【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。(1)財政状態及び経営成績の状況当社グループの当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、デジタルエンタテインメント事業のゲームソフト関連において、開発初期段階の案件が多いことなどから、前年同期に比べ開発売上が低調に推移し、売上高は9億36百万円(前年同期比43.4%減)となりました。利益面につきましては、減収による減益に加え、当第1四半期連結累計期間には原価が膨らんだ案件が発生したことなどから、営業損失は2億12百万円(前年同期は営業利益1億84百万円)、経常損失は2億6百万円(前年同期は経常利益1億80百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億39百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1億13百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。
①デジタルエンタテインメント事業ゲームソフト関連については、家庭用ゲーム機向けのソフト開発案件を複数件進行しております。なかには数年かけて数十億円規模の開発を予定している大型のものもいくつかありますが、当第1四半期連結累計期間においては開発工程がまだ序盤で、生産効率がじゅうぶんに高まっていない案件の占める割合が例年よりも高かったことから、開発売上は低水準の状態で推移しました。その結果、売上高は4億46百万円(前年同期比59.1%減)となりました。前第1四半期連結累計期間においては、開発が最終段階に入り活動が最も活発化していた案件の貢献により、収益が大きく膨らんでいたことから、当第1四半期連結累計期間と前年同期を比較したときの、減収幅が大きくなっております。また利益面においては、一部の案件で、成果物の品質向上等のために開発が長引いたことでコストが膨らみ、売上総利益率が一時的に大きく悪化しました。第2四半期以降に改善を図れるよう、リカバリに取り組んでおります。モバイルコンテンツ関連については、継続してサービスしております運営案件は引き続き堅調に推移し、運営売上は前年同期よりも伸長しました。一方、新規のスマートフォンゲームの開発案件にも取り組んでいるものの、案件数、規模ともに前年同期より小さく、開発売上は減少しました。その結果、売上高は4億6百万円(前年同期比9.5%減)となりました。この結果、当事業の売上高は8億53百万円(前年同期比44.7%減)、営業損失2億32百万円(前年同期は営業利益1億62百万円)となりました。
②その他事業家庭用カラオケ楽曲配信事業は、安定して高水準な収益を維持しております。SI事業では、想定していた案件の一部を失注したことや、開発遅延が発生していることなどにより、開発売上が減少しました。その結果、当事業の売上高は83百万円(前年同期比25.7%減)、営業利益20百万円(前年同期比8.5%減)となりました。
また、当第1四半期連結会計期間における財政状態の概況は次のとおりです。当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して2億93百万円減少し、73億32百万円となりました。資産につきましては、売掛金及び契約資産などが増加した一方で、現金及び預金などが減少したことにより流動資産が3億15百万円減少しております。また、減価償却による減少があったものの、繰延税金資産などの増加により固定資産が21百万円増加しております。
負債につきましては、その他の科目に含めて計上している未払金などが増加した一方で、未払法人税等、賞与引当金などが減少したことにより、前連結会計年度末と比較して49百万円減少し、10億15百万円となりました。純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上に加え、配当金の支払いに伴う利益剰余金の減少などにより、前連結会計年度末と比較して2億44百万円減少し、63億16百万円となりました。
(2)経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は721千円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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