【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ65百万円減少し、26億17百万円(前連結会計年度末比2.4%減)となりました。これは主に、売上債権が回収によって減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ6百万円増加し、9億57百万円(前連結会計年度末比0.7%増)となりました。これは主に、のれんが償却により減少した一方で、保有株式の時価が上昇したことにより投資有価証券が増加し、さらには子会社による設備投資により有形固定資産のその他が増加したこと等によるものであります。この結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ58百万円減少し、35億74百万円(前連結会計年度末比1.6%減)となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ1億62百万円減少し、18億44百万円(前連結会計年度末比8.1%減)となりました。これは主に、仕入債務が支払いにより減少したこと、及び、賞与引当金が設定対象期間の相違から減少したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ91百万円減少し、1億42百万円(前連結会計年度末比39.1%減)となりました。これは主に、長期借入金が返済により減少したこと等によるものであります。この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ2億54百万円減少し、19億86百万円(前連結会計年度末比11.3%減)となりました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億95百万円増加し、15億87百万円(前連結会計年度末比14.0%増)となりました。これは主に、株主配当により利益剰余金が減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益が獲得できたこと等によるものであります。
(2)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2022年11月1日~2023年7月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが感染症法上の5類へ移行、入国者の水際対策の解除など、社会経済活動の正常化が進み、緩やかながら回復基調となりました。
一方、金融政策等による為替変動やエネルギーコスト及び原材料価格の高騰などの経済的リスクは高く、依然として先行きは不透明な状況で推移しております。
当社グループの主要取引先であるコメ流通業界におきましても、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行されたことにより、外食関連の需要も回復傾向がみられております。また、物流業界におきましても、企業活動の持ち直しやネット通販市場の引続きの拡大傾向が見られるなど物流需要は堅調に推移しております。
このような環境の下、当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は44億50百万円(前年同期比15.0%増)、営業利益は3億59百万円(前年同期比47.9%増)、経常利益は3億58百万円(前年同期比49.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億27百万円(前年同期比55.7%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、次の通りであります。
(包装関連事業)
包装関連事業の主要取引先であるコメ流通業界は、少子高齢化による人口減や食の多様化により国内のコメ消費量が毎年減少傾向にあります。当第3四半期は新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行されたことなどの影響から、人流の回復に伴い外食関連等の業務用向け販売は堅調に推移しました。また、資源価格の高止まりなどの影響を最小限に抑えるため、様々なコストダウンに注力いたしました。その結果、売上高は37億55百万円(前年同期比14.7%増)となり、セグメント利益は3億32百万円(前年同期比53.3%増)となりました。
(物流梱包事業)
物流梱包事業につきましては、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行されたことなどの影響から、イベント関係等で物流梱包関連商品の需要が回復基調にあった事や、SDGsなど脱プラスチックの風潮に沿った環境配慮型商材の拡販などにより、売上と利益は堅調に推移しました。また、当初の想定よりも為替が円高傾向で推移したことや、原材料価格の高止まりなどの影響を最小限に抑えるため、コスト全般の見直しに注力いたしました。その結果、売上高は6億94百万円(前年同期比16.3%増)となり、セグメント利益は26百万円(前年同期比2.9%増)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略等はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、包装関連事業における19百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。