【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの収束に伴い人々の移動が増加し、徐々に回復の兆しを見せていますが、緊迫する社会情勢や世界的な金融引き締めを背景とした物価高騰などにより、依然として経済の見通しは不透明な状況にあります。一方、ウィズコロナの新しいフェーズに移行する中で、各産業におけるITの活用やデジタル変革が進行しております。その動きを受け、IT専門家や一般のITスキルの向上の要求は増加の一途を辿っています。このような経済状況のもと、国内の人材市場については緩やかな回復傾向が続いており、厚生労働省調査による2023年11月の有効求人倍率は1.28倍となりました。当社の事業領域と相関の高いIT市場におきましては、デジタルトランスフォーメーションへの投資案件も増加基調は続いており、ITエンジニアに対する企業の採用意欲は依然として高い水準になることから、デジタルシフトを進める企業にITエンジニアを提供する当社の役割は、より重要なものになると認識しております。このような事業環境下におきまして、当社は昨年に引き続き企業のデジタル化を推進すべく、企業に対しITエンジニアリソースの提供を行うとともに、ITエンジニアの独立支援を行うMidworks事業を中心としたエンジニアプラットフォームサービスの拡大に注力いたしました。この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高3,219,468千円(前年同期比43.6%増)、営業利益59,309千円(前年同期比20.5%増)、経常利益59,873千円(前年同期比23.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は28,310千円(前年同期比2.9%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりです。
① エンジニアプラットフォームサービスエンジニアプラットフォームサービスは、株式会社Branding Engineerによって運営される企業とフリーランスエンジニアをマッチングするMidworks事業、ITエンジニア特化型転職支援サービスであるTechStars事業、個人・法人双方に対してプログラミング教育を提供するtech boost事業、システムの受託開発やエンジニア組織のコンサルティングを行っているFCS事業、株式会社Yellowstone Consultingによって運営されるコンサルティング事業、株式会社Growth Oneによって運営される受託開発事業に加え、エンジニアマッチングサービスを営むTSRソリューションズ株式会社、株式会社DeProp、株式会社UPTORY、株式会社ジンアースおよびTSR株式会社で構成されています。当第1四半期連結会計期間においては、主にMidworks事業において、前期に引き続き新規取引先の獲得に注力するとともに、稼働エンジニア数を増加させるための施策としてエンジニア獲得のための広告投資のほか、内勤の営業人材の採用および教育に関する投資を積極的に行いました。この結果、本報告セグメントの売上高は3,013,492千円(前年同期比46.5%増)、セグメント利益は226,803千円(前年同期比11.5%増)となりました。
② マーケティングプラットフォームサービスマーケティングプラットフォームサービスは、株式会社Digital Arrow Partnersによって運営されるWEBマーケコンサルティングサービスであるDigital Arrow Partners事業、クローズドASPサービスであるASP事業、フリーランスマーケターをマッチングするExpert Partners Marketing事業に加え、株式会社2Hundredによって運営されるBtoCプラットフォーム事業で構成されております。 当第1四半期連結会計期間においては、一部のクライアントの広告予算が減少する中、WEBマーケティング全般のコンサルティングへとサービスの拡充を行いました。この結果、本報告セグメントの売上高は140,076千円(前年同期比23.7%減)、セグメント利益は11,261千円(前年同期比63.6%減)となりました。
③ その他事業その他事業は、M&Aアドバイザリー事業を行う株式会社M&A承継機構により構成されております。この結果、本事業セグメントの売上高は65,900千円(前年同期は売上高909千円)、セグメント利益は27,036千円(前年同期はセグメント損失1,203千円)となりました。
(2)財政状態の状況当第1四半期連結会計期間末における総資産は、4,227,627千円となり、前連結会計年度末に比べ141,538千円増加いたしました。これは主に、売掛金が103,100千円増加し、のれんが28,474千円減少したことによるものであります。負債は、3,324,305千円となり、前連結会計年度末に比べ135,291千円増加いたしました。これは主に長期借入金が85,541千円、買掛金が87,182千円、1年内返済予定の長期借入金が54,174千円増加し、短期借入金が100,000千円減少したことによるものであります。純資産は、903,321千円となり、前連結会計年度末に比べ6,246千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が5,433千円増加したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針当第1四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動該当事項はありません。
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