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更及び新たに定めた事項はありません。なお、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、目標とする経営指標」中の当連結会計年度の目標とする経営指標と予想数値との分析は、(1)項③に記載しております。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費はありません。