【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、緩やかな回復が続きました。景気の先行きについては雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、世界的な金融引き締めに伴う影響や、中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
このような状況のもと、当社グループは、「収益構造改革」、「造り方改革」、「働き方改革」の三つの改革を柱とした、5ヵ年経営計画「HOKKO Value Up Plan 2030 1st Stage for Creation」(2021年11月期~2025年11月期)の経営目標達成に向けて、新製品の普及や新規受託品の受注活動に注力しております。また、企業理念に基づく「SDGsへの取り組み方針」を定め、その達成を目指しております。
当第3四半期の業績は、農薬事業における販売が順調に推移したことから、売上高は、38,138百万円、前年同期比773百万円(2.1%)の増収となりました。
利益面では、主に売上の増加により、営業利益は、4,838百万円、前年同期比182百万円(3.9%)の増加、経常利益は、為替差益が減少したものの、5,579百万円、前年同期比154百万円(2.8%)の増加となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用の増加により、3,624百万円、前年同期比195百万円(5.1%)の減少となりました。
セグメントの概況については以下のとおりです。
〔農薬事業〕
農薬事業の売上高は2023年度の農薬販売価格が値上げになったこと、海外販売(アジア向け)が順調に推移したことから、23,576百万円、前年同期比1,115百万円(5.0%)の増収となりました。営業利益は、原材料費の上昇や北海道新工場の減価償却費の増加があるものの、売上の増加により、1,265百万円、前年同期比209百万円(19.8%)の増加となりました。
〔ファインケミカル事業〕
ファインケミカル事業の売上高は、医農薬分野や電子材料分野におけるフォトレジスト用原料等の販売が堅調に推移しましたが、樹脂分野における石化用触媒等が海外経済減速等の影響を受けて需要が減少し、中国子会社における中国国内の販売も減少したことから、13,216百万円、前年同期比527百万円(3.8%)の減収となりました。営業利益は、原材料価格低下等原価低減や物流費の減少があったものの、売上の減少により、3,516百万円、前年同期比45百万円(1.3%)の減少となりました。
〔繊維資材事業〕
繊維資材事業の売上高は、環境配慮型の再生繊維素材の販売増加により、1,337百万円、前年同期比187百万円(16.3%)の増収となりました。営業利益は、売上が増加したことにより、64百万円、前年同期比23百万円(57.0%)の増加となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は62,055百万円となり、前連結会計年度末比4,490百万円の増加となりました。内訳として、受取手形、売掛金及び契約資産、原材料及び貯蔵品、投資有価証券が増加した一方、現金及び預金、商品及び製品が減少しております。
負債の残高は19,857百万円となり、前連結会計年度末比532百万円の増加となりした。内訳として、支払手形及び買掛金、長期借入金が増加した一方、未払金、未払費用が減少しております。純資産の残高は42,198百万円となり、前連結会計年度末比3,958百万円の増加となりました。
以上の結果、自己資本比率は68.0%となり、前連結会計年度の66.4%から1.6ポイント上昇しております。
(3)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更並びに新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、1,076百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
