【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における国内環境は、雇用・所得環境に改善がみられ、海外や国内の旅行者が増加するなど、景気の緩やかな回復基調が続きました。一方で、不安定な国際情勢による地政学リスクの影響、輸入コスト及びエネルギーコストの高止まり等による物価の高騰が続いていることから、依然として消費者の節約志向は続きました。
このような状況のなか、当社グループは2022年度からの中期経営計画に基づき、「フルーツのアヲハタ」実現へ向けた取り組みを進めております。
①財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ11億62百万円増加し188億47百万円となりました。資産の増減の主な要因は、受取手形及び売掛金の増加12億57百万円、現金及び預金の増加2億33百万円、商品及び製品の増加1億74百万円、機械装置及び運搬具の減少2億20百万円、商標権の減少1億58百万円などであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ9億65百万円増加し55億50百万円となりました。負債の増減の主な要因は、短期借入金の増加7億円、賞与引当金の増加2億29百万円、支払手形及び買掛金の増加1億94百万円、未払法人税等の増加1億47百万円、長期借入金の減少2億14百万円などであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億96百万円増加し132億97百万円となりました。純資産の増加の主な要因は、利益剰余金の増加1億46百万円であります。
②経営成績
売上につきまして、家庭用は主力のジャム・スプレッドにおきまして、価格改定後の需要回復に兆しがみえてきており、加えて新たな需要創出を目指して展開しております「アヲハタ・Spoon Free」などが売上に寄与しました。産業用は、加工メーカー向けフルーツ加工品やお土産品向け商品などの需要が戻ってきており、販売が増加しました。以上の結果から、売上高は156億39百万円(前年同期比5.7%増)となりました。
利益につきましては、原材料の高騰や、エネルギーコスト上昇などの影響を受けましたが、生産性向上の取り組みを進めたこともあり、営業利益は4億38百万円(前年同期比3.6%増)、経常利益は5億2百万円(前年同期比2.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億11百万円(前年同期比13.1%減)となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、2億63百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。