【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況当社グループは、近年SDGs(※1)に始まり、世界中で大きくクローズアップされている廃棄ロス問題(※2)に対して正面から向き合い解決すべく「RE-INFRA COMPANY」と自身を再定義しました。
※1 Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)。2015年に国連で採択された2030年までに達成すべき目標※2 日本では年間約22兆円(平成28年度法人企業統計(財務省)などを基に当社試算)の商品が、そして世界では年間100兆円の商品が廃棄されております。
「RE」とは、すでにあるものを捉え直し、より良く組み替え、再構成するという意味を含んでおり、当社グループは「RE」に関する様々な機能を繋げ統合することで、モノとそれに関わるヒトの価値を、再配分・最適配分し、廃棄ロスという深刻な社会問題を解決することに挑んでおり、祖業であるネットオークション・ショッピングの価格比較メディア『aucfan.com(オークファンドットコム)』の運営、BtoBの卸プラットフォーム『NETSEA(ネッシー)』、EC一括運営効率化ツール『タテンポガイド』、寄付型ショッピングサイト『Otameshi(オタメシ)』などを運営することにより、廃棄ロス問題の解決へ向けた取り組み・事業拡大を行ってまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は2,959,525千円(前年同四半期比96.0%増)、営業利益は1,221,805千円(前年同四半期比1,859.7%増)、経常利益は1,233,458千円(前年同四半期比1,398.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は936,975千円(前年同四半期比2,765.0%増)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(在庫価値ソリューション事業)当セグメントは、データを基にAI技術を活用し在庫の価値を可視化することにより、企業が保有する在庫に関する課題を特定し販売価格・品揃えを最適化することができ、主として小売業の経営課題を解決する『zaicoban(ざいこばん)』の提供、当社連結子会社である株式会社スマートソーシングがEC販売支援サービスとして運用し、複数のECショップへの同時出品・在庫連動等の一元管理を可能とする『タテンポガイド』の提供による有料課金収入及びシステムカスタマイズ導入の提供を行っています。また、当社自社メディアである『aucfan.com』を運営することにより、各ECサイトより取得した商品情報及び価格情報を整理統合し、分析・解析することにより主として商品販売時の売り手にとって特に有益な情報を提供しております。当第1四半期連結累計期間においては、引き続き広告宣伝費の投下により各ソリューションの集客・拡販等を行うとともに、人材採用等を強化した結果、売上高468,042千円(前年同期比9.3%減)、営業利益94,517千円(前年同期比19.3%減)となりました。
(商品流通プラットフォーム事業)当セグメントは、当社連結子会社である株式会社SynaBizが運営するBtoB卸モール『NETSEA』、滞留在庫・返品・型落ち品などの流動化支援を行う『リバリューBtoBモール』及びBtoCの寄付型ショッピングサイト『Otameshi(オタメシ)』を主たる事業として、有料課金収入、流通手数料及び商品販売収入を主たる収益源としております。また、当社が運営する主に副業・複業として物販ビジネスを行なう事業主を対象とするスクール形式サービス『オークファンスクール』も展開しております。『NETSEA』及び『Otameshi』を中心として、流通量・利用者の増加が引き続き好調に推移した結果、売上高1,231,165千円(前年同期比23.4%増)、営業利益64,600千円(前年同期比101.9%増)となりました。
(インキュベーション事業)当セグメントは、事業投資活動を通じて、当社が中長期に亘り競合優位性を構築・維持していくための知見とネットワークを得ることを目的とした事業セグメントであります。営業投資有価証券の売却及び、投資先企業へのコンサルティング等を実施しており、当第1四半期連結会計期間には前期に引き続き大型の営業投資有価証券の一部売却を行いました。これらの結果、売上高1,297,817千円(前年同期比4,794.6%増)、営業利益1,151,941千円(前年同期比38,744.8%増)となりました。
(2) 財政状態の状況当第1四半期連結会計期間末における資産、負債及び純資産の状況とそれらの要因は次のとおりです。
① 資産当第1四半期連結会計期間末における総資産は、10,761,903千円(前連結会計年度末は13,131,075千円)となりました。流動資産は、9,557,698千円(前連結会計年度末は11,918,031千円)となりました。主な要因といたしましては、現金及び預金が1,055,958千円増加、商品が204,950千円増加、営業投資有価証券が3,245,981千円減少、受取手形及び売掛金が215,730千円減少した結果であります。固定資産は、1,204,204千円(前連結会計年度末は1,213,044千円)となりました。主な要因といたしましては、ソフトウエア仮勘定が28,640千円増加、ソフトウエアが4,277千円増加、繰延税金資産が22,670千円減少、のれんが8,893千円減少した結果であります。
② 負債当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、3,944,656千円(前連結会計年度末は5,041,564千円)となりました。流動負債は、2,583,868千円(前連結会計年度末2,651,702千円)となりました。主な要因といたしましては、未払金が70,286千円増加、その他(流動負債)が56,240千円増加、未払法人税等が129,172千円減少、買掛金が1,999千円増加、短期借入金が50,001千円減少した結果であります。固定負債は、1,360,788千円(前連結会計年度末は2,389,861千円)となりました。主な要因といたしましては、繰延税金負債が955,297千円減少、長期借入金が73,327千円減少した結果であります。
③ 純資産当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、6,817,246千円(前連結会計年度末は8,089,511千円)となりました。主な要因といたしましては、利益剰余金が936,975千円増加、その他有価証券評価差額金2,208,645千円減少した結果であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、600千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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