【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期累計期間(2023年3月1日~2023年5月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症となり、経済社会活動の正常化が進みつつありますが、米中貿易摩擦の長期化、世界的な半導体不足や原材料価格の高騰、さらには原油価格の急激な変動や円安の進行など、今後の動向や影響についての予測は困難な状況が続いております。
情報サービス産業においては、クラウド型サービスへの移行ニーズを背景に、様々な情報サービスに対する期待が益々高まっており、特に事業の強化や変革を推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の需要が増加しております。
このような状況下、当社では「デジタルトランスフォーメーション」及び「マルチクラウド」という2つの領域を軸にクラウドソリューション事業を展開しており、SAP社が提供する基幹システムを中心に、顧客企業毎に使用している基幹システムに最適なパブリッククラウドの選定、基幹システムをパブリッククラウド上で最適な状態で利用するためのコンサルティング、クラウド環境の設計・構築、クラウド環境への移行、及びクラウド環境での運用業務の提供を行ってまいりました。また、クラウドソリューション事業においては、テレワーク環境下での働き方が推進されている状況が追い風となっており、クラウドに関する顧客企業からの引合いは増加基調にあります。
以上の結果、当第1四半期累計期間における経営成績は、売上高1,677,080千円(前年同四半期比34.1%増)、営業利益152,519千円(前年同四半期比63.7%増)、経常利益152,324千円(前年同四半期比68.3%増)、四半期純利益104,756千円(前年同四半期比68.6%増)となりました。
なお、当社の事業はクラウドソリューション事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。
(売上高)
当第1四半期累計期間におけるクラウドインテグレーションについては、既存顧客からの追加案件の受注及び新規顧客の獲得もあってプロジェクト数が順調に積み上がり、クラウドインテグレーション売上高は476,808千円(前年同四半期比36.8%増)となりました。
MSPにおいては、新規顧客の獲得もあって取引社数が堅調に推移し、MSP売上高は178,702千円(前年同四半期比10.9%増)となりました。
クラウドライセンスリセールにおいては、新規契約数が順調に増加したことに加えて円安基調も追い風となり、クラウドライセンスリセール売上高は1,021,569千円(前年同四半期比37.9%増)となりました。
以上の結果、当第1四半期累計期間における売上高は、1,677,080千円(前年同四半期比34.1%増)となりました。
(売上原価、売上総利益)
当第1四半期累計期間における売上原価は、1,324,436千円(前年同四半期比31.1%増)となりました。
主な内容としては、クラウドインテグレーション売上に係る社内リソースでカバーできない工数を外部の開発リソースで補完したことにより業務委託費を計上し、クラウドライセンスリセール売上に伴うAWS及びAzure等のライセンスの仕入高を計上しております。また、製造部門の労務費を計上した他、自社開発資産「BeeX Service Console」(ソフトウエア)の減価償却費を計上しております。
以上の結果、当第1四半期累計期間における売上総利益は352,644千円(前年同四半期比47.2%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当第1四半期累計期間における販売費及び一般管理費は、200,124千円(前年同四半期比36.6%増)となりました。
主な内容としては、営業部門や管理部門の人件費を計上し、マーケティング施策による広告宣伝費を計上した他、採用費、地代家賃、業務委託費等を計上しております。
以上の結果、当第1四半期累計期間における営業利益は、152,519千円(前年同四半期比63.7%増)となりました。
(営業外損益、経常利益)
当第1四半期累計期間における営業外収益は15千円(前年同四半期比22.0%減)となりました。
また、営業外費用は210千円(前年同四半期比92.0%減)となりました。主な内容としては、支払利息、為替差損を計上したことによるものであります。
以上の結果、当第1四半期累計期間における経常利益は、152,324千円(前年同四半期比68.3%増)となりました。
(特別損益、四半期純利益)
当第1四半期累計期間における特別利益及び特別損失の計上はありませんでした。
当第1四半期累計期間における四半期純利益は、104,756千円(前年同四半期比68.6%増)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期会計期間末における資産合計は、3,348,739千円となり、前事業年度末から19,315千円の増加となりました。
当第1四半期会計期間末における流動資産は、3,060,991千円となり、前事業年度末から21,591千円の増加となりました。これは主に、売掛金及び契約資産の回収により現金及び預金が200,442千円増加した一方で、売掛金が74,926千円、契約資産が71,790千円、AWSのリザーブドインスタンス(契約期間1年間、3年間)及びSavings Plans(契約期間1年間)の消費に伴い前払費用が66,927千円減少したこと等によるものであります。
当第1四半期会計期間末における固定資産は、287,748千円となり、前事業年度末から2,276千円の減少となりました。これは主に、業務用PCの購入等により有形固定資産が1,066千円増加した一方で、自社開発のクラウド運用サービスツール「BSC:BeeX Service Console」(ソフトウエア)等の減価償却に伴い無形固定資産が3,092千円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第1四半期会計期間末における負債合計は、1,594,883千円となり、前事業年度末から85,441千円の減少となりました。
当第1四半期会計期間末における流動負債は、1,594,883千円となり、前事業年度末から85,441千円の減少となりました。これは主に、AWSのリザーブドインスタンス(契約期間1年間、3年間)及びSavings Plans(契約期間1年間)の購入分を顧客から回収したことに伴い契約負債が18,595千円、賞与引当金が16,133千円増加した一方で、買掛金が5,194千円、未払法人税等が55,577千円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産は、1,753,856千円となり、前事業年度末から104,756千円の増加となりました。これは、四半期純利益の計上により利益剰余金が104,756千円増加したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・中長期的な成長戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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