【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当社は2022年4月に、「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる。」というパーパスを策定いたしました。同時に、サステナビリティ方針も策定し、持続可能な社会への貢献と企業価値向上の実現に向け、事業活動を推進しております。当第3四半期連結累計期間(2022年3月1日~2022年11月30日)における当社及び連結子会社の連結業績は、売上高が527億78百万円(前年同期比23.8%増)となりました。営業損失は1億34百万円(前年同期営業損失39億30百万円)、経常利益は3億54百万円(前年同期経常損失40億13百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は22億32百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失46億87百万円)となりました。営業利益は前年同期より大幅に改善し、国内事業では33億5百万円、アセアン事業では15億91百万円の改善額となりました。また、各国為替レートが円安に進み、為替差益を営業外収益に8億9百万円計上し、営業活動の一時休業に伴う特別損失を10億83百万円計上しております。国内事業とアセアン事業は当第3四半期連結会計期間を通じて好調に推移いたしました。国内事業は重点的に取り組みを進めているプライズ部門とカプセルトイ部門、業界シェアの高いカード部門が堅調な売上となりました。アセアン事業は過去最高益を更新し、特にマレーシアとフィリピン、ベトナムが好調を維持しております。中国事業はゼロコロナ政策による行動規制が9月からさらに強まり、厳しい経営環境が続いております。10月1日には世界8カ国で1,000店舗を達成いたしました。1,000店舗を記念し、全ての国でプレイグラウンドの無料招待会やイベントを実施し、多くのお客さまにお楽しみいただきました。店舗数については、当第3四半期連結累計期間での新規出店111店舗、閉店27店舗となり、2022年11月末時点で国内590店舗、海外434店舗、合計1,024店舗(直営店1,015店舗、FC等9店舗)となりました。
(国内事業)国内事業は夏休み期間において全国的に新型コロナウイルスの感染者が大幅に増加し影響を受けましたが、8月後半より徐々に回復基調となり、9月以降は2019年度水準まで回復いたしました。その結果、当第3四半期連結会計期間の営業利益は1億88百万円となり、前第4四半期連結会計期間から4四半期連続で黒字を確保しました。戦略的に出店を加速させているカプセルトイ専門店「TOYS SPOT PALO」は、当第3四半期連結会計期間において新規に30店舗出店し、累計店舗数は139店舗となりました。同期間におけるカプセルトイ部門の売上高前年同期比は150.0%(2019年同期比493.5%)となり拡大を続けております。プライズ専門店「PRIZE SPOT PALO」は、当第3四半期連結会計期間において新規に11店舗出店し、累計店舗数は22店舗となりました。プライズ部門の中でも戦略的に拡大しているキッズのカテゴリーが好調に推移し、キッズプライズの当第3四半期連結会計期間の売上高既存店前年同期比は118.4%(2019年同期比130.6%)となり、男性アーティストグループ「NCT127」に代表される当社限定景品などがヒットした結果、プライズ部門全体の当第3四半期連結会計期間の売上高既存店前年同期比は113.1%(2019年同期比108.5%)となりました。11月には「世界で1,000店舗達成記念イベント」を月間通じて実施いたしました。「モーリーフレンズDX」会員限定企画やメダル増量キャンペーンを強化したことで、11月の新規入会者数は平月の3倍以上と大きく伸長し、コロナ禍で回復が遅れていたメダル部門や時間制部門の活性化に繋がりました。11月20日(日)の「世界こどもの日」にはスキッズガーデンなどの時間制遊具施設210カ所を無料開放し、多くのお子さまに“えがお”でお楽しみいただきました。当第3四半期連結累計期間は、モーリーファンタジーを9店舗出店、カプセルトイ専門店とプライズ専門店を計80店舗、温浴事業OYUGIWA1店舗を新規出店する一方、不採算店舗等14店舗(直営店13店舗、FC等1店舗)を閉店し、2022年11月末で590店舗となりました。以上の結果、国内事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高426億96百万円(前年同期比18.6%増)、営業利益9億96百万円(前年同期営業損失23億8百万円)となりました。
(中国事業)中国事業はゼロコロナ政策によるロックダウン規制や厳しい行動規制が継続したことで、9月以降、休業店舗数が増加し客数が大きく減少いたしました。当第3四半期連結会計期間の売上高既存店2019年同期比は47.7%と大変厳しい状況の中、家賃減免交渉や投資の抑制、人員配置の見直し等によるコスト削減に努めました。当第3四半期連結累計期間においては、直営3店舗、FC1店舗を新規出店する一方、不採算店舗等8店舗を閉店し、2022年11月末の店舗数はFC6店舗を含め195店舗となりました。以上の結果、中国事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高37億17百万円(前年同期比35.3%減)、営業損失20億27百万円(前年同期営業損失9億26百万円)となりました。
(アセアン事業)アセアン事業では、当第3四半期連結会計期間の営業利益は2億12百万円となり、過去の同連結四半期会計期間比較での営業利益の過去最高益が前第4四半期連結会計期間から4四半期連続となりました。特に好調なマレーシアでは当第3四半期連結会計期間の売上高は10億4百万円(売上高既存店2019年同期比129.4%)と好調で、営業利益は1億57百万円となりました。コロナ禍においてもwithコロナに向けた投資を継続し、新規の取り組みや競合との差別化を行ったことが売上に繋がりました。フィリピンでは当第3四半期連結会計期間売上高5億94百万円(売上高既存店2019年同期比119.0%)、ベトナムでは当第3四半期連結会計期間売上高2億3百万円(売上高既存店2019年同期比124.7%)と好調が続いております。世界で1,000店舗を記念し、アセアン各国でもプレイグラウンドへの無料招待会を実施し、約6,000人のお子さまに“えがお”でお楽しみいただきました。当第3四半期連結累計期間は、17店舗を新規出店する一方、不採算店舗4店舗を閉店し、2022年11月末の店舗数はFC3店舗を含め239店舗となりました。以上の結果、アセアン事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高63億65百万円(前年同期比576.5%増)、営業利益8億97百万円(前年同期営業損失6億94百万円)となりました。
(2) 財政状態の状況(資産)当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、115億89百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億69百万円増加いたしました。主な内訳は、売上預け金の増加(8億1百万円)であります。当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、383億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億87百万円減少いたしました。主な内訳は、減価償却が設備投資を上回ったことによる遊戯機械の減少(17億31百万円)であります。この結果、総資産は499億17百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億17百万円減少いたしました。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、338億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億46百万円増加いたしました。主な内訳は、短期借入金の増加(7億6百万円)、未払費用(主に未払賃借料)の増加(6億78百万円)、買掛金の増加(5億60百万円)であります。当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、67億19百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億64百万円減少いたしました。主な内訳は、連結子会社における長期借入金の減少(8億21百万円)、長期割賦未払金の減少(4億24百万円)であります。この結果、負債合計は405億75百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億81百万円増加いたしました。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、93億42百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億99百万円減少いたしました。主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上(22億32百万円)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
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