【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、変異株による感染者の大幅な増加、ロシアによるウクライナ侵攻、世界各国でのインフレ懸念、さらに日本においては急激な円安傾向になるなど引き続き不透明な状況にあります。
また、外食産業においては、感染者の増加リスクに加え、消費者のライフスタイルの変化、原材料などのコスト増加、人手不足によるオペレーションの課題などが顕在化しております。
このような状況の中、当社におきましては、「To Entertain People ~より多くの人々を楽しませるために~」という企業理念のもと、「楽しみに溢れた豊かなライフスタイルをより多くの人々に提案する」という経営方針を掲げ、飲食サービスの健全な成長、コンテンツ企画サービスの拡大を進めてまいりました。
サービスの概況は、次のとおりであります。なお、当第1四半期会計期間より、一部サービス区分を変更しており、当第2四半期累計期間の数値は、変更後の区分に基づいております。
(飲食サービス)
飲食サービスにつきましては、感染者増加の影響を受け、引き続き厳しい状況が続きました。そうした中、桃を使った豪華なスィーツメニューを#602 CAFE&DINERにおいて期間限定での提供、ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキが2層になった「ハニーレモンのベイクドチーズケーキ」、3種類のチーズを使用した濃厚な「抹茶のバスクチーズケーキ」をCheeseTable各店舗で提供するなど、お客様に満足いただける新メニューを提供し、売上高の拡大を図ってきました。
これらの結果、当第2四半期累計期間における当サービスの売上高は、1,081百万円となりました。店舗数につきましては、前事業年度末と同じ36店舗となりました。
(コンテンツ企画サービス)
コンテンツ企画サービスにつきましては、IPコンテンツ(アニメやゲーム、漫画、アイドル、音楽アーティスト等)を活用した常設のコラボカフェ、他社店舗の開業支援及び運営業務の受託等いわゆる企業間取引(BtoB)のビジネスモデルであるプロデュース、また催事などの事業を行っております。
当第2四半期においては、「ドナルドダック」OH MY CAFEを大阪の店舗で、「にじさんじ×サンリオキャラクターズ コラボカフェ」等を横浜・大阪の各店舗で開催しております。さらに、ルミネ立川にてチーズ専門店『CheeseTable』ブランドのポップアップ・ショップ、横浜赤レンガ倉庫にて開催された屋外イベントでのタイ風屋台の出店を行うなど、同サービスの強化を図っております。
以上の結果、当第2四半期累計期間における売上高は398百万円となりました。
(注)2023年2月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、当該会
計基準等を適用した後の金額となっており、対前年同期増減率は記載してません。
以上の結果、当第2四半期累計期間における売上高は1,479百万円(前年同期比36.0%増)となりました。
営業損益面では、変異株による感染者数の急激な増加によるご来店客数への大きな影響があったものの、前事業年度から継続して行っているコスト削減に加え、不採算店舗の退店も進捗していることにより、営業損失とはなりましたが、前年同期の営業損失408百万円からは244百万円改善し、当第2四半期累計期間は営業損失163百万円となりました。
経常損益面及び四半期純損益面では、各自治体からの営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金等(助成金収入)56百万円を営業外収益に計上したものの、経常損失103百万円(前年同期は経常利益82百万円)、四半期純損失108百万円(前年同期は四半期純利益79百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末と比較して138百万円減少し、1,155百万円となりました。
流動資産は、前事業年度末と比較して146百万円減少し、753百万円となりました。これは主に、現金及び預金45百万円の減少、未収入金104百万円の減少等によるものであります。
固定資産は、前事業年度末と比較して10百万円増加し、389百万円となりました。これは主に、有形固定資産が4百万円減少したものの、敷金及び保証金が17百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末と比較して28百万円減少し、785百万円となりました。
流動負債は、前事業年度末と比較して11百万円増加し、628百万円となりました。これは主に、未払金が67百万円減少したものの、1年内返済予定の長期借入金、買掛金、その他流動負債がそれぞれ40百万円、26百万円、36百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は、前事業年度末と比較して39百万円減少し、157百万円となりました。これは主に、長期借入金40百万円の減少等によるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末と比較して110百万円減少し、370百万円となりました。これは主に、四半期純損失の計上による利益剰余金108百万円の減少によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して45百万円減少し、432百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は54百万円となりました。これは主に、助成金の受取額175百万円の影響により増加したものの、税引前四半期純損失105百万円、助成金収入56百万円の影響、未払金の減少56百万円を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は17百万円となりました。これは主に、敷金及び保証金の回収による収入27百万円等を計上したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は7百万円となりました。これは主に、割賦債務の返済による支出5百万円等を計上したことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、当社の事業活動及び財政状態は影響を受けており、引き続き状況を注視し対策を講じてまいります。その他については、当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。