【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、内需を中心に景況感の改善が持続しております。一方で諸資材価格の高騰や為替市場の変動等が及ぼす影響について引き続き留意すべき状況にあります。
当社グループが属する不動産業界におきましては、オフィス市況では軟調な状態が続く一方、賃貸住宅の賃料水準は一部で上昇の兆しが見られるなど堅調に推移しております。
このような状況の下、当社グループは運営管理事業で安定収益を確保しつつ、都心部にフォーカスした優良な賃
貸事業用不動産の企画開発に注力してまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績として、売上高は2,742,319千円(前年同期:2,991,250千円、前年同期比:8.3%減)、営業利益は449,500千円(前年同期:513,024千円、前年同期比:12.4%減)、経常利益は397,386千円(前年同期:460,880千円、前年同期比:13.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は264,978千円(前年同期:304,502千円、前年同期比:13.0%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
<運営管理事業>
当セグメントにおきましては、賃貸事業用不動産(社有及びサブリース物件)の運営、管理受託物件のサービス
提供にあたり、品質の向上を主眼にグループ一丸で取り組んでまいりました。ユーザー向けサービスのDX化を促進し効率的な業務体制が整いつつあります。この結果、運営管理事業の売上高は2,127,986千円(前年同期:2,146,327千円、前年同期比:0.9%減)、セグメント利益は420,189千円(前年同期:419,215千円、前年同期比:0.2%増)となりました。
<開発販売事業>
当セグメントにおきましては、賃貸事業用マンション5棟(39室)を販売致しました。この結果、開発販売事業の売上高は614,333千円(前年同期:849,467千円、前年同期比:27.7%減)、セグメント利益は147,186千円(前年同期:212,264千円、前年同期比:30.7%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産の状況)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は13,314,262千円となり、前連結会計年度末に比べ159,379千円増加しました。これは主として、新規開発用土地の仕入により土地が319,450千円、プロジェクト工事進捗により建設仮勘定が317,341千円増加し、社有物件の売却により販売用不動産が448,197千円減少したものであります。
(負債の状況)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は9,239,357千円となり、前連結会計年度末に比べ7,474千円減少しました。これは主として、未払法人税等が116,925千円減少し、新規開発用土地の仕入等により借入金が75,240千円増加したことによるものであります。
(純資産の状況)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は4,074,905千円となり、前連結会計年度末に比べ166,853千円増加しました。これは主として、利益剰余金の増加166,373千円であります。これらの結果、自己資本比率は30.6%となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。