【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ44百万円減少し、26億38百万円(前連結会計年度末比1.6%減)となりました。これは主に、電子記録債権が増加した一方で、仕入債務の支払い等により、現金及び預金が減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ5百万円減少し、9億45百万円(前連結会計年度末比0.5%減)となりました。これは主に、償却によりのれんが減少した一方で、投資有価証券の評価額が増加したこと等によるものであります。この結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ49百万円減少し、35億84百万円(前連結会計年度末比1.4%減)となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は前連結会計年度末に比べ1億11百万円減少し、18億95百万円(前連結会計年度末比5.6%減)となりました。これは主に、電子記録債務が期日到来により減少したこと等によるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ58百万円減少し、1億75百万円(前連結会計年度末比25.0%減)となりました。これは主に長期借入金が返済により減少したこと等によるものであります。この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ1億70百万円減少し、20億71百万円(前連結会計年度末比7.6%減)となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億20百万円増加し、15億13百万円(前連結会計年度末比8.7%増)となりました。これは主に、株主配当により利益剰余金が減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益を獲得したこと等によるものであります。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年11月1日~2023年4月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和など、ウィズコロナの新たな段階への経済活動の移行が進められたことで、コロナ禍の景気停滞から回復基調に転じつつあります。一方で、ウクライナ情勢の長期化、為替の変動や資源価格の高止まり等、依然として先行きは不透明な状況で推移しております。
当社グループの主要取引先であるコメ流通業界におきましても、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和などの影響により、外食関連の需要も回復傾向がみられております。また、物流業界におきましても、企業活動の持ち直しやネット通販市場の引続きの拡大傾向が見られるなど物流需要は堅調に推移しております。
このような環境の下、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は30億31百万円(前年同期比13.9%増)、営業利益は2億56百万円(前年同期比29.1%増)、経常利益は2億55百万円(前年同期比29.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億64百万円(前年同期比36.4%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、次の通りであります。
(包装関連事業)
包装関連事業の主要取引先であるコメ流通業界は、少子高齢化による人口減や食の多様化により国内のコメ消費量が毎年減少傾向にあります。当第2四半期は新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和などの影響から、人流の回復に伴い業務用向け販売は堅調に推移しました。また、資源価格の高止まりなどの影響を最小限に抑えるため、様々なコストダウンに注力いたしました。その結果、売上高は25億89百万円(前年同期比14.6%増)となり、セグメント利益は2億41百万円(前年同期比37.5%増)となりました。
(物流梱包事業)
物流梱包事業につきましては、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和などの影響から、イベント関係等で物流梱包関連商品の需要が回復基調にあった事や、SDGsなど脱プラスチックの風潮に沿った環境配慮型商材の拡販などにより、売上と利益は堅調に推移しました。また、当初の想定よりも為替が円高傾向で推移したことや、原材料価格の高止まりなどの影響を最小限に抑えるため、コスト全般の見直しに注力いたしました。
その結果、売上高は4億41百万円(前年同期比9.7%増)となり、セグメント利益は人件費の増加等の影響で減少傾向となり、14百万円(前年同期比35.9%減)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億3百万円減少し、8億39百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は68百万円となりました。これは主に2億55百万円の税金等調整前四半期純利益の獲得があった一方で、売上債権の増加1億55百万円、仕入債務の減少1億7百万円、法人税等の支払額82百万円が生じたこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は7百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が6百万円生じたこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億27百万円となりました。これは主に長期借入金の返済による支出64百万円、及び配当金の支払額55百万円が生じたこと等によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略等はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(8)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、包装関連事業における12百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。