【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当社は「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる。」というパーパスを掲げ、企業価値向上の実現と持続可能な社会への貢献に向け、事業活動を推進しております。当第2四半期連結累計期間(2023年3月1日~2023年8月31日)における当社及び連結子会社の連結業績は、売上高が408億40百万円(前年同期比16.4%増)、営業利益は20億24百万円(前年同期比582.3%増)、経常利益は24億41百万円(前年同期比83.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億81百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失3億16百万円)となりました。各国為替レートが円安に進み、営業外収益に為替差益を5億76百万円計上しております。国内事業は、新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行された後では初の夏休みを迎え、外出需要の回復と猛暑による屋内施設への好影響もあり、当第2四半期連結累計期間の売上高は317億92百万円と過去最高となりました。中国事業は、長期休暇の旅行需要が回復した反動でショッピングセンターの来店客数が減少したことから7月以降の売上が伸び悩み、当第2四半期連結累計期間における売上高は38億9百万円となりました。一方で不採算店舗の閉店や経費削減に取り組んだ結果、営業利益は前年同期より6億13百万円改善いたしました。前第2四半期連結累計期間に店舗休止損失6億86百万円を特別損失に計上したことを含めると、営業利益は実質12億99百万円の改善となりました。アセアン事業は、当第2四半期連結累計期間の売上高が53億43百万円、営業利益では5ヶ国全てが黒字となり、四半期連結会計期間としては7期連続の営業黒字となりました。店舗数については、当第2四半期連結累計期間での新規出店109店舗、閉店35店舗となり、2023年8月末時点で国内678店舗、海外440店舗、合計1,118店舗(直営店1,107店舗、FC等11店舗)となりました。
(国内事業)国内事業は当期、3年ぶりの新規機械投資を再開したメダル部門において、7月に人気機種「ホリアテール」を追加導入すると同時にメダルの増量キャンペーンなどを行った結果、当部門の当第2四半期連結累計期間の売上高前年同期比は126.6%と回復が鮮明になりました。時間制部門では屋内施設へのニーズが回復し、当部門の当第2四半期連結累計期間の売上高前年同期比は136.4%と好調に推移しました。プライズ部門では、お子さま向けのキッズプライズが引き続き好調に推移しており、当部門の当第2四半期連結累計期間の売上高前年同期比は108.9%となりました。7月21日には当社初のエンターテインメント型グランピング施設「ミューの森」をオープンいたしました。長年当社が培ってきたファミリー向けイベントのノウハウを結集させた謎解きアドベンチャーやソードバトルといったオリジナルのアクティビティが好評です。カプセルトイ専門店「TOYS SPOT PALO」を当第2四半期連結累計期間において新規に49店舗出店し、累計店舗数は195店舗となりました。カプセルトイ部門の第2四半期連結累計期間の売上高前年同期比は123.4%と大幅に伸長しております。プライズ専門店「PRIZE SPOT PALO」はグループ内外の物件に新規出店を行い、当第2四半期連結累計期間において新規21店舗出店し、累計店舗数は48店舗となりました。当第2四半期連結累計期間はモーリーファンタジー4店舗、カプセルトイ専門店49店舗、プライズ専門店21店舗、その他新業態等4店舗を新規出店する一方、不採算店舗等9店舗を閉店し、2023年8月末では678店舗となりました。
以上の結果、国内事業における当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高317億92百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益18億63百万円(前年同期比130.6%増)となりました。
(中国事業)中国事業は、7月以降売上が伸び悩みましたが、不採算店舗の閉店や経費の削減を実施し、営業利益は前年同期から6億13百万円改善いたしました。またROIが高い戦略的小型店の出店を行なった結果、当第2四半期連結累計期間の売上高既存店前年同期比は139.3%となりました。当第2四半期連結累計期間は、直営9店舗を新規出店する一方、不採算店舗等18店舗を閉店し、2023年8月末の店舗数はFC6店舗を含め186店舗となりました。以上の結果、中国事業における当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高38億9百万円(前年同期比45.7%増)、営業損失5億83百万円(前年同期営業損失11億96百万円)となりました。
(アセアン事業)アセアン事業は、競合との新規出店競争が激しくなる中、各国で新規出店や既存店対策に取り組みました。アミューズメント業界内やプレイグラウンド業界内で店舗数・売上ともに第1位のマレーシア、フィリピンが引き続き好調に推移し、アセアン事業全体の業績を牽引した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高既存店前年同期比は119.0%となり、第2四半期連結累計期間としては売上高、営業利益ともに昨年に引き続き過去最高となりました。当第2四半期連結累計期間は、22店舗を新規出店する一方、不採算店舗8店舗を閉店し、2023年8月末の店舗数はFC5店舗を含め254店舗となりました。以上の結果、アセアン事業における当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高53億43百万円(前年同期比30.8%増)、営業利益7億37百万円(前年同期比7.6%増)(※1)となりました。
(※1)フィリピンでは前第2四半期連結累計期間の営業利益において、コロナ影響による家賃減免効果(約1億円)と、アセアン事業で当第2四半期連結累計期間に前期には発生していなかった社内ブランドロイヤルティ(約1億円)が発生しております。
(2) 財政状態の状況(資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、140億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ31億59百万円増加いたしました。主な内訳は、売上預け金の増加(12億48百万円)、現金及び預金の増加(8億65百万円)、棚卸資産の増加(5億22百万円)であります。当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、375億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億11百万円増加いたしました。主な内訳は、新店及び店舗活性化に伴う遊戯機械の増加(10億17百万円)及び建物の増加(5億95百万円)であります。この結果、総資産は515億88百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億70百万円増加いたしました。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、370億68百万円となり、前連結会計年度末に比べ47億13百万円増加いたしました。主な内訳は、短期借入金の増加(30億61百万円)、設備関係支払手形の増加(9億51百万円)、買掛金の増加(8億11百万円)であります。当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、55億37百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億86百万円減少いたしました。主な内訳は、連結子会社における長期借入金の減少(5億39百万円)、長期割賦未払金の減少(2億85百万円)であります。この結果、負債合計は426億6百万円となり、前連結会計年度末に比べ38億27百万円増加いたしました。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、89億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億43百万円増加いたしました。主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上(11億81百万円)、為替の変動に伴う為替換算調整勘定の減少(2億85百万円)であります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、69億22百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果、増加した資金は44億29百万円となりました。その主な内訳は、減価償却費49億2百万円及び税金等調整前四半期純利益21億78百万円の計上による資金の増加と、売上預け金の増加12億45百万円及び為替差益5億76百万円の計上による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果、使用した資金は49億76百万円となりました。その主な内訳は、新規出店や既存店活性化投資に伴う有形固定資産の取得による支出42億44百万円による資金の減少であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果、増加した資金は13億6百万円となりました。その主な内訳は、短期借入による増加35億90百万円による資金の増加と、連結子会社における長期借入による資金の返済6億55百万円及びリース債務の返済による支出12億46百万円による資金の減少であります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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