【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社グループは、前第2四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前第2四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営環境といたしましては、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の第5類への移行に伴い国内経済が回復基調になっているものの、ロシア・ウクライナ情勢に伴う資源・エネルギー価格の上昇や世界的なインフレの加速、米国における金利上昇による円安の進行など、先行き不透明な状況が継続しております。このような環境の中、各企業は不確実な経営環境に対して戦略の見直しやイノベーションの実現に向けたリーダーの育成やコミュニケーションの活性化を進めていくものと見込まれ、今後も人的資本への投資が高まっていくものと考えております。当社グループにおいては、パーパス(Purpose)「私たちは、世界中の人が対話に参加できる機会を創り出し、社会に貢献しています。」の実現を念頭に置き、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスやコーチング人材育成ビジネスの営業活動に注力いたしました。また、さらなる事業成長のためにコーチ人材の採用および育成活動を強化するとともに、海外におけるさらなる事業展開のための準備を進めました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,642,597千円、営業利益は29,087千円、経常利益は47,111千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は43,218千円となりました。なお、当社グループはコーチング事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。また、当第2四半期連結累計期間における経営成績の分析は下記のとおりであります。
(売上高)当第2四半期連結累計期間においては、コーチング人材育成ビジネスが堅調に推移いたしました。一方、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスにおいては、受注高が当第2四半期連結累計期間の後半に偏重したものの、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,642,597千円となりました。(売上原価)当第2四半期連結累計期間における売上原価は、主に昨年度実施した上場を見据えたバックオフィス強化のための組織変更及び人事異動により社員人件費が減少したものの、採用強化に伴うコーチ人員数の増加等もあり、786,798千円となりました。(販売費及び一般管理費)当第2四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は、従業員数の増加に伴う社員人件費の増加、採用活動強化による採用費の増加、研修費の増加及び上場に伴う株主総会関連費用や上場維持コストの増加により、826,711千円となりました。(営業外損益)当第2四半期連結累計期間における営業外収益は21,999千円となりました。主な内容は、円安進行による為替差益21,117千円です。営業外費用は3,974千円となりました。主な内容は、保有する上場株式の一部売却にかかる支払手数料2,037千円及び上場関連費用1,678千円です。(特別損益、親会社株主に帰属する四半期純利益)当第2四半期連結累計期間における特別利益は60,154千円となりました。主な内容は、保有する上場株式の一部売却に伴う投資有価証券売却益59,680千円です。特別損失は17,401千円となりました。内容は、COACH A (Hong Kong)Co., Ltd.の清算に伴う関係会社整理損9,937千円、「コーチ・エィ アカデミア」サービス顧客の利便性向上に寄与するシステム移行(電話会議システムからWEB会議システム)に伴う固定資産除却損7,464千円です。以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は43,218千円となりました。
(2) 財政状態の状況①資産、負債及び純資産の状況 当第2四半期連結会計期間末における総資産は4,102,492千円(前連結会計年度末比297,430千円の減少)となりました。これは、主に賞与支給及び税金納付により現金及び預金が280,635千円減少したことによるものです。 負債は1,091,471千円(前連結会計年度末比435,041千円の減少)となりました。これは、主に賞与支給により賞与引当金が214,419千円減少したこと、税金納付により未払法人税等が115,745千円減少したこと、及び上場関連費用や本社オフィスの改装、備品購入等の支払により未払金が107,374千円減少したことによるものです。 純資産は3,011,021千円(前連結会計年度末比137,611千円の増加)となりました。これは、第三者割当による新株式発行185,361千円の資金調達及び譲渡制限付株式報酬による新株式発行32,485千円により、資本金が108,933千円増加し、資本剰余金が108,913千円増加したことによるものです。
②キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は2,980,298千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は423,580千円となりました。これは主に、賞与支給及び法人税等や消費税の納付によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,152千円となりました。これは主に、サービス提供のためのソフトウエア開発等に伴う固定資産取得による支出が保有する上場株式の売却による収入を上回ったためであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は123,050千円となりました。これは主に、第三者割当による新株式発行に伴う収入が配当金の支払や上場関連費用の支出を上回ったためであります。
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