【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、大手製錬会社の定期炉修工事並びに給水設備関連の原材料や伸銅品の需要が減少したことなどにより、インゴット及びリサイクル原料ともに販売量が落ち込み、全体として前年同四半期比20.5%減となったことから、売上高は177億45百万円(前年同四半期比16.1%減)の減収となりました。一方、銅の期中平均円ベースCash価格が前年同四半期比7.8%高く推移したことや、リサイクル原料の調達品位の見直しにより加工・選別処理を推進させたことなどにより利鞘は拡大し、営業利益は231百万円(同157.6%増益)、経常利益は200百万円(前年同四半期は経常損失23百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は120百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する当期純損失21百万円)とそれぞれ増益となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(非鉄金属事業)
非鉄金属事業の主力取扱商品であるインゴットやリサイクル原材料販売が減少したことから当第1四半期連結累計期間の売上高は176億29百万円(前年同四半期比16.3%減)と前年同四半期比34億30百万円減少となりました。
品目別では、インゴット売上高は62億95百万円(前年同四半期比11.4%減)、リサイクル原料売上高は113億円(同18.9%減)、その他売上高は25百万円(同4.3%増)となりました。
(美術工芸事業)
美術工芸事業は、金製品及びキャラクター製品等の需要が底堅く推移したことから回復基調となり、当第1四半期連結累計期間の売上高は1億15百万円(前年同四半期比14.5%増)と前年同四半期比14百万円の増加となりました。
財政状態につきましては、次のとおりであります。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は218億89百万円となり、前連結会計年度末に比べ33百万円増加いたしました。これは主に、売上債権が16億13百万円、前渡金が5億7百万円減少した一方、棚卸資産が18億42百万円、その他流動資産が5億58百万円増加したことによるものであります。また、固定資産は34億51百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億39百万円増加いたしました。この結果、総資産は253億40百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億73百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は139億96百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億23百万円増加いたしました。これは主に、その他流動負債が1億80百万円減少した一方、仕入債務が2億46百万円、未払法人税等が91百万円増加したことによるものであります。また、固定負債は22億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ31百万円増加いたしました。この結果、負債は162億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億54百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は91億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ18百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が20百万円減少した一方、その他有価証券評価差額金が26百万円増加したことによるものです。
この結果、自己資本比率は36.0%となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は589千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。