【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが「5類感染症」へと移行し、社会経済活動の正常化が進む一方、ロシアのウクライナ侵攻等による資源・エネルギー及び原材料価格の高騰、高インフレ抑制を目的とした世界的な金融引締め、円安の進行や物価上昇等による国内景気への影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが属するアパレル業界においては、社会活動の正常化が進み「お出かけ需要」が高まったことから、百貨店やショッピングセンターなどの施設に復調傾向がみられ、商品調達における海外サプライチェーンの動向も徐々に回復してきておりますが、生活必需品の物価上昇や原材料の高騰、継続的な円安など引き続き経営環境へのマイナス要因も散見されております。
このような環境の下、当社グループは、百貨店、ショッピングセンター、アウトレットモールのリアル店舗への集客が増えたことにより、百貨店チャネル、ショッピングセンターチャネル、アウトレットチャネルの売上は堅調に推移しました。また、直近では、気温が高く推移したこと、子ども関連の行事が増えたことにより、夏物衣料やお出かけ着が好調に推移しました。一方、ECチャネルの売上高は巣ごもり需要の反動から前連結会計年度を下回りましたが、自社サイト及び他社サイトへの適切な在庫配分を行ったこと、EC独自のプロモーションやEC専売品の投入などを行ったことから、5月度より順調に回復基調となっております。また、円安、原料高による仕入価格高騰に対して、仕様、デザイン、販売価格の工夫などによって、業績への影響を最小限にとどめるべく努めております。
当第2四半期連結累計期間における出退店の状況は、百貨店9店舗・ショッピングセンター3店舗・アウトレット1店舗を出店し、百貨店11店舗・ショッピングセンター1店舗・LOVST(フォトスタジオ)2店舗撤退しました。出店については、前連結会計年度同様に地域や商圏などを厳選した計画としております。
この結果、当第2四半期連結累計期間におきましては、売上高16,909百万円(前年同期比7.4%増)、営業利益639百万円(前年同期比126.2%増)、経常利益621百万円(前年同期比194.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益188百万円(前年同期比110.1%増)となりました。
また、当社グループはベビー・子供服の企画販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の経営成績に関する記載は省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産は13,354百万円となり、前連結会計年度末に比べて83百万円の減少となりました。これは主に、商品が801百万円増加し、現金及び預金が658百万円及びのれんが273百万円、それぞれ減少したことによります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は8,378百万円となり、前連結会計年度末に比べて322百万円の増加となりました。これは主に、買掛金が931百万円及び賞与引当金が170百万円増加し、長期借入金が358百万円、リース債務が83百万円、契約負債が43百万円及び未払消費税等が286百万円、それぞれ減少したことによります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は4,976百万円となり、前連結会計年度末に比べて406百万円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益188百万円の計上及び配当金の支払により313百万円減少し、自己株式が280百万円増加したことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べて683百万円減少し、2,260百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、587百万円(前年同四半期連結累計期間は45百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益453百万円の計上、減価償却費226百万円、のれん償却額273百万円、仕入債務の増加額931百万円及び棚卸資産の増加額801百万円によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、163百万円(前年同四半期連結累計期間は50百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出29百万円、無形固定資産の取得による支出57百万円及び保険積立金の積立による支出14百万円によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,109百万円(前年同四半期連結累計期間は808百万円の使用)となりました。これは、長期借入金の返済による支出367百万円、自己株式の取得による支出280百万円及び配当金の支払額313百万円によります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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