【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)
財政状態及び経営成績の状況a 経営成績当第1四半期連結累計期間における経済環境は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和により、社会経済活動の正常化が徐々に進んでおります。しかし一方では、不安定な国際情勢の影響によるエネルギー価格や原材料の高騰は依然として景気への懸念材料となり、先行き不透明な状況が続いております。このような状況のもと、当社グループにおきましては、変化の激しい不確実な時代においても、力強く持続的に成長し続けられる会社を数多く輩出すること、また当社グループ自身もそのような会社になるという志をもとに「サステナグロースカンパニーをもっと。」をグループパーパスとして制定いたしました。そのグループパーパスの実現に向けて、企業の経営課題を一気通貫でサービス提供できる体制へとビジネスを拡張し、グループビジョンであります“中堅・中小企業を中心とした「デジタル」×「総合」経営コンサルティンググループ”を目指してまいります。営業活動におきましては、セミナーや経営研究会、月次支援などのコンサルティング活動が対面での活動に戻りつつあります。また、中小企業向け総合経営コンサルティングを主力としながらも、DXコンサルティングや中堅企業向け総合経営コンサルティングの領域への拡大を推進しております。また人材戦略における積極的な採用活動を継続しており、2023年4月に新入社員が入社したことで当社グループのコンサルタントは1,000人を超えることとなりました。その結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高6,770百万円(前年同四半期比8.5%増加)、営業利益1,765百万円(同15.2%減少)、経常利益1,811百万円(同13.3%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,206百万円(同16.4%減少)となりました。
①売上高・・・6,770百万円(前年同四半期比8.5%増加)売上高におきましては、経営コンサルティング事業において、月次支援及びプロジェクトのコンサルティングが増収となり、また、ロジスティクス事業においても順調に売上を伸ばしました。その結果、売上高は前年同四半期と比べて8.5%増加の6,770百万円となりました。
②営業利益・・・1,765百万円(前年同四半期比15.2%減少)営業利益におきましては、コンサルティング活動において、セミナー等の集客強化による販売促進費や営業活動を再開したことにより旅費交通費が増加し、さらに積極的な採用活動を継続していることから人件費及び採用コストが大幅に増加したことにより、売上原価は4,129百万円(前年同四半期は3,390百万円)となりました。また、販売費及び一般管理費は875百万円(同770百万円)となりました。その結果、営業利益は前年同四半期と比べて15.2%減少の1,765百万円となりました。
③経常利益・・・1,811百万円(前年同四半期比13.3%減少)経常利益におきましては、余資運用による投資有価証券売却益、保険解約返戻金等により営業外収益が51百万円(前年同四半期は13百万円)、営業外費用が5百万円(同4百万円)となりました。その結果、経常利益は前年同四半期と比べて13.3%減少の1,811百万円となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純利益・・・1,206百万円(前年同四半期比16.4%減少)親会社株主に帰属する四半期純利益におきましては、法人税等合計が579百万円(前年同四半期は644百万円)となり、前年同四半期と比べて16.4%減少の1,206百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、当第1四半期連結会計期間より、当社グループの報告セグメントを「経営コンサルティング事業」、「ロジスティクス事業」、「デジタルソリューション事業」の3つのセグメントに変更しております。これにより変更後の区分により作成したものを記載しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
①経営コンサルティング事業経営コンサルティング事業におきましては、セミナーからの受注が大きく増加し、コンサルティング契約者数も順調に増加しております。その結果、前年同四半期と比べて増収となりました。利益面におきましては、対面での活動が増えたことでの旅費交通費の増加や、積極的な採用活動による採用コストの増加を売上高の増収分ではカバーしきれず減益となりました。その結果、売上高は4,750百万円(前年同四半期比7.3%増加)、営業利益は1,724百万円(同3.2%減少)となりました。
②ロジスティクス事業ロジスティクス事業におきましては、物流コンサルティング業務は、荷主企業の物流への投資活動に戻りが見られ、受注が好調に推移し増収となりました。物流BPO業務は、既存顧客への深耕に加え新規顧客からの受注も増加し増収となりました。利益面におきましては、比較的利益率の低い物流BPO業務の売上割合が増加したことや物流コンサル人財の採用強化による人件費及び採用コストの増加により減益となりました。その結果、売上高は994百万円(前年同四半期比9.2%増加)、営業利益は114百万円(同15.0%減少)となりました。
③デジタルソリューション事業デジタルソリューション事業におきましては、既存顧客からの追加受注並びにクラウドの開発・運用の受注が伸びており、また、WEB広告運用代行サービスが引続き堅調に推移しており増収となりました。しかし、エンジニアを中心に人材確保のための先行投資を行っており、採用コスト及び人件費増加のため、利益面では減益となりました。HRソリューション事業につきましては、前年同四半期と比べて顧客数は堅調に増加しておりますが、採用トレンドが一時の急激な需要増からは落ち着きを取り戻したこともあり、売上高は横ばいとなりました。その結果、売上高は1,020百万円(前年同四半期比13.4%増加)、営業損失は77百万円(前年同四半期は営業利益152百万円)となりました。
b 財政状態(資産の部)当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて278百万円増加し、33,288百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べて806百万円減少し、21,477百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少、その他に含まれる未収入金の増加によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて1,084百万円増加し、11,811百万円となりました。これは主にのれん、投資有価証券及び投資その他の資産のその他に含まれる保証金の増加によるものであります。
(負債の部)当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて576百万円増加し、5,886百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べて558百万円増加し、5,625百万円となりました。これは主に未払金、賞与引当金及びその他に含まれる預り金の増加、未払法人税等の減少によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて17百万円増加し、260百万円となりました。これは主にその他に含まれる長期リース債務の増加によるものであります。
(純資産の部)当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて298百万円減少し、27,402百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の増加、剰余金処分による利益剰余金の減少によるものであります。
(自己資本比率)当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べて1.3ポイント減少し、80.4%となりました。
(2)
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
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