【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。また、当社グループは当連結会計年度から連結財務諸表を作成しているため、前事業年度との比較は記載しておりません。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される一方、世界的な紛争や海外経済の先行き懸念等に十分注意する必要があります。
このような状況のもと、当社グループは、企業価値向上と持続的な成長を推し進めていくためには優秀な人材確保による開発力及び信用力の強化が不可欠と考え、2022年4月の東京証券取引所の市場再編において選択したプライム市場が求める「流通株式時価総額100億円以上」の基準の充足を目指し、企業価値向上を目的とした様々な施策を講じております。
当連結会計年度からはグループ体制を拡大し、零壱製作株式会社、株式会社ビー・オー・スタジオ、株式会社コムソフトの3社を連結子会社とした連結決算に移行いたしました。並行して取り組んできた資本業務提携及び業務提携においても、受注や販路の拡大といった成果が確実に出ていることから、グループ全体の成長と基盤強化を推し進めるため、引き続きM&Aに加えて資本業務提携及び業務提携による他社とのパートナーシップやアライアンス強化に取り組んでおります。
また、課題解決型人材の育成を目的に、教育研修制度を整備するとともに、ダブルジョブ制度、社内FA制度、職場復帰支援制度等、モチベーション向上に向けた制度を整え、働き甲斐のある組織づくりにも取り組みました。
2023年6月1日には株式の流動性の向上、出来高の増加及び投資家層の拡大を図ることを目的に1株につき2株の割合をもって株式分割を行いました。さらに2023年6月15日には株価の改善と株主還元の向上、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の実行を目的に、自己株式の取得を取締役会で決議し、同年9月22日までに667千株を499,986千円で買付けました。
これらの成長戦略、資本政策、業績向上やEPS向上への取組みへのご理解を深めていただくため、機関投資家及び個人投資家の皆様との対話を重視し、説明会やIR・PRの積極的な情報発信等に努めております。
この結果、当連結会計年度における当社グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末における総資産は5,947,982千円となり、流動資産合計4,379,208千円、固定資産合計1,568,774千円となりました。流動資産の主な内訳は、現金及び預金2,519,899千円、受取手形、売掛金及び契約資産1,827,706千円であります。固定資産の内訳は、有形固定資産52,316千円、無形固定資産825,947千円、投資その他の資産690,510千円であります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は2,234,054千円となり、流動負債合計2,046,727千円、固定負債合計187,327千円となりました。流動負債の主な内訳は、買掛金648,157千円、未払金502,533千円、賞与引当379,197千円、未払法人税等230,613千円、未払消費税等157,783千円であります。固定負債の主な内訳は、繰延税金負債134,760千円、長期借入金38,044千円であります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は3,713,927千円となりました。
b.経営成績
事業の状況といたしましては、連結決算への移行を機にこれまで以上にグループ各社とのシナジー創出に励みながら、全体での業績拡大に取り組んでおります。
「業務系システム開発」においては、公共向け、生保向け案件の拡大により好調に推移しました。
「基盤構築」は「業務系システム開発」や「ソリューション」との連携により売上を伸ばしました。
「コネクテッド開発」は引き続き製造業向け案件が縮小しながらも、安定して開発を継続しました。
「ソリューション」は、独自のソリューションやサービスの提供により他社との差別化に注力し、好調に受注を拡大しました。特に、SAP Concur®が提供するConcur Expense、Concur Invoice等の導入サービスにおいては、インボイス制度導入や電子帳簿保存法の改正も追い風となる中、独自のソリューションとして提供しているInvoice PAシリーズ等が好評で、多くの受注を獲得しました。また、RPAツールWinActor®(注)のライセンス販売や導入案件が順調に増加しました。自社ソリューションであるWork AIサービスにおいては、AI開発の実証実験やアプリ構築、データ分析サービスの受注・引合いが増加しております。
(注)「WinActor」は、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は、8,761,590千円(前期比30.2%増)となりました。
売上総利益においては、生産性向上と高付加価値案件の獲得により、2,083,988千円(前期比33.3%増)となりました。販売費及び一般管理費は、新卒社員の増加による教育・研修費の負担増等により983,298千円(前期比12.7%増)となりました。又、業績好調に伴い昇給や賞与を大幅に引き上げましたが、営業利益は1,100,689千円(前期比59.3%増)、経常利益は1,135,176千円(前期比56.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は837,302千円(前年同期当期純利益比67.7%増)となりました。
(注)当社は当連結会計年度から連結決算に移行しております。文中の「前期比」及び「前年同期当期純利益比」は前期の単体決算の数値と比較し算出しております。
なお、当社グループは情報サービス事業並びにこれらの付帯業務の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。
当連結会計年度における事業のサービスライン別の売上高を示すと、次のとおりであります。
事業のサービスライン
売上高(千円)
構成比(%)
業務系システム開発
6,385,576
72.9
基盤構築
862,003
9.8
コネクテッド開発
178,969
2.1
ソリューション
1,335,041
15.2
合 計
8,761,590
100.0
