【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
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業績の状況
当第1四半期連結会計期間における日本経済は、コロナウイルス感染症の影響が弱まり社会生活が正常化しつつあることから、全般的には回復基調にあると思われます。しかしながら、当食肉業界においては、インバウンド需要の回復という好材料はあるものの、諸物価の高騰や円安などの影響により、収益の確保に苦しんでいる状況です。
このような状況のもと、当社グループは、食肉の生産から小売り・外食まで一貫して携わる食肉事業の垂直統合を戦略的に行っている総合食肉企業集団として、食肉商品の安定的供給と事業継続に努めました。
食肉等の製造・卸売事業においては、前期に引き続き、食肉の生産・調達部門の拡充に取り組んでおります。また、国内の仕入れ・販売戦略についても積極的に取扱量拡大を進めております。製品事業においては、新たに立ち上げた「こてっちゃんFamily」ブランドの訴求と商品拡販に取り組みました。
食肉等の小売部門においては、新規出店や改装店の立ち上げ、また既存店の活性化を図るためのイベント型提案販売やレイアウトの再構築等を実施してまいりました。
食肉等の外食事業においては、行動制限の緩和により回復基調がみられるものの、原材料費やエネルギー価格の上昇を受け、メニュー改定を実施するなどの施策を行っており、今後もお客様に安全に安心してご利用いただけるよう日々の店舗運営維持に努めてまいります。以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,030億4千3百万円(前年同四半期比7.9%増)、営業利益39億8千5百万円(前年同四半期比16.7%減)、経常利益40億1千9百万円(前年同四半期比23.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益37億4百万円(前年同四半期比10.8%増)となりました。続いて、セグメントごとの業績は次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客への売上高を記載し、セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。①食肉等の製造・卸売事業売上高は951億6千1百万円(前年同四半期比8.4%増)、セグメント利益は36億7千5百万円(前年同四半期比20.3%減)となりました。②食肉等の小売事業売上高は58億8千3百万円(前年同四半期比3.8%減)、セグメント利益は4億5千5百万円(前年同四半期比3.7%増)となりました。③食肉等の外食事業売上高は18億8百万円(前年同四半期比28.9%増)、セグメント利益は1億4千9百万円(前第1四半期連結累計期間2千6百万円の損失)となりました。④その他売上高は1億8千9百万円(前年同四半期比24.3%減)、セグメント利益は2百万円(前年同四半期比86.8%減)となりました。
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財政状態の分析当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて19億6千5百万円増加し、2,067億4千4百万円となりました。これは主に、商品及び製品の増加及び売上高増加に伴う売上債権の増加による一方で、現金及び預金の減少によるものであります。 当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて1億7千4百万円減少し、872億9千7百万円となりました。これは主に、仕入高の増加に伴う仕入債務の増加によるものであります。 当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて21億4千万円増加し、1,194億4千6百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
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事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
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研究開発活動当第1四半期連結累計期間の当社グループが支出した研究開発費の総額は6千8百万円であります。