【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が収束を見せないながらも、経済活動は徐々に動きを取り戻しつつあり、経済活動の本格的な再開と経済活性化が期待される状況ですが、ウクライナ情勢の緊迫化、エネルギー価格の高騰に伴う世界的なインフレ加速や、急激な為替の変動により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような事業環境において、2022年12月には、デジタルリスク事業、AIセキュリティ事業、DX推進事業を行う株式会社エルテス(以下「エルテス」) と、資本業務提携を行いました。この資本業務提携により、エルテスと共にネクスコイン(以下「NCXC」)を利用したサービスの拡充とトークンエコノミーの形成、トークン市場におけるデジタルリスクソリューションの提供を目指します。また、2022年9月よりNCXCの価値向上の取り組みの一環として、NCXCのGameFi*1分野での利活用に向けた取り組みを行っており、その一環として「PlayStation Store」や「Steam」のようなゲーム配信プラットフォームを、ブロックチェーンゲームに特化させた「NCXC GameFiプラットフォーム(仮称)」の開発を、チューリンガム株式会社と行うことを決定いたしました。当該プラットフォームでは、当社のゲームタイトルだけでなく、アライアンスを組んだ他社のゲームタイトルなど複数のゲームでNCXCの獲得が可能となる仕組みや、本プラットフォームで提供予定の一部のNFTも複数のゲームで相互利用することも同様に可能とすることを予定しております。加えて、本プラットフォームでのアライアンス先として、2022年12月には、株式会社東京通信(以下「東京通信」)とアライアンス契約を締結いたしました。東京通信は、2015年の創業以来、約4,000本以上のゲームアプリの開発実績があり、App Annie社『モバイル市場 年鑑 2023』の「2022年トップアプリ&ゲーム企業(市場別ランキング/日本)」において第1位を獲得するなどの実績があります。さらに、自社でのGameFi第一弾として、2023年1月にはスマホアプリ「SIX POKER」をリリースいたしました。「SIX POKER」では、ゲームをプレイすることでNCXCを獲得することができるような機能が実装しております。
*1「GameFi」とは、Game(ゲーム)とFinance(金融)を融合した言葉です。ゲームをプレイすることでプレイヤーがトークンなどの経済的インセンティブを獲得できる「プレイ・トゥ・アーン」のブロックチェーンゲームを指します。
2023年2月には、前述したエルテスと業務提携を行うSOKO LIFE TECHNOLOGY株式会社とも業務提携を行い、同社が取り組む、Web3×地方創生の取り組みにおいてNCXCの活用を目指してまいります。
上記の結果、売上高においては、265百万円(前期比86.0%減)となりました。それに伴い、営業利益は14百万円(前期比97.6%減)、経常利益は41百万円(前期比92.9%減)、税金等調整前四半期純利益は49百万円(前期比91.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は46百万円(前期比92.1%減)となりました。
当第1四半期連結累計期間におけるセグメントごとの業績は以下のとおりであります。なお、前連結会計年度における「インターネット旅行事業」及び「ブランドリテールプラットフォーム事業」からの事業撤退により、当社グループの報告セグメントは当第1四半期連結会計期間から「IoT関連事業」「メタバース・デジタルコンテンツ事業」「暗号資産・ブロックチェーン事業」及び「その他」の4区分となりました。また、前第2四半期連結会計期間より報告セグメントを新設しました「メタバース・デジタルコンテンツ事業」における当第1四半期連結累計期間の前年同期比較については記載しておりません。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(メタバース・デジタルコンテンツ事業)持分法適用関連会社の株式会社ワイルドマンでは、株式会社レジストアート(以下「レジストアート」)が実施する「レジストアートトークンプロジェクト」の取り組みとして、レジストアートが提供するVR美術館の開発が進捗しています。また、VR上のアバターを操作するためのメタバースユーザー向けワイヤレス・モーション・トラッキング装置の開発案件も進捗しております。株式会社実業之日本デジタル(以下「実日デジタル」)は、いわゆる電子書店(電子書籍配信サイト、Web漫画サイト、漫画アプリ、雑誌読み放題サイトなど)及び電子取次が主な取引先となります。2022年の電子出版市場は5,013億円となり、コロナによる巣ごもり需要が落ち着いたものの、前年比107.5%と引き続き伸張しております。特に電子コミックは、電子出版市場における市場占有率89.3%と市場をけん引しております。(出典:公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所調べ)実日デジタルもロングセラー作品である『静かなるドン』(新田たつお作画)を筆頭に、『霧尾ファンクラブ』(地球のお魚ぽんちゃん作画)がピクシブ株式会社主催の「WEBマンガ総選挙」にノミネートされるなど、ヒット作品も登場しました。他にも、『家が好きな人』(井田千秋 著)や『これが運命!? 悪役令嬢は愛されルートに入りました! アンソロジーコミック』など、電子書店の月間ベストセラーにランクインする漫画作品も生まれております。図書館・小学校向けサブスクリプションサービスでは、1月から株式会社ポプラ社のYomokka!に作品提供を開始し、早くも『「もしも?」の図鑑 ドラゴンの飼い方』(伊藤慎吾 著)が閲覧可能な2,900点中、総合PV数ランキング8位になるなど、多くの小学生から人気を博しました。今後も、新たな図書館・小学校向けサブスクリプションサービスへのコンテンツ投入や、既存作品へのさらなるプロモーション施策など、ユーザー獲得の取り組みを続けてまいります。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は32百万円、営業損失は4百万円となりました。
