【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に関して5類感染症に位置づけすることが政府より発表され、今後の経済活動の水準引き上げが進みました。しかしながら、ロシア・ウクライナによる紛争が継続していること、アメリカ債務上限問題の顕在化や為替相場においては依然として円安傾向にあること等により原材料や光熱費が高騰し、国内における経済状況は非常に厳しくなっており引き続き不透明な状況が継続しております。当社グループに係る不動産業界及び投資業界においても、国内景気と同様、先行きは不透明な状況です。このような状況下、不動産事業においては、日本を再生するために日本を買う「BUY JAPAN」を事業テーマに不動産運用へのビジネスモデルの転換を進めつつ、物件仕入れ等に注力しました。投資事業においては、保有する上場会社社債を株式に転換し市場での売却を進めるとともに、新たな投資先の検討を進めております。その結果、当第2四半期連結累計期間におきましては、売上高は3億5千4百万円(前年同四半期比16.2%減)、営業損失は1億6千7百万円(前年同四半期は営業損失1億1千万円)、経常損失は1億6千4百万円(前年同四半期は経常損失9千8百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億6千6百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億3千9百万円)となりました。セグメントの業績は、次のとおりであります。なお、当第2四半期連結会計期間より「ファイナンス事業」を新たな報告セグメントとして新設しております。
①
不動産事業仕入れた物件の売却や中古住宅の仲介案件を中心に契約、引き渡しを進め、物件の管理や営繕工事、家賃収入等の賃貸事業に注力いたしました。また、物件の仕入れについて関東、関西、福岡地域を中心に検討を続けております。なお、昨年仕入れた東京都港区六本木の土地について売買契約を締結し、第3四半期連結会計期間での引き渡し(売上計上)いたしました。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2億2千6百万円(前年同四半期比39.0%減)、営業損失は1千4百万円(前年同四半期は営業利益3千1百万円)となりました。
②
投資事業当第2四半期連結会計期間以降、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る先への新規投資を検討、実行しております。また、SCRIPTS Asia Inc.への出資の買戻契約を締結し譲渡、燦キャピタルマネージメント株式会社の新株予約権を売却し、それぞれ資金化を実施いたしました。なお、投資運用業、投資助言代理業開始に向け、関東財務局に対して申請手続きを提出し、質疑応答を進めておりましたが、当第2四半期連結会計期間後の2023年5月9日付で登録通知を受領いたしました。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1億2千7百万円(前年同四半期比150.5%増)、営業利益は5千6百万円(前年同四半期比268.0%増)となりました。
③
ファイナンス事業当第2四半期連結会計期間において、不動産事業及び投資事業のノウハウを生かす不動産金融のプラットホーム運営を行うことを目的とした不動産金融子会社を新たに設立いたしました。不動産担保融資をお取り扱いする貸金業者様に対して、バックファイナンス資金を提供する卸金融事業を展開するために必要な申請を官公庁に行い、許認可を得て事業を開始する予定です。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は無く、営業損失2百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
①
流動資産当第2四半期連結会計期間末における流動資産は28億4千9百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億3千4百万円減少しました。現金及び預金の減少4億2千1百万円、営業投資有価証券の減少2億7千3百万円が主な要因であります。
②
固定資産当第2四半期連結会計期間末における固定資産は1億円となり、前連結会計年度末に比べて1千2百万円減少しました。敷金及び保証金の減少2千3百万円が主な要因であります。
③
流動負債当第2四半期連結会計期間末における流動負債は13億3千8百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億1千万円減少しました。借入有価証券の減少4千9百万円、預り金の減少1千9百万円が主な要因であります。
④
固定負債当第2四半期連結会計期間末における固定負債は8千3百万円となり、前連結会計年度末に比べて3億8千9百万円減少しました。長期借入金の減少4億円が主な要因であります。
⑤
純資産当第2四半期連結会計期間末における純資産は15億2千8百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億4千8百万円減少しました。この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は29億5千万円となり、前連結会計年度末に比べて6億4千7百万円減少しました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、7億6千8百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において営業活動によるキャッシュ・フローは7千8百万円の支出となりました。これは、主として棚卸資産の増加による支出6千9百万円、借入有価証券の減少による支出4千9百万円などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において投資活動によるキャッシュ・フローは3千2百万円の収入となりました。これは、主として敷金及び保証金の回収による収入2千6百万円などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において財務活動によるキャッシュ・フローは3億7千3百万円の支出となりました。これは、主として長期借入金の返済による支出4億円などによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
#C8894JP #REVOLUTION #不動産業セクター