【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況当第3四半期連結累計期間における当社グループの経営環境といたしましては、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の第5類への移行に伴い国内経済が回復基調になっているものの、ロシア・ウクライナ情勢に伴う資源・エネルギー価格の上昇や世界的なインフレの加速、円安の進行など、先行き不透明な状況が継続しております。このような環境の中、各企業は不確実な経営環境に対して、戦略の見直しや、イノベーションの実現に向けたリーダーの育成およびコミュニケーションの活性化を進めていくものと見込まれ、今後も人的資本への投資が高まっていくものと考えております。当社グループにおいては、パーパス「私たちは、世界中の人が対話に参加できる機会を創り出し、社会に貢献しています。」の実現を念頭に置き、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスやコーチング人材育成ビジネスの営業活動に注力いたしました。また、さらなる事業成長のためにコーチ人材の採用および育成活動を強化するとともに、海外における事業展開のための準備を進めました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,603,439千円、営業利益は146,974千円、経常利益は179,770千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は130,404千円となりました。なお、当社グループはコーチング事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。また、当第3四半期連結累計期間における経営成績の分析は下記のとおりであります。
(売上高)当第3四半期連結累計期間においては、コーチング人材育成ビジネスが堅調に推移いたしました。一方、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスにおいては、営業活動は順調だったものの、昨年と比較して受注高が第2四半期連結累計期間の後半に偏ったことなどにより、売上高は2,603,439千円(前年同期比1.8%減)となりました。(売上原価)当第3四半期連結累計期間における売上原価は、採用強化に伴うコーチ人員数の増加等により、1,220,462千円(前年同期比3.5%増)となりました。(販売費及び一般管理費)当第3四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は、従業員数の増加に伴う社員人件費の増加、採用活動強化に伴う採用費の増加、研修費の増加及び外形標準課税の適用により、1,236,001千円(前年同期比26.4%増)となりました。(営業外損益)当第3四半期連結累計期間における営業外収益は36,794千円(前年同期比62.7%減)となりました。主な内容は、円安進行による為替差益33,599千円です。営業外費用は3,998千円(前年同期比49.2%減)となりました。主な内容は、保有する上場株式の一部売却にかかる支払手数料2,037千円及び上場関連費用1,678千円です。(特別損益、親会社株主に帰属する四半期純利益)当第3四半期連結累計期間における特別利益は60,154千円(前年同期は特別利益-千円)となりました。主な内容は、保有する上場株式の一部売却に伴う投資有価証券売却益59,680千円です。特別損失は17,401千円(前年同期比264.5%増)となりました。内容は、COACH A (Hong Kong)Co., Ltd.の清算に伴う関係会社整理損9,937千円、「コーチ・エィ アカデミア」の利便性向上に寄与するシステム移行(電話会議システムからWEB会議システム)に伴う固定資産除却損7,464千円です。以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は130,404千円(前年同期比72.7%減)となりました。
(2) 財政状態の状況資産、負債及び純資産の状況 当第3四半期連結会計期間末における総資産は4,456,696千円(前連結会計年度末比56,773千円増加)となりました。これは、主にサービス提供に伴う現金及び預金や売掛金の増加およびシステム開発投資等に伴う無形固定資産の増加が、保有する上場株式の一部売却及び時価評価に伴う投資有価証券の減少を上回ったことによるものです。 負債は1,381,400千円(前連結会計年度末比145,112千円減少)となりました。これは、主に賞与支給により賞与引当金が181,924千円減少したこと、税金納付により未払法人税等が124,179千円減少したことによるものです。 純資産は3,075,295千円(前連結会計年度末比201,885千円増加)となりました。これは、第三者割当による新株式発行185,361千円の資金調達及び譲渡制限付株式報酬による新株式発行32,485千円により、資本金が108,933千円増加し、資本剰余金が108,913千円増加したことによるものです。
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