【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況(経営成績)当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による厳しい状況が徐々に緩和される中で、持ち直しの動きがみられたものの、ウクライナ情勢の長期化や円安の影響に伴う物価高騰など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。警備業界におきましても、同感染症による影響が徐々に緩和されつつあるものの、警備員の感染による警備サービスの提供停止あるいは規模の縮小は、お客さまに多大な影響を及ぼすため、徹底した感染予防と拡大防止の対応を継続しており、引き続き厳しい事業環境下に置かれております。このような状況の中、当社グループは中期経営計画「Creative 2025」の目標達成に向け、持続的な成長と更なる企業価値の向上に努め「安心と信頼を創造する技術サービス企業」を目指し、事業を展開しております。その結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの業績は、前年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う臨時警備の反動及びコロナ影響の長期化により売上高は47,830百万円(前年同期比6.2%減)となりました。利益面につきましては、営業利益2,924百万円(前年同期比27.2%減)、経常利益3,163百万円(前年同期比24.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,797百万円(前年同期比34.0%減)となりました。
セグメントごと及び業務別の業績は、次のとおりであります。① セキュリティ事業常駐警備部門につきましては、前年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う臨時警備の反動などにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は23,878百万円(前年同期比7.6%減)となりました。機械警備部門につきましては、画像関連サービスが堅調に推移したものの、コロナ影響による警備業務の見直しなどにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は16,003百万円(前年同期比2.9%減)となりました。運輸警備部門につきましても、コロナ影響による警備業務の見直しなどにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,545百万円(前年同期比3.2%減)となりました。工事・機器販売部門につきましては、防犯カメラの販売を中心とした画像関連システムなどが堅調に推移したものの、新築物件の減少などにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,049百万円(前年同期比14.9%減)となりました。これらの結果、当第3四半期連結累計期間のセキュリティ事業セグメントの売上高は46,476百万円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益(営業利益)は2,589百万円(前年同期比30.1%減)となりました。 ② ビル管理・不動産事業ビル管理・不動産事業につきましては、清掃業務や電気設備の保安業務等の建物総合管理サービス及び不動産賃貸を中心に事業を行っております。当第3四半期連結累計期間のビル管理・不動産事業セグメントの売上高は1,353百万円(前年同期比6.7%増)、セグメント利益(営業利益)は333百万円(前年同期比8.6%増)となりました。
(財政状態)当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,470百万円減少し、58,321百万円(前連結会計年度末比2.5%減)となりました。その主な内容は、未収警備料の減少717百万円、運輸警備用現金及び預金の減少711百万円などであります。負債は、前連結会計年度末に比べ2,539百万円減少し、23,819百万円(同9.6%減)となりました。その主な内容は、預り金の減少899百万円、長期借入金の減少792百万円、未払法人税等の減少376百万円などであります。純資産は、利益剰余金の増加1,040百万円などにより、前連結会計年度末に比べ1,069百万円増加し、34,501百万円(同3.2%増)となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費は36百万円であります。当第3四半期連結累計期間において、当社グループにおける研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4) 生産、受注及び販売の実績(生産実績)当社グループは生産活動を行っておりませんが、当第3四半期連結会計期間末日現在実施中のセグメントごとの契約件数は、次のとおりであります。なお、当第3四半期連結累計期間において、契約件数の著しい増減はありません。
セグメント名称
契約件数(件)
前年同四半期比(%)
(セキュリティ事業)
常駐警備
840
96.3
機械警備
127,515
92.7
運輸警備
3,325
91.3
小計
131,680
92.7
(ビル管理・不動産事業)
7,348
109.6
合計
139,028
93.5
(販売実績)当第3四半期連結累計期間におけるセグメントごとの販売実績は、次のとおりであります。なお、当第3四半期連結累計期間において、販売実績の著しい増減はありません。
セグメント名称
金額(千円)
前年同四半期比(%)
(セキュリティ事業)
常駐警備
23,878,206
92.4
機械警備
16,003,673
97.1
運輸警備
2,545,596
96.8
工事・機器販売
4,049,248
85.1
小計
46,476,724
93.5
(ビル管理・不動産事業)
1,353,952
106.7
合計
47,830,676
93.8
(注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先
前第3四半期連結累計期間
当第3四半期連結累計期間
金額(千円)
割合(%)
金額(千円)
割合(%)
東日本旅客鉄道株式会社
8,622,963
16.9
6,806,961
14.2
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