【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当社は「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる。」というパーパスを掲げ、企業価値向上の実現と持続可能な社会への貢献に向け、事業活動を推進しております。当第1四半期連結累計期間(2023年3月1日~2023年5月31日)における当社及び連結子会社の連結業績は、売上高が188億4百万円(前年同期比16.4%増)となりました。営業損失は64百万円(前年同期営業損失3億25百万円)、経常利益は1億5百万円(前年同期経常利益2億74百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億15百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失6億18百万円)となりました。各国為替レートが円安に進み、為替差益を2億28百万円計上したことにより連結経常利益は黒字となりました。国内事業は、マスクの着用緩和や新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行されるなど社会経済活動の正常化に伴い、業績は堅調に推移いたしました。新業態の開発や、戦略的小型店の積極的出店、機械投資の再開などの取り組みを進めた結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は149億2百万円と前年同期を上回りました。中国事業は、当第1四半期連結累計期間における営業利益が前年同期より1億44百万円改善いたしました。前第1四半期連結累計期間に店舗休止損失約5億円を特別損失に計上したことを含めると、営業利益は実質6億43百万円の改善となりました。アセアン事業は第1四半期連結累計期間としては過去最高の売上高を更新いたしました。営業利益は5ヶ国中4ヶ国が黒字となり、四半期連結会計期間では5期連続で営業黒字となりました。店舗数については、当第1四半期連結累計期間での新規出店62店舗、閉店15店舗となり、2023年5月末時点で国内656店舗、海外435店舗、合計1,091店舗(直営店1,080店舗、FC等11店舗)となりました。
(国内事業)国内事業は好調のプライズ部門でお子さま向けのキッズプライズ展開を強化し、プライズ部門の当第1四半期連結累計期間の既存店売上高前年同期比は106.6%と売上を牽引いたしました。コロナ禍で回復が遅れていたメダル部門では、3年ぶりに新規機械投資を行いました。「桃太郎電鉄」「ホリアテール」を100店舗以上へ投入し、メダル部門の当第1四半期連結累計期間の既存店売上高前年同期比は123.5%と回復が鮮明になりました。新たなチャレンジとして、3月には東京ソラマチに新業態プレイグラウンド「ちきゅうのにわ」をオープンいたしました。「ちきゅうで遊ぶ」をコンセプトに開発した内装や遊具、スタッフの接客が高い評価を受けております。4月には、当社が小学生対象の学童などを誘致しプロデュースした「子育て応援キッズフロアー」をイオンモール柏にオープンいたしました。また、「ららぽーと湘南平塚」にスキッズガーデンの単独店舗を初出店し、いずれもお客さまから高い支持を受けております。カプセルトイ専門店「TOYS SPOT PALO」を当第1四半期連結累計期間において新規に31店舗出店し、累計店舗数は183店舗となりました。カプセルトイ部門の第1四半期連結累計期間の売上高前年同期比は128.2%(2019年同期比632.4%)と大幅に伸長しております。プライズ専門店「PRIZE SPOT PALO」はグループ内外の物件に新規出店を行い、当第1四半期連結累計期間において新規15店舗出店し、累計店舗数は43店舗となりました。当第1四半期連結累計期間はモーリーファンタジーを2店舗出店、その他カプセルトイ専門店とプライズ専門店を計46店舗出店、新業態を2店舗出店する一方、不採算店舗等3店舗を閉店し、2023年5月末では656店舗となりました。以上の結果、国内事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高149億2百万円(前年同期比10.2%増)、営業利益2億3百万円(前年同期営業利益44百万円)となりました。
(中国事業)中国事業は、経済活動の再開が進み客数の回復が顕著となりました。トークン販売のお得なキャンペーンや、玩具のオンライン販売、ROIが高い戦略的小型店の出店を行なった結果、当第1四半期連結累計期間の既存店売上高前年同期比は176.8%となりました。当第1四半期連結累計期間は、直営3店舗を新規出店する一方、不採算店舗等8店舗を閉店し、2023年5月末の店舗数はFC6店舗を含め190店舗となりました。以上の結果、中国事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高14億47百万円(前年同期比84.9%増)、営業損失5億58百万円(前年同期営業損失7億2百万円)となりました。
(アセアン事業)アセアン事業では各国でコロナ禍が収束しつつあり、当社の強みでもある「店舗の内装・遊具の品質の高さ」に加え、「こども目線で一緒に遊ぶスタッフの接客力」を強化し競合との差別化を図りました。その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高前年同期比は134.6%となりました。全ての国において前第1四半期連結累計期間を上回り、第1四半期連結累計期間としては過去最高の売上高となりました。当第1四半期連結累計期間は、9店舗を新規出店する一方、不採算店舗4店舗を閉店し、2023年5月末の店舗数はFC5店舗を含め245店舗となりました。以上の結果、アセアン事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高25億2百万円(前年同期比34.6%増)、営業利益2億90百万円(前年同期営業利益3億33百万円)(※1)となりました。
(※1)フィリピンでは前第1四半期連結累計期間の営業利益において、コロナ影響による家賃減免効果が約70百万円発生しております。
(2) 財政状態の状況(資産)当第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、121億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億72百万円増加いたしました。主な内訳は、棚卸資産の増加(3億78百万円)、現金及び預金の増加(3億21百万円)、流動資産その他(前払費用)の増加(1億75百万円)、売上預け金の増加(1億34百万円)であります。当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、377億35百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億60百万円増加いたしました。主な内訳は、新店及び店舗活性化に伴う遊戯機械の増加(11億45百万円)及び建物の増加(4億98百万円)であります。この結果、総資産は498億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ29億33百万円増加いたしました。
(負債)当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、362億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ38億91百万円増加いたしました。主な内訳は、短期借入金の増加(29億48百万円)、設備関係支払手形の増加(15億17百万円)、未払法人税等の減少(4億3百万円)であります。当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、58億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億61百万円減少いたしました。主な内訳は、連結子会社における長期借入金の減少(3億7百万円)及びリース債務の減少(1億48百万円)、長期割賦未払金の減少(1億42百万円)であります。この結果、負債合計は421億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ33億29百万円増加いたしました。
(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は、77億42百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億95百万円減少いたしました。主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上(2億15百万円)、剰余金の配当による減少(98百万円)、為替の変動に伴う為替換算調整勘定の減少(1億12百万円)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
#C4343JP #イオンファンタジー #サービス業セクター