(IoT関連事業)株式会社ネクスは、培ってきた自動車テレマティクスをはじめとする様々な分野に対するIoT技術をベースに「IoT×ブロックチェーン技術」、「IoT×AI技術」など、「IoT×新技術」を活用した新たなサービスの提供を目指します。AIコンピューティングの分野で様々なプラットフォームを提供しているNVIDIA Corporationが提供するGPU(画像処理やディープラーニングに不可欠な並列演算処理を行う演算装置)を利用したリアルタイム画像認識技術と、マルチキャリア対応の高速モバイル通信技術を搭載した、NCXX AI BOX「AIX-01NX」を、2022年9月末から販売しており、AIプラットフォームのエッジ端末認定や各通信事業者の動作確認済端末認定を進めております。1台でカメラ・センサーなどからの情報をリアルタイムにAI分析して分析結果を安定した通信性能でクラウドに連携することが可能な製品となっており、リテールテック、製造業、セキュリティ、介護見守り、測定・異常監視などの幅広い分野で活用が期待される技術であり、今後もこれらの技術をデバイス事業の新たな製品開発に活用してまいります。
NCXX AI BOX「AIX-01NX」
データ通信端末につきましては、第5世代移動通信システムである5Gに対応し、Wi-Fi、Ethernetを搭載したバッテリーレスのルーター・モデムとなる、5Gデータ端末「UNX-05G」の出荷を2023年3月から開始いたしました。5Gは、LTEと比べて超高速・大容量な通信で多数同時接続、超低遅延を実現するもので、今後、日本全国に基地局の展開が計画されており、ネットワーク上に仮想空間を構築するメタバース関連サービスの通信インフラとしての活用や、ライブメディアストリーミング、エクステンデッドリアリティ(XR)、遠隔医療、建設現場の建機遠隔制御、工場のスマートファクトリ、農業を高度化する自動農場管理、自治体や企業が建物内や敷地内でスポット的に柔軟に専用の5G環境を構築・運用できるローカル5Gへの活用など、地域課題解決や地方創生への対象領域の拡大が期待されております。ローカル5Gを含む各通信事業者との相互接続性試験を並行して実施しており、認証取得状況については順次お知らせしてまいります。
5Gデータ端末「UNX-05G」
テレマティクスにつきましては、法的規制強化と車両管理業務の効率化、ドライバーの減少・高齢化など市場を取り巻く社会環境の影響で需要が増加傾向にあるクラウド型車両管理・動態管理システムにおいて、NTT docomo/KDDI/SoftBankの国内の主なLTE周波数や、みちびき(準天頂衛星システム)など5方式のGNSS*2に対応した通信機能を持ち、より多くの衛星測位システムを使うことで、ビルや樹木などで視界が狭くなる都市部や山間部においても測位の安定性が向上したOBDⅡ型データ収集ユニット「GX700NC」が市場を確保しております。さらに、排気ガス測定・管理や今後増加するEV車の充電・電費・残量管理などの取得項目の追加案件も増加しており、SDGsへの取り組みなどにも活用の範囲が広がることが期待されます。
*2「GNSS」とは、「Global Navigation Satellite System(全地球測位衛星システム)」の略で、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星 (QZSS)等の衛星測位システムの総称です。
農業ICT事業(NCXX FARM)では、農作物の生産、加工、販売を行う「6次産業化事業」と、特許農法による「化学的土壌マネジメント」+ICTシステムによる「デジタル管理」のパッケージ販売を行う「フランチャイズ事業」の事業化を推進しております。「6次産業化事業」では、引き続きスーパーフードとして人気の高いGOLDEN BERRY(食用ほおずき)の生産、販売を行っており、青果と加工品のGOLDEN BERRYアイス、GOLDEN BERRYフレッシュリキュールを販売しております。また、自社栽培しているGOLDEN BERRYに関して、通常は焼却廃棄される葉や茎の残渣について「公益財団法人岩手生物工学研究センター」との共同研究により、抗炎症作用や抗酸化・抗糖化作用などの様々な成分が含まれることが判明したため、国内の製造委託先企業とともに各種の有効な成分エキスを抽出し化粧品等の原材料としての商品開発を進めており、年内には販売開始を予定しております。「フランチャイズ事業」では、自社試験圃場での栽培実績をもとに、自社独自の特許農法(多段式ポット)とICTシステムの提供に加えて、お客様の要望に沿った多種多様な農法・システム・農業関連製品の提供を行う農業総合コンサルティングサービスを展開しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は134百万円(前期比7.6%減)、営業利益は5百万円(前期は営業損失13百万円)となりました。
(暗号資産・ブロックチェーン事業)本事業では、NCXCを利用したサービスの向上、NCXCの流通促進、NCXC保有者の拡大を通じたNCXC経済圏の拡大を目指し、価値向上に向けた取り組みを行っております。また、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた暗号資産の安定的な運用を行ってまいります。当期は暗号資産の一部売却を行ったことで、営業利益を計上しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は88百万円(前期比88.5%減)、営業利益は79百万円(前期比89.7%減)となりました。
また、当第1四半期連結会計期間末における財政状態は、以下のとおりであります。
(資産)資産の残高は、前連結会計年度末と比較して、7百万円増加し、3,541百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が26百万円増加、暗号資産が78百万円増加、投資有価証券が73百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が131百万円減少したことによります。
(負債)負債の残高は、前連結会計年度末と比較して、49百万円減少し、177百万円となりました。この主な要因は、支払手形及び買掛金が30百万円減少、未払費用が29百万円減少したことによります。
(純資産)純資産の残高は、前連結会計年度末と比較して、56百万円増加し、3,364百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が46百万円増加し、その他有価証券評価差額金が16百万円増加したことによります。
(2) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、9百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
