【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1)業績の概要当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍で下がっていた需要の回復や、雇用・所得環境の改善を受け、景気は緩やかな回復となっております。一方で、世界的なインフレ圧力や資源高等、世界経済の減速がわが国においても景気下振れのリスクとなっており、依然として先行きは不透明となっております。医療機関においては、マイナ保険証・電子処方箋を始めとする「オンライン資格確認」の活用等、ICTの活用を通じた効率的・効果的な医療提供体制の構築が進められております。さらに、行政が主導となって「全国医療情報プラットフォームの創設」、「電子カルテ情報の標準化」、「診療報酬改定DX」等の医療DXへの取り組みが進められており、その中核となる医療情報システムの重要度は増しており、普及拡大はますます進むものと考えられます。また、既に医療情報システムを導入している医療機関等でのリプレイス市場も活発化してきており、引き続き医療情報システム市場における競争は激しさを増しております。当社グループにおきましては、電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入・保守を中心に事業展開し、顧客満足度の向上に努めてまいりました。前期に稼働した東京支社も加え、引き続き営業・保守体制の強化を図ってまいります。この結果、売上高は25,109百万円(前年同期比34.5%増)、利益面におきましては営業利益4,891百万円(同41.2%増)、経常利益4,952百万円(同40.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,428百万円(同41.0%増)となりました。なお、セグメントの業績につきましては、当社グループは医療情報システム事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(2)財政状態の分析(資産)当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して1,996百万円増加し、35,731百万円となりました。主な要因は、現金及び預金2,384百万円の増加、受取手形及び売掛金853百万円の減少、有価証券900百万円の減少、棚卸資産1,932百万円の増加、流動資産「その他」に含まれる未収消費税等102百万円の減少及び有形固定資産392百万円の減少によるものであります。(負債)当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比較して947百万円減少し、5,520百万円となりました。主な要因は、買掛金1,101百万円の減少、短期借入金100百万円の減少、未払法人税等62百万円の減少、流動負債「その他」に含まれる未払消費税等489百万円の増加、未払金356百万円の減少及び前受金202百万円の増加によるものであります。(純資産)当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較し2,944百万円増加し、30,211百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益3,428百万円の計上、第54期利益剰余金の配当522百万円の支払によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は418百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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