【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第1四半期累計期間(自 2023年9月1日 至 2023年11月30日)における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み、景気の緩やかな回復傾向が継続しております。一方で、世界的な物価の上昇に加え欧米各国との金利差を背景に円安が進行したことで、輸入品を中心に物価の上昇が継続しており、景気の先行きは楽観ができない状況です。当社が属する国内の情報サービス産業においては、労働人口の減少傾向や業務効率化ニーズを背景に、デジタル化の推進ニーズは旺盛です。また、生成AIの劇的な進化によりDX(デジタルトランスフォーメーション)への期待は一段と高まっております。このような環境下、当社はクラウドネイティブカンパニーとして、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」をミッションに掲げ、世界一クラウドネイティブなシステム開発力と、最高位パートナー認定「Azure Expert MSP」のマネージドサービスを通じて、日本のDXの加速に取り組んでまいりました。また、当社は生成AIの大きな進化を成長に活かすべく、大幅な事業変革に取り組んでおります。具体的にはエンタープライズ向けAGIプラットフォーム「GaiXer」の拡販活動や実証実験を行い、導入顧客へ既存システムのクラウド化を提案する等、生成AIの進化をDXの加速に繋げる活動を行っております。また、「GaiXer」の性能強化やマルチクラウド化に取り組む等、将来の成長に向けた活動に注力しております。ビジネスモデル別では、プロジェクト型サービスが売上高416百万円(前年同四半期比51.9%減、上期計画進捗率60.5%)、リセールは売上高1,206百万円(前年同四半期比0.6%増、上期計画進捗率52.5%)、マネージドサービスは売上高327百万円(前年同四半期比15.1%減、上期計画進捗率44.6%)、SaaS売上高14百万円(前年同四半期比98.5%減、上期計画進捗率34.7%)となりました。プロジェクト型サービスでは、大型のAWS移行案件がプロジェクト後半に入り規模が縮小する等、プロジェクト端境期に入りました。SaaSでは、健康観察に使用されていた自動架電の利用が大幅に減少しましたが、「GaiXer」の導入が順調に進むなど事業変革の成果が表れ始めております。成長投資を継続していることから、販売費及び一般管理費は78百万円増加(19.7%増)となりました。以上の結果、売上高1,966百万円(前年同期比43.4%減)、売上総利益600百万円(前年同期比52.5%減)、営業利益125百万円(前年同期比85.6%減)、経常利益125百万円(前年同期比85.1%減)、四半期純利益81百万円(前年同期比84.8%減)となりました。なお、上期計画に対する進捗率は売上高52.2%、売上総利益50.6%、営業利益73.1%、経常利益72.5%、四半期純利益74.4%と順調に推移しております。
(2) 財政状態の分析(資産)当第1四半期会計期間末における総資産は6,811百万円となり、前事業年度末に比べて328百万円減少しました。これは主に、売掛金及び契約資産が175百万円増加した一方で、現金及び預金が441百万円減少したことによるものであります。
(負債)当第1四半期会計期間末における負債は1,010百万円となり、前事業年度末に比べて411百万円減少しました。これは主に、未払法人税等が216百万円、流動負債のその他が100百万円減少したことによるものであります。流動負債のその他の減少は、主に未払費用が95百万円減少したことによるものであります。
(純資産)当第1四半期会計期間末における純資産は5,801百万円となり、前事業年度末に比べて82百万円増加しました。これは主に、四半期純利益81百万円を計上したことによるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。
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