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、2,423,211千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの変動要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、978,792千円となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益1,135,583千円、仕入債務の増加額419,186千円、減価償却費87,316千円、未払消費税等の増加額57,325千円、のれん償却額54,148千円等によるキャッシュ・フローの増加と、売上債権及び契約資産の増加額527,327千円、法人税等の支払額327,191千円等によるキャッシュ・フローの減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、352,900千円となりました。
これは主に、投資有価証券の売却による収入49,027千円によるキャッシュ・フローの増加と、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出380,043千円、敷金及び保証金の差入による支出23,457千円等によるキャッシュ・フローの減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、720,999千円となりました。
これは主に、自己株式の取得による支出500,067千円、配当金の支払額197,268千円、長期借入金の返済による支出15,073千円等によるキャッシュ・フローの減少によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社グループは、情報サービス事業並びにこれらの付帯業務の単一セグメントのため、生産、受注及び販売の実績については、サービスライン別に示しております。
a.生産実績
当社グループが提供するサービスには、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載を省略しております。
b.商品等仕入実績
当連結会計年度の商品等仕入実績は、次のとおりであります。なお、当社グループは単一セグメントであるため、売上高区分のうち商品等売上高に係る商品等仕入高を記載しております。
区 分
当連結会計年度
(自 2022年10月1日
至 2023年9月30日)
商品等仕入高
(千円)
123,235
合 計
(千円)
123,235
(注)金額は仕入価格で表示しております。
c.受注実績
当連結会計年度の受注実績を事業のサービスライン別に示すと、次のとおりであります。
事業のサービスライン
受注高(千円)
受注残高(千円)
業務系システム開発
6,616,132
1,640,380
基盤構築
945,070
215,447
コネクテッド開発
152,946
34,700
ソリューション
1,391,061
584,774
合 計
9,105,211
2,475,003
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績を事業のサービスライン別に示すと、次のとおりであります。
事業のサービスライン
当連結会計年度
(自 2022年10月1日
至 2023年9月30日)
業務系システム開発
(千円)
6,385,576
基盤構築
(千円)
862,003
コネクテッド開発
(千円)
178,969
ソリューション
(千円)
1,335,041
合 計
(千円)
8,761,590
(注)当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
当連結会計年度
(自 2022年10月1日
至 2023年9月30日)
金額(千円)
割合(%)
キヤノンITソリューションズ株式会社
1,104,160
12.6
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、財政状態及び経営成績に影響を与える会計上の見積りを行う必要があります。当社グループはこの見積りを行うにあたり、過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。
なお、会計上の見積りにおいて、新型コロナウイルス感染症による重要な影響はないものとして見積りを行っております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
イ.財政状態及び経営成績等の状況
当連結会計年度の財政状態及び経営成績等の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載したとおりであります。
ロ.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.売上高、売上原価及び売上総利益
当連結会計年度における売上高は8,761,590千円となりました。売上総利益は2,083,988千円となりました。
ロ.販売費及び一般管理費並びに営業利益
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は983,298千円となりました。
この結果、営業利益は1,100,689千円となりました。
ハ.営業外損益及び経常利益
当連結会計年度の営業外収益は37,673千円となりました。
当連結会計年度の営業外費用は3,186千円となりました。
この結果、経常利益は1,135,176千円となりました。
ニ.法人税等及び当期純利益
当連結会計年度における法人税等合計は、295,975千円となりました。
以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は837,302千円となりました。
c.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの主な資金需要は、労務費、外注費、経費並びに販売費及び一般管理費等の運転資金と中長期的な成長を実現するための先行投資に大別されます。
運転資金につきましては、基本的に営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金に充当することにより対応する方針であり、現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動から得られるキャッシュ・フローの水準等を勘案し、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しているものと考えております。
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