【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による社会経済活動の制限が徐々に緩和され、本格的景気回復への期待が高まりつつあります。しかしながら、諸資材価格の高騰や為替市場の変動等が及ぼす影響について留意が必要な状況にあります。
当社グループが属する不動産業界におきましては、オフィス市況では軟調な状態が続く一方、賃貸住宅の賃料水準は概ね堅調に推移しております。
このような状況の下、当社グループは運営管理事業で安定収益を確保しつつ、都心部にフォーカスした優良な賃貸事業用不動産の企画開発に注力してまいりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績として、売上高は874,706千円(前年同期:1,350,248千円、前年同期比:35.2%減)、営業利益は129,468千円(前年同期:310,969千円、前年同期比:58.4%減)、経常利益は112,076千円(前年同期:292,760千円、前年同期比:61.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は69,642千円(前年同期:191,689千円、前年同期比:63.7%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
<運営管理事業>
当セグメントにおきましては、賃貸事業用不動産(社有及びサブリース物件)の運営、管理受託物件のサービス提供にあたり、品質と効率の向上を主眼にグループ一丸で取り組んでまいりました。近年導入した入居者アプリの普及率も向上し、各種手続き、サービスの提供が迅速かつ円滑に行える体制となっております。この結果、運営管理事業の売上高は692,399千円(前年同期:714,138千円、前年同期比:3.0%減)、セグメント利益は141,697千円(前年同期:148,627千円、前年同期比:4.7%減)となりました。
<開発販売事業>
当セグメントにおきましては、優良な賃貸事業用不動産の企画開発に注力する一方、保有する賃貸事業用不動産2棟(13室)を販売いたしました。この結果、開発販売事業の売上高は182,307千円(前年同期:640,655千円、前年同期比:71.5%減)、セグメント利益は26,978千円(前年同期:201,913千円、前年同期比86.6%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産の状況)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は13,245,894千円となり、前連結会計年度末に比べ91,011千円増加しました。これは主として、社有物件の売却等により販売用不動産が149,313千円減少し、新たに開発用地を取得したこと等により土地が214,343千円、プロジェクト進捗等により建設仮勘定が100,303千円増加したものであります。
(負債の状況)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は9,319,007千円となり、前連結会計年度末に比べ72,175千円増加しました。これは主として、未払法人税等が105,315千円減少し、借入金が178,351千円増加したものであります。
(純資産の状況)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は3,926,887千円となり、前連結会計年度末に比べ18,836千円増加しました。これは主として、利益剰余金の増加18,749千円であります。これらの結果、自己資本比率は29.6%となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。