【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期累計期間(2023年3月1日~2023年5月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが5類に引き下げられたことにより、人流がコロナ禍以前の状況まで回復しつつある一方で、長期化するウクライナ情勢や円安に起因する物価上昇により、消費マインドの低下が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
行動制限の緩和により、一部の業種・業態では業績が回復する動きも見られる一方で、ホームセンターを含む小売業界におきましては、消費者の生活防衛意識の高まりや少子高齢化を伴う人口減少、また業種・業態を超えた競争環境の激化など、以前にもまして厳しい経営環境が続いております。
このような状況のもと、当社は「Save Money Good Life(節約による豊かな暮らし)」をコーポレートスローガンにかかげ、地域に暮らすお客さまの生活を守り、豊かさを実感していただくため、お客さまに必要な商品をお買い得にお買い求めいただけるよう、豊かさを創造する取り組みに努めてまいりました。
営業概況につきましては、春先は雪解けも早く、気温も順調に推移したことで農業資材、ガーデニングなどの園芸用品やレジャー用品などが好調なスタートとなった一方で、4月以降、北東北地方で5月に入り積雪があるなど、断続的な天候不順が影響し、季節商品の売上高が前年を下回る実績となりました。
そのような中でも、当社が注力してきたペット用品は、売上高が前年同期から二桁伸長し堅調に推移しております。2023年3月には青森県青森市にペット専門店Zoomore(ズーモア)の3号店となるZoomore青森店を出店しており、当社の成長戦略を支える業態として、今後もさらに出店を強化していく計画であります。
利益面におきましては、荒利益率の改善と無駄な経費の抑制による収益構造改革に取り組んでまいりました。荒利益率改善の取り組みにおいては、商品開発の加速や仕入れ数量の適正化による値下げの抑制などを実施し、期間を通して前年を上回る荒利益率を確保できたことで、売上高が伸び悩む状況下でも売上総利益は前年同期を上回る実績となりました。一方で経費において、当社では2023年4月より賃金引上げを行っておりますが、それに伴う人件費の増加額はほぼ計画通りであります。
① 財政状態
当第1四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に対して16億56百万円増加し360億64百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加1億83百万円、売掛金の増加2億79百万円、商品及び製品の増加9億24百万円、新規出店に伴う有形固定資産(建設仮勘定等)の増加92百万円等によるものであります。
負債については、前事業年度末に対して15億75百万円増加し241億69百万円となりました。これは主に商品仕入増加による支払手形及び買掛金の増加14億44百万円、流動負債その他(未払金、未払費用等)の増加6億73百万円、長期借入金の増加1億75百万円、短期借入金の減少6億50百万円等によるものであります。
純資産については、前事業年度末に対して80百万円増加し118億95百万円となりました。これは主に四半期純利益2億34百万円の計上と配当金の支払い1億61百万円等によるものであります。
② 経営成績
当第1四半期累計期間における当社の売上高は126億18百万円(前年同期比3億27百万円の減)、営業利益は3億27百万円(前年同期比46百万円の減)、経常利益は3億59百万円(前年同期比18百万円の減)、四半期純利益は2億34百万円(前年同期比11百万円の減)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。