【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
(1)経営成績
当社を取り巻くインターネット広告市場においては、AIを活用した広告運用手法、通信環境の進展、デバイスの拡張などを背景に、引き続き堅調な成長が予想されますが、2024年内にサードパーティークッキーが完全に廃止されると見込まれるなど、注視が必要な状況であります。
このような状況の下、当社は、2023年9月期を「継続チャレンジフェーズ」とし、株主の皆様のご期待に応えるべく、「クライアント数の増大」「新サービスの収益化」「M&Aの成約」「粗利フォーカス」「組織の再編」の5つの重点施策に全力で取り組む年度と位置付け、企業価値の向上に取り組んでまいりました。
「クライアント数の増大」施策につきましては、請求ベースの月間平均クライアント数が2022年9月期第4四半期比で198社増加し、2,286社となりました。「新サービスの収益化」施策につきましては、外壁塗装の比較サービス『ぬりマッチ』の営業収益が着実に伸長しました。「M&Aの成約」施策は、不動産管理会社向け営業支援 SaaS『BAIZO KANRI』を事業譲受し、営業を開始いたしました。また、「粗利フォーカス」施策において、WEBマーケティング効率の改善に注力し、「組織の再編」施策で部門を増設、専門性を高め業務遂行力の強化を図りました。
この結果、当事業年度の経営成績は、営業収益3,374,632千円(前期比11.4%増)、営業利益461,950千円(前期比21.7%増)、経常利益463,037千円(前期比21.7%増)、当期純利益302,208千円(前期比28.4%増)となりました。
なお、当社は、不動産プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
①生産実績
当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
②受注実績
当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
③販売実績
当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。
事業の名称
当事業年度
(自 2022年10月1日
至 2023年9月30日)
金額(千円)
前年同期比(%)
不動産プラットフォーム事業
3,374,632
11.4
合計
3,374,632
11.4
(注) 当社の事業区分は「不動産プラットフォーム事業」の単一セグメントであります。
(2)財政状態
(資産)
当事業年度末における総資産は2,125,097千円となり、前事業年度末と比較して116,659千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が151,710千円減少した一方で、売掛金が100,342千円、投資その他の資産が222,349千円増加したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債は673,569千円となり、前事業年度末と比較して191,617千円減少いたしました。これは主に、未払金が46,362千円、長期借入金が99,614千円、未払法人税等が43,195千円減少した一方で、未払費用が20,386千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は1,451,528千円となり、前事業年度末と比較して308,277千円増加いたしました。これは主に、当期純利益を302,208千円計上したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フロー
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ153,710千円減少し、1,108,120千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果獲得した資金は253,685千円(前事業年度は308,631千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益462,985千円、前払費用の減少額72,361千円があった一方、売上債権の増加額99,601千円、未払金の減少額46,362千円、法人税等の支払額195,657千円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は258,707千円(前事業年度は11,052千円の獲得)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出220,066千円、無形固定資産の取得による支出22,529千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は148,688千円(前事業年度は154,189千円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出148,758千円があったことによるものです。
(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表」に記載のとおりであります。
② 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の事業に重要な影響を与える要因の詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
③ 経営者の問題意識と今後の方針について
当社が今後も持続的な成長を続けていくためには、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載された課題等に対応していくことが重要であると認識しております。これらの課題等に対応するため、外部環境・内部環境の変化に応じて適時に関連する情報の入手・分析を行い、現在及び将来の事業環境を確認し、継続的な改善策を実施していく方針であります。
④ 資本の財源及び資金の流動性について
当社は、事業の持続的な成長のため、営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とした自己資金を中心に「リビンマッチ」への積極的投資を行ってまいりました。今後、必要な資金については、自己資金を中心に、状況に応じて金融機関からの借入等で調達していくことを基本方針としております。
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