【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、資源価格上昇、急激な円安進行、新型コロナウイルス感染症再拡大等の影響による先行き懸念はあるものの、国内における経済活動は徐々に持ち直しつつあります。
当社グループが属するファッション・アパレル業界におきましては、国内においては夏のセールやイベントの開催により商業施設への来場者数が増加したほか、外国人観光客の受け入れが6月から開始され、10月からは入国制限の撤廃、個人旅行の解禁が行われるなどインバウンド需要も徐々に回復傾向にあり、今後の商況にも期待がもたれます。
このような状況のもと、当社グループは新たな経営陣の下で、商品企画としては、認知度、訴求力の高いインフルエンサーやキャラクターとのコラボ企画商品を展開し、売上向上を図ってまいりました。また、社会環境が大きく変化した今、顧客のライフスタイルやそれに伴うニーズに対応し、顧客接点の拡大を図る為に、販売スタッフの販売力をショップだけでなく、コーディネート提案やオンラインライブなどに生かすべく、インスタグラムLIVE配信など各種SNSを用いた商品情報の発信力強化も進めております。
店舗展開につきましては、バッグ事業においては5店舗の出店、8店舗の退店、ジュエリー事業においては
1店舗の退店、アパレル事業においては1店舗の出店、1店舗の退店、その他事業において2店舗の出店となり、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は286店舗となりました。今後はブランドの総合力を生かした新たな店舗事業形態を開発し出店を推進してまいります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は182億60百万円(前年同期比2.4%増)、営業損失は14億61百万円(前年同期は24億43百万円の損失)、経常損失は12億2百万円(前年同期は22億17百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は13億74百万円(前年同期は29億31百万円の損失)となりました。
なお、当社グループは「ファッションブランドビジネス」の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を行っておりません。
②財政状態の分析
(資産)
総資産は191億40百万円であり、前連結会計年度末と比較して14億34百万円減少しております。主な要因は、現金及び預金が14億52百万円減少したことなどによるものであります。
(負債)
総負債は181億38百万円であり、前連結会計年度末と比較して81百万円増加しております。主な要因は、長期借入金が99億34百万円、ポイント引当金が2億3百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が6億29百万円、1年内返済予定の長期借入金が96億24百万円、賞与引当金が83百万円増加したことなどによるものであります。
(純資産)
純資産は10億1百万円であり、前連結会計年度末と比較して15億15百万円減少しております。主な要因は、利益剰余金が13億74百万円減少したことなどによるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
1「事業等のリスク」(重要事象等に関する事項)に記載の継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況の解消は事業上及び財務上の対処すべき課題と認識しております。この状況を解消すべく、対応策を着実に進め、収益改善と財務基盤の安定化に努めてまいります。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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