【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、経済活動の正常化による個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかな回復を続けております。しかしながら、欧米や中国など海外の景気減退の可能性や、原材料・エネルギー価格の高止まりなどにより、先行きは依然として不透明な状況となっております。このような状況の下で当社グループは、2020年11月期よりスタートした、長期経営計画「Next Stage 10」の後半となる、第2次5ヶ年中期経営計画を推進し、各種施策に取り組んでおります。化成品事業におきましては、選択と集中による製品の新陳代謝を図り、採算性の向上に努めるとともに、グローバルに市場が拡大するUVインクジェットプリンター向け特殊インク用原料やバイオマス由来などの環境に配慮した製品の拡販に注力いたしました。電子材料事業におきましては、次世代半導体材料開発の強化によるトップシェアの確保及び新規ディスプレイ材料の拡販に努めてまいりました。機能化学品事業におきましては、機能性ポリマーの開発を促進するとともに、化粧品原料や高純度特殊溶剤の拡販に取り組んでまいりました。しかしながら、ディスプレイや半導体などの電子材料用途を中心に需要の低迷の影響を大きく受けております。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は217億5千4百万円(前年同四半期比10.5%減)、営業利益は30億5千6百万円(前年同四半期比32.5%減)、経常利益は32億9千8百万円(前年同四半期比33.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は26億8千2百万円(前年同四半期比21.5%減)となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。(セグメント間取引を含んでおりません。)
①化成品事業化成品事業におきましては、アクリル酸エステルグループは、自動車用塗料向けの販売が堅調に推移いたしましたが、ディスプレイ用粘着剤向けやUVインクジェット用インク向けの販売が低迷いたしました。メタクリル酸エステルグループは、販売が大幅に減少いたしました。この結果、売上高は72億8千7百万円(前年同四半期比14.3%減)、セグメント利益は6億4千1百万円(前年同四半期比0.4%増)となりました。
②電子材料事業電子材料事業におきましては、半導体材料グループは、最先端のEUVレジスト用原料は好調に推移いたしましたが、主力であるArFレジスト用原料の販売が末端市場の需要が軟調となり、グループ全体の売上高は減少いたしました。表示材料グループは、ディスプレイの需要の低迷により販売が低調に推移いたしました。この結果、売上高は99億8千7百万円(前年同四半期比11.9%減)、セグメント利益は16億3千3百万円(前年同四半期比42.7%減)となりました。
③機能化学品事業機能化学品事業におきましては、化粧品原料グループは、販売が海外で堅調に推移いたしました。機能材料グループは、受託品の販売が低調に推移いたしました。子会社の高純度特殊溶剤の販売は堅調に推移いたしました。この結果、売上高は44億7千9百万円(前年同四半期比0.1%増)、セグメント利益は7億7千7百万円(前年同四半期比24.1%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べて14億3千8百万円増加し、542億7千4百万円となりました。これは、主に現金及び預金の減少17億3千3百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少8億7千5百万円、流動資産のその他の増加6億4千7百万円、有形固定資産の増加25億4千5百万円及び投資有価証券の増加8億6千8百万円などによるものです。当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比べて1億6千4百万円減少し、112億7千8百万円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金の減少11億2千2百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加2億4千4百万円、未払法人税等の減少9億5百万円、賞与引当金の増加2億5千2百万円及び長期借入金の増加14億6千4百万円などによるものです。当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比べて16億2百万円増加し、429億9千6百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加15億4百万円、自己株式の増加5億8千6百万円及びその他有価証券評価差額金の増加5億8千5百万円などによるものです。
(2) 経営方針・経営戦略等 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当社グループが計上した研究開発費の総額は9億7千7百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
