【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、エネルギー・食料等の価格高騰や新型コロナウイルス感染症の影響が依然として残るものの、感染症拡大防止のための行動規制が緩和され、経済活動が徐々に再開され、個人消費が回復傾向にあり、景気も持ち直し傾向にあります。一方、世界経済は、インフレ懸念に加え、ロシアのウクライナ侵攻の長期化、中国でのゼロコロナ政策の撤廃の影響及び米国の金利上昇に伴う景気動向等の要因により依然として不透明感があります。当社グループが関連する小売業界全体では、人流の回復に伴い個人消費は持ち直しの動きが加速しております。また、政府は、個人旅行の受入等の水際対策を緩和しており、また今後中国人観光客数の増加も見込まれることから、インバウンド需要は一段と回復ペースを加速すると見込まれます。一方、当社グループが属するEC市場におきましては、新型コロナウイルス感染症が長期化する中、外出自粛や在宅ワークの浸透の他、インバウンド需要の回復やEC利用が消費者の間で定着しつつあり、EC化が続伸する傾向にあることから、引き続き市場拡大を見込んでおります。このような状況の中、当社グループの主力事業であります「ECマーケティング事業」につきましては、前年に引き続き家具・家電・生活雑貨等の売上が好調であったことから、連結グループの売上高は前年同期を上回る水準で推移いたしました。利益面につきましては、「ECマーケティング事業」において、急激な円安による仕入価格の上昇の影響を受けたものの、売上高の増加やPB商品の開発及び物流施策等、各種利益改善に向けての取組みを継続した効果もあり、利益改善を実現することができました。また、「商品企画関連事業」において、中国及びベトナムでの工場稼働率が向上したことから前年同期を上回る水準で推移しました。なお、当第1四半期連結累計期間におきまして、前連結会計年度末に比較して円高方向への為替相場の変動があったことから、為替差損79百万円を営業外費用に計上いたしました。主に、当社ベトナム子会社であるGenepa Vietnam Co.,Ltd社が有する外貨建債務に係る為替差損によるものであります。以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は3,968百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は27百万円(前年同四半期は営業損失7百万円)、経常損失は49百万円(前年同四半期は経常利益11百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は45百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益19百万円)となりました。
セグメントの業績については、以下のとおりであります。
① ECマーケティング事業「ECマーケティング事業」につきましては、依然として残る新型コロナウイルス感染症の影響により喚起されたEC需要や在宅勤務・巣ごもり需要等、変遷する消費者ニーズを的確に捉え、各種セールや年末商戦に向けて新商品を継続的に導入したことにより、家具・家電・生活雑貨等の販売が好調に推移し、売上高は前年同期比で増収となりました。また、利益面につきましては、急激な円安による仕入価格の上昇の影響を受けたものの、売上高の増加やPB商品の開発及び物流施策の他、上昇する配送コストの抑制や提携先倉庫の選択と集中を推進等、各種利益改善に向けての取組みを継続した結果、前年同期比で増益となりました。以上の結果、売上高は3,451百万円(前年同期比12.0%増)となり、セグメント利益は68百万円(前年同期比4.2%増)となりました。
② 商品企画関連事業「商品企画関連事業」につきましては、ベトナムにおいて海外出張による現地サポートの再開と営業活動の強化が図れたこと、生産体制の構築が進み工場稼働率が向上したこと、及び当社中国子会社である青島新綻紡貿易有限会社の受注が好調な水準を維持していることから、売上高、利益面ともに前年同期比で増加いたしました。 以上の結果、売上高は502百万円(前年同期比1.8%増)となり、セグメント利益は39百万円(前年同期は2百万円のセグメント利益)となりました。
③ その他「その他」につきましては、非物販事業としておしゃれなインテリア・雑貨の紹介、それらの実例の紹介及び家に関するアイデアを紹介するWEBメディア「イエコレクション」(https://iecolle.com)について、掲載する記事数やPV数の拡大に向けた人員増加等への投資の他、新たに「イエコレクション」の収益拡大を目標に、シーン・相手別におすすめの贈り物をセレクトするWEBメディア「プレゼントコレクション」を前期に立ち上げたことにより、当期以降はさらに売上面・利益面で寄与することが見込まれております。
(2) 財政状態の分析(資産の状況)当第1四半期連結会計期間末の総資産は、4,524百万円となり、前連結会計年度末に比べ113百万円の減少となりました。流動資産は4,256百万円となり、前連結会計年度末に比べ108百万円の減少となりました。主な要因といたしましては、商品仕入の決済増加に伴い現金及び預金が322百万円減少しましたが、取引高の増加により受取手形及び売掛金が44百万円増加し、今後の販売に向けた部材調達や生産増加により原材料及び貯蔵品が58百万円増加、預け金の増加等により流動資産その他が109百万円増加したことによるものであります。固定資産は268百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円の減少となりました。主な要因といたしましては、のれんが6百万円減少したこと等により無形固定資産が6百万円減少し、減価償却累計額が11百万円増加したこと等により有形固定資産が4百万円減少した一方、繰延税金資産が5百万円増加したこと等により投資その他の資産が5百万円増加したことによるものであります。(負債の状況)負債は、2,666百万円となり、前連結会計年度末に比べ26百万円の増加となりました。流動負債は、2,586百万円となり、前連結会計年度末に比べ49百万円の増加となりました。主な要因といたしましては、運転資金の資金調達及びM&Aに関する資金の需要への備えとして締結したコミットメントライン契約による融資により短期借入金が50百万円増加し、未払配当金の増加等により未払金が118百万円増加しましたが、取引金額の大きい仕入の減少等に伴い支払手形及び買掛金が76百万円減少、賞与引当金が48百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は、80百万円となり、前連結会計年度末に比べ23百万円の減少となりました。主な要因といたしましては、返済により長期借入金が22百万円減少したこと等によるものであります。(純資産の状況)純資産は、1,857百万円となり、前連結会計年度末に比べ139百万円の減少となりました。主な要因といたしましては、親会社株主に帰属する四半期純損失45百万円の計上、株主に対する決算配当による利益剰余金が118百万円減少、及び為替換算調整勘定が20百万円減少したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動記載すべき重要な研究開発活動はありません。
(5) 従業員数当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数に著しい増減はありません。
(6) 仕入、受注及び販売の実績当第1四半期連結累計期間において、仕入、受注及び販売実績の著しい増減はありません。
(7) 主要な設備当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい増減および新たに確定した重要な設備の新設、除却等はありません。
#C3195JP #ジェネレーションパス #小売業セクター