【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、インバウンド需要や政府のウィズコロナ政策等により経済社会活動の制限が緩和されるなど、景気は正常化に向かって緩やかに持ち直しの動きが見られました。一方でウクライナ情勢等の長期化による原材料やエネルギー価格の高騰、また人件費や物流コストの上昇など景気の先行きは不透明な状況が続いております。
花き業界においては、東京都中央卸売市場の市場統計情報によると、2023年2月から2023年4月までの、らん鉢取扱金額は1,169百万円(前年同期比3.1%減)、ファレノプシス類(胡蝶蘭鉢)の取扱金額は1,095百万円(前年同期比1.5%減)と、いずれも前年同期比微減傾向で推移しております。また、取扱数量も同様に前年同期比減傾向の中、原材料やエネルギー価格の高騰、人件費や物流コスト上昇の影響を受け、らん鉢の平均単価は前年同期比8.2%増で推移いたしました。
このような事業環境の中、フラワービジネス支援事業は、政府のウィズコロナ政策等により、経済社会活動の制限が緩和されはじめたことから、主力である法人贈答用胡蝶蘭の新規顧客開拓及び既存顧客への対面での営業活動等、販売促進に注力いたしました。
ナーセリー支援事業は、引き続き新規顧客開拓に注力し、オリジナル園芸資材の販売促進に注力いたしました。
フューネラル事業におきましては、既存顧客のニーズに合わせた商品及びサービスの提案と、新規顧客開拓に注力いたしました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,239,235千円(前年同期比8.2%増)、営業利益38,203千円(前年同期比14.8%減)、経常利益35,283千円(前年同期比31.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益20,724千円(前年同期比38.6%減)となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは単一セグメントであるため、セグメント情報は記載せず、主要な事業について記載しております。
(フラワービジネス支援事業) フラワービジネス支援事業につきましては、政府のウィズコロナ政策等により、経済社会活動の制限が緩和されはじめたことから、各種大規模イベントの再開など正常化に向けた動きが強まったこともあり、主力である法人贈答用胡蝶蘭の新規顧客開拓及び既存顧客への対面での営業活動も順調に進める事ができ、売上高は前年同期を上回る水準で推移いたしました。 以上の結果、フラワービジネス支援事業の売上高は854,129千円(前年同期比9.4%増)となりました。 (ナーセリー支援事業) ナーセリー支援事業につきましては、引き続き新規顧客開拓と当社オリジナル園芸資材の販売強化に注力しました。また、園芸資材の原材料やエネルギー価格の高騰等によるコストの上昇から、取引先への販売単価の値上げ等について丁寧に案内や説明を実施し、順調に進めることが出来ました。 以上の結果、ナーセリー支援事業の売上高は286,843千円(前年同期比5.0%増)となりました。
(フューネラル事業) フューネラル事業につきましては、既存顧客への販売強化と新規顧客開拓に注力いたしました。 葬儀業界の環境としましては、大都市圏を中心に葬儀単価の減少傾向が続いておりますが、葬儀件数につきましては増加傾向にあります。しかしながら全国的に進む家族葬や密葬、葬儀の小型化による葬祭規模の縮小化が続いており、今後も葬儀規模は縮小傾向で進んでいくと考えられます。 そのような中、引き続き顧客のニーズに合わせた商品の提案とサービス提供に注力したことから、売上高は堅調に推移いたしました。 以上の結果、フューネラル事業の売上高は98,262千円(前年同期比7.5%増)となりました。
(2) 財政状況の分析 (総資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は1,420,176千円となり、前連結会計年度末と比べ122,471千円増加しました。流動資産は1,252,580千円となり、前連結会計年度末と比べ125,880千円増加しました。その主な要因は、現金及び預金が10,203千円、受取手形及び売掛金が104,468千円、仕掛品が12,868千円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は167,596千円となり、前連結会計年度末と比べ3,409千円減少しました。その主な要因は、のれんが4,526千円増加した一方で、無形固定資産のその他に含まれておりますソフトウエアが4,900千円減少し、貸倒引当金が2,970千円増加したことによるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は892,400千円となり、前連結会計年度末と比べ96,491千円増加しました。流動負債は488,340千円となり、前連結会計年度末と比べ61,660千円増加しました。その主な要因は、賞与引当金が11,245千円減少した一方で、支払手形及び買掛金が22,084千円、1年内返済予定の長期借入金が45,528千円それぞれ増加したことによるものです。固定負債は404,059千円となり、前連結会計年度末に比べ34,830千円増加しました。その主な要因は、長期借入金が35,349千円増加したことによるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は527,776千円となり、前連結会計年度末と比べ25,979千円増加しました。その主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益20,724千円を計上したことによるものであります。 (3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して8,740千円増加し、330,972千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは62,860千円の支出(前年同期は29,199千円の支出)となりました。この主な要因は、税金等調整前四半期純利益の計上額が33,327千円、仕入債務の増加額が22,084千円、未払金の増加額が15,278千円となったものの、売上債権の増加額が104,468千円、棚卸資産の増加額が17,560千円、賞与引当金の減少額が11,245千円となったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは14,010千円の支出(前年同期は13,316千円の支出)となりました。この主な要因は、定期預金の預入による支出が2,562千円、有形固定資産の取得による支出が2,445千円、無形固定資産の取得による支出が6,830千円となったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは85,608千円の収入(前年同期は31,138千円の収入)となりました。この主な要因は、長期借入金の返済による支出が89,123千円となったものの、長期借入れによる収入が170,000千円となったことによります。
(4) 経営方針・経営戦略等 当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 従業員数当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数は13名増加し84名、臨時従業員数(平均雇用人員)は7名増加し51名となりました。これは主に業務拡大に伴う採用によるものであります。
(7) 研究開発活動該当事項はありません。