【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価高が続く状況ではありましたが、政府による政策がウィズコロナの方向に転換していくことを背景として、個人消費や設備投資に改善の兆しが見られました。一方、海外においてはウクライナ情勢の長期化によるエネルギー価格の高騰、インフレの加速等により先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは会社に関わるすべての人々に比類のない喜びと感動を与えるため、高品質な製品とサービスを世界へ提供することをミッションに、グループ一丸となって業績向上に努めてまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 経営成績
当第1四半期連結累計期間の売上高は2,874,867千円(前年同期比11.7%増)、営業利益は277,473千円(同比23.8%増)、経常利益は350,048千円(同比29.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は232,667千円(同比25.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
a 猟銃事業
米国市場はこの数年続いた好景気が徐々に減速する気配が指標等から感じられているものの、個人消費は手堅く、コロナ下におけるアウトドアブームを背景とした狩猟やスポーツ射撃の人気に牽引され、当社製品のOEM供給先であるブローニンググループからの受注は堅調に推移しております。特に主力製品である上下二連銃の付加価値の高い製品が好調であり、その結果、売上高は2,376,498千円(前年同期比14.8%増)、セグメント利益(営業利益)は280,971千円(同比43.1%増)となりました。
b 工作機械事業
機械部門については、新型コロナウイルス感染症等の影響から、依然として販売は低調に推移しました。また、ツール部門、加工部門ともに売上高は前年同期並みでありましたが、利益は前年同期に比べ減少しました。その結果、売上高は490,850千円(前年同期比1.3%減)、セグメント利益(営業利益)は61,336千円(同比29.4%減)となりました。売上高につきましては、セグメント間の内部売上高3,355千円を含んでおります。
c その他事業
その他事業の売上高は11,938千円(前年同期比18.2%減)、セグメント損失(営業損失)は451千円(前年同期は880千円の利益)となりました。売上高につきましては、セグメント間の内部売上高1,064千円を含んでおります。
② 財政状態
(資産)
資産合計は前連結会計年度末に比べて241,061千円増加し、19,513,402千円となりました。
主な要因は、現金及び預金が448,852千円減少したものの、棚卸資産が556,058千円、投資有価証券が185,679千円増加したこと等によるものであります。
(負債)
負債合計は前連結会計年度末に比べて38,757千円減少し、4,578,703千円となりました。
主な要因は、長期借入金が500,000千円増加したものの、未払法人税等が132,153千円、流動負債その他が403,054千円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
純資産合計は前連結会計年度末に比べて279,818千円増加し、14,934,699千円となりました。
主な要因は、利益剰余金が172,632千円、その他有価証券評価差額金が127,892千円増加したこと等によるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、ありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は3,819千円であります。
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