【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことにより行動制限等が緩和され、消費活動に回復の兆しが見え始めました。一方で、ウクライナ情勢の長期化、原材料・エネルギー価格の高騰によるインフレ圧力の高まり、世界的な金融引締め等による景気後退リスクなど、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
そのような中、当社グループについては、ビジネスソリューション事業では主力の障がい者雇用支援サービスや急成長中の環境経営支援サービスを中心に堅調に推移しましたが、人材ソリューション事業ではコールセンター業務におけるスポット案件の反動減の影響等により売上減少が続いており、当第3四半期連結累計期間の業績は前年実績を若干下回ることとなりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は19,352百万円(前年同四半期比3.3%減)、営業利益は2,056百万円(前年同四半期比9.6%減)、経常利益は2,113百万円(前年同四半期比7.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,385百万円(前年同四半期比4.1%減)となりました。
なお、当社グループは、社会的価値と経済的な価値の両立を実現することを中期的なビジョンとし、①「既存事業の深堀りによるオーガニック成長の継続」、②「新たな事業領域における成長機会の獲得」、③「ESGを軸とした経営基盤の強化」の3点を重点戦略として定めております。
当第3四半期連結累計期間のセグメント経営成績(セグメント間内部取引消去前)は以下のとおりであります。
①ビジネスソリューション事業[事業概要]
ビジネスソリューション事業では、シニアや障がい者など潜在労働力の活用を支援するサービスや、企業の業務の一部を受託するアウトソーシングサービスを提供しています。前者においては、株式会社エスプールプラスが、障がい者の就労に適した農園を企業に貸し出し、主に知的障がい者の採用・教育から定着までを支援するサービスを行っています。株式会社エスプールでは、様々な経験やノウハウを有するシニアを企業の経営課題や業務課題の解決に役立てるサービスを提供しています。
後者のアウトソーシングサービスでは、株式会社エスプールロジスティクスが、通販商品の発送を代行する物流サービスを行っています。株式会社エスプールリンクは、アルバイトやパートの採用業務の一部を代行するサービスを提供しており、株式会社エスプールセールスサポートでは、対面型の会員獲得業務や販売促進業務を行っています。ブルードットグリーン株式会社は、温室効果ガス(GHG)排出量の算定や環境情報の開示に関するコンサルティング、カーボンオフセット仲介など、企業の環境経営を支援するサービスを提供しています。株式会社エスプールグローカルでは、複数の自治体の行政業務を一括で受託する広域行政BPOサービスを行っています。
[当第3四半期連結累計期間の経営成績]
障がい者雇用支援サービスについては、営業活動は全体的に好調だったものの、受注が関東の農園に集中した結果、同地域での供給が当第3四半期では追い付かず、設備販売は計画を若干下回ることとなりました。ロジスティクスアウトソーシングサービスにおいては、7月に千葉県流山市にセンターを新設しましたが、立ち上げに伴う一時費用が発生したほか、安定稼働のため人員を手厚くしたことにより、当第3四半期は一時的に営業損失が発生しました。採用支援サービスについては、サービス関連などを中心に人手不足感が広範な業種で継続しており、同サービスも回復基調が続きました。広域行政BPOサービスにおいては、第2四半期に開設したBPOセンターの稼働率が向上したことなどにより、売上は順調な伸びとなりました。環境経営支援サービスについては、CDPの回答支援業務の受注が好調に推移したことで大幅な増収増益となり、当第3四半期で通期計
画にほぼ到達することができました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は9,082百万円(前年同四半期比25.4%増)、営業利益は2,304百万円(前年同四半期比12.3%増)となりました。
②人材ソリューション事業[事業概要]
人材ソリューション事業は、人材派遣サービスを主力とする株式会社エスプールヒューマンソリューションズが提供するサービスで、コールセンター等のオフィスサポート業務とスマートフォンや家電製品等の店頭販売支援業務、ホテル業など接客業務に関する人材サービスを展開しています。サービスの特徴は、フィールドコンサルタント(FC)と呼ばれる同社の従業員と派遣スタッフをチームで派遣する「グループ型派遣」の形態を採用している点になります。派遣先に常駐するFCが派遣スタッフを現場で手厚くフォローすることで、未経験者を短期間で育成できるだけでなく定着率の向上にもつながり、顧客満足度の向上とシェア拡大につながっています。
[当第3四半期連結累計期間の経営成績]
主力のコールセンター業務においては、新型コロナウイルス感染症に関連したスポット案件の終了が想定よりも早いペースで進みました。大型案件の終了は今回でほぼ一巡し、わずかながら需要回復の兆しは見えてきているも
のの、当第3四半期の売上はさらに落ち込むこととなりました。販売支援業務については、通信キャリア関連の派遣ニーズの回復が依然として遅れているため、人手不足が深刻となっているインバウンド関連の営業に注力しました。その結果、ホテルや空港関連の案件の獲得が進みましたが、当第3四半期における売上寄与は限定的となりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は10,331百万円(前年同四半期比19.7%減)、営業利益は992百万円(前年同四半期比24.9%減)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第3四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末から325百万円減少し、6,731百万円となりました。人材ソリューション事業の売上減少に伴い売掛金が438百万円減少しております。一方、新規農園開設準備に伴う商品が181百万円増加しております。
当第3四半期連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末から2,895百万円増加し、12,868百万円となりました。障がい者雇用支援サービス拡大のため、株式会社エスプールプラスにて、新規農園の建設や既存農園の増設をしており、有形固定資産が2,629百万円増加しております。
②負債
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末から681百万円減少し、6,495百万円となりました。短期借入金の返済により50百万円減少しております。長期借入金の追加借入に伴い1年内返済予定の長期借入金が485百万円増加しております。また、税金の支払いにより未払法人税等が554百万円、未払消費税等を含むその他が325百万円、それぞれ減少しております。
当第3四半期連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末から2,499百万円増加し、4,923百万円となりました。長期借入金の追加借入及び返済により2,221百万円増加しております。
③純資産
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益により1,385百万円増加し、一方、第23期期末配当により632百万円減少し、8,181百万円となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社及び提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(9)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。
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