【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第3四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して432,094千円増加し、2,625,191千円となりました。これは主に、新規上場時の公募増資により現金及び預金が323,065千円、事業拡大により原材料が23,048千円、保険契約の見直しにより保険積立金が51,329千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して358,595千円減少し、281,570千円となりました。これは主に、財務体質の強化のための借入金の返済により短期借入金が200,000千円、長期借入金が100,000千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して790,689千円増加し、2,343,620千円となりました。これは主に、当社株式の東京証券取引所スタンダード市場への上場に伴う公募増資による資本金の増加340,170千円及び資本剰余金の増加340,170千円、親会社株主に帰属する四半期純利益216,004千円を計上した一方で、剰余金の配当105,000千円の支払により、利益剰余金が111,004千円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は89.3%(前連結会計年度末は70.8%)となりました。
②経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大と収束を繰り返す中、水際対策や行動制限は緩和され、経済活動は徐々に正常化への動きがみられました。しかし、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や急激な円安の進行等により、原材料価格の高騰によるインフレ圧力など、我が国の経済を取り巻く状況は引き続き厳しく、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
こうした状況の中、当第3四半期連結累計期間では、矯正歯科技工物の価値向上や品質などを強化するとともに、歯科医療機関に対して、高品質かつ用途や目的にあった適切な歯科矯正技工物を提供できる当社グループの強みを活かして継続的な営業活動に注力し、引き続き顧客満足度の向上に取り組みました。また、当社グループに与える新型コロナウイルス感染症の影響は、蔓延初期段階においては歯科医療機関による一時休診等により、矯正歯科技工物の受注が大きく減少する影響はあったものの、その後は回復し、現在は軽微な影響にとどまっております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,366,300千円、営業利益313,347千円、経常利益274,810千円、親会社株主に帰属する四半期純利益216,004千円となりました。
当社グループの事業は、単一のセグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。
(売上高、売上原価、売上総利益)
既存の歯科医療機関からの追加受注及び新規の歯科医療機関の獲得もあり、矯正歯科技工物の受注が順調に積みあがったことにより、売上高は2,366,300千円となりました。
売上原価は主に商品収入、材料仕入、歯科技工士の労務費及び外注加工費を計上し、1,326,851千円となりました。
この結果、売上総利益は1,039,449千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、726,101千円となりました。これは主に、営業部門や管理部門の人員の給料及び手当
255,993千円、運賃及び荷造費87,285千円を計上したことによるものであります。
この結果、営業利益は313,347千円となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
営業外収益については、受取地代家賃3,686千円及び受取手数料2,257千円等により7,109千円となりまし
た。
営業外費用については、為替差損18,284千円及び上場関連費用21,656千円等により45,645千円となりました。
この結果、経常利益は274,810千円となりました。
(特別利益、特別損失、法人税等合計、親会社株主に帰属する四半期純利益)
特別利益は受取賠償金10,500千円及び保険転換差益38,725千円により49,225千円となりました。
特別損失の計上はありませんでした。
法人税等合計108,031千円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は216,004千円となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題についての重要な変更、または、新たに生じた優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。
(3)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
研究開発活動は、特段行われておりません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(6)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について著しい変動はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
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