【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行による行動制限の緩和等に伴い、引き続き経済の回復が見られました。しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻や世界的な物価高の影響を受け、本格的な景気回復には至りませんでした。また、世界的な金融引き締め等も続く中、再びドル円為替相場は円安基調となっており、輸入コストの増大に繋がる等、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループが属するアパレル業界においては、行動制限の緩和により、全体的な業績は上向きとなっております。しかしながら、物価高による景気に関しての懸念は引き続き高まっている状況です。
このような環境の中、当社グループでは、百貨店、ショッピングセンター、アウトレットモールのリアル店舗への集客が増えたことにより、百貨店チャネル、ショッピングセンターチャネル、アウトレットチャネルの売上は堅調に推移しました。また、子ども関連の行事が増えたことにより、お出かけ着や水着などのオケージョン商品の売上が好調に推移しました。一方、ECチャネルの売上高は巣ごもり需要の反動から前連結会計年度を下回りましたが、自社サイト及び他社サイトへの適切な在庫配分を行ったこと、EC独自のプロモーションやEC専売品の投入などを行ったことから、5月度より回復基調となっております。また、円安、原料高による仕入価格高騰に対して、仕様、デザイン、販売価格の工夫などによって、業績への影響を最小限にとどめるべく努めております。
当第1四半期連結累計期間における出退店の状況は、百貨店8店舗・ショッピングセンター2店舗・アウトレット1店舗を出店し、百貨店4店舗・ショッピングセンター1店舗撤退しました。出店については、前連結会計年度同様に地域や商圏などを厳選した計画としております。
この結果、当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高8,860百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益749百万円(前年同期比30.1%増)、経常利益747百万円(前年同期比36.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益479百万円(前年同期比35.0%増)となりました。
また、当社グループはベビー・子供服の企画販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の経営成績に関する記載は省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における資産は13,867百万円となり、前連結会計年度末に比べて429百万円の増加となりました。これは主に、商品が978百万円、受取手形及び売掛金が204百万円増加し、現金及び預金が689百万円、のれんが53百万円及び繰延税金資産が37百万円それぞれ減少したことによります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債は8,599百万円となり、前連結会計年度末に比べて544百万円の増加となりました。これは主に、買掛金が790百万円、賞与引当金が143百万円増加し、未払金が119百万円、未払消費税等が174百万円及び未払法人税等が91百万円それぞれ減少したことによります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は5,267百万円となり、前連結会計年度末に比べて114百万円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益479百万円の計上及び配当金の支払により313百万円減少し、自己株式が280百万円増加したことによります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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