【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第2四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における日本経済は、2023年5月8日の新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴いより一層行動制限が緩和され、社会経済活動の正常化に向けた動きが進みましたが、引き続き金融市場の変動による影響や不安定な国際情勢による資源・エネルギー価格の高騰や物価の上昇等、未だ先行き不透明な状況が続いております。
このような経済環境のもと、当社グループは持続的な成長を実現するため、国内・海外とも、引き続きWebによる面談、コンサルティング等を積極的に取り入れるとともに、AIやIT技術を活用したデジタル接点の強化を図り、お客様の利便性向上に努めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における営業収益は1,684,714千円、営業利益は32,417千円、経常利益は31,827千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は20,624千円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 国内事業
国内事業においては、当社のビジネスモデルの根幹である事業承継の取り組みが順調に推移し、中部地方初の出店として2023年5月8日に愛知県に愛知支店を開設いたしました。事業承継の効果として、合流前の保険募集人が取り扱っていた保険契約を譲り受けたことにより、損害保険の売上が順調に推移いたしました。また、合流した保険募集人に対する生命保険提案スキルの育成に積極的に取り組み、損害保険のご契約者様に対する生命保険のクロスセルの強化を図りました。また、合流する保険募集人を「保険代理店支援プラットフォーム」を通じて支援する組織体制・運営体制の強化を図るため、人員の増強や保険診断アプリ「ほけチョイス」の開発等のシステム強化に積極的に取り組みました。
この結果、同事業の当第2四半期連結累計期間における営業収益は1,555,322千円、セグメント損失は2,239千円となりました。
② 海外事業
米国においては、新規保険獲得件数が増えたことや、既存の法人顧客の売上拡大に伴う保険料の増加、既存の法人顧客・個人顧客へのクロスセルなどにより、営業収益及び利益が大幅に増加いたしました。今後もローカルマーケットの新規開拓に注力いたします。
この結果、同事業の当第2四半期連結累計期間における営業収益は129,392千円、セグメント利益は34,066千円となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,473,734千円となり、前連結会計年度末に比べ59,101千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が50,952千円増加したことによるものであります。
固定資産は503,180千円となり、前連結会計年度末に比べ13,153千円増加いたしました。これは主に有形固定資産の増加14,644千円によるものであります。
この結果、総資産は、1,976,915千円となり、前連結会計年度末に比べ72,255千円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は564,848千円となり、前連結会計年度末に比べ108,044千円減少いたしました。これは主に営業未払金が67,640千円減少したことによるものであります。
固定負債は280,995千円となり、前連結会計年度末に比べ144,864千円増加いたしました。これは主に長期借入金の増加144,377千円によるものであります。
この結果、負債合計は、845,844千円となり、前連結会計年度末に比べ36,819千円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,131,070千円となり、前連結会計年度末に比べ35,435千円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が20,624千円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は57.2%(前連結会計年度末は57.5%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は997,027千円となり、前連結会計年度末に比べて50,952千円増加いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は33,295千円となりました。これは、税金等調整前四半期純利益33,466千円、減価償却費40,283千円、預り金の増加額18,804千円などによる資金増加から、営業未払金の減少額65,946千円、法人税等の支払額30,261千円、未払消費税等の減少額28,190千円などによる資金減少があった結果であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は53,184千円となりました。これは、車両の有形固定資産の売却による収入4,303千円などによる資金増加から、無形固定資産の取得による支出33,110千円、車両等の有形固定資産の取得による支出21,393千円などによる資金減少があった結果であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は123,561千円となりました。これは、長期借入れによる収入300,000千円、株式の発行による収入4,121千円などによる資金増加から、長期借入金の返済による支出125,679千円、短期借入金の返済による支出50,000千円、リース債務の返済による支出4,851千円などによる資金減少があった結果であります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